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短くて簡単な祈りの方法
Moyen court et tres facile de faire oraison

◇◇ 副題 ◇◇
誰でもたやすく実行することができ、
短期間で完全の域に達することができる祈りの方法

ガイオン夫人 著


第五章 乾期

神の願いは、神を求める魂にご自分を分け与えることです。神の願いはただこれだけなのです。しかし、神はしばしば魂からご自分を隠されます。これは、魂を怠慢から目覚めさせ、魂にご自分を追い求めさせるためです。しかし神は、愛する魂の忠信さに豊かに報いて下さいます!また神は、ご自分の臨在を隠した後で、優しい愛を注いで下さいます!

私たちは霊的に乾いた時期に、「これは自分の忠実さを証明する機会である。自分の力と働きで、さらに大いなる愛を示そう」、「そうするなら、主を速やかに戻らせることができるだろう」と思い込みがちです。いいえ、親愛なる人々よ、私を信じて下さい。祈りのこの段階では、そのような方法は最善の方法ではありません。忍耐強い愛、自己否定と謙遜、熱烈でありながら平穏な愛、恭しい沈黙によって、あなたは愛する主の帰りを待たなければならないのです。

こうすることによってのみ、あなたが求めているのは主ご自身と主の御旨であること、あなたが主を愛しているのは主の臨在から受ける利己的な楽しみのためではないことを、あなたは示すことができるのです。ですから、こう記されています。「乾きと暗闇の時に、短気であってはなりません。神の慰めが取り去られ、その到来が遅れても、耐え忍びなさい。神のみもとに近づいて、辛抱強く神を待ち望みなさい。そうすれば、あなたのいのちは増し加わり、新たにされます」(集会の書二章二、三節)。

たとえ一生の間、謙遜、明け渡し、満足、忍従の霊の中で、愛する主の帰りを待たなければならないとしても、辛抱強く祈りなさい。これこそ、最も卓越した祈りです!この祈りに哀れな愛の嘆声を混ぜてもよいでしょう!このような振る舞いこそ、神に最も喜ばれるのです。そして、他のいかなる振る舞いよりもずっと速やかに、主をあなたのもとに戻らせるでしょう。