序文

ブルームハルト父子

深刻な病や死に直面している人はみな、「これをどうすればいいのか?」と自問しなければならない。そうしたものがあなたを変えることを、あなたは許すのか?それとも、抵抗して、あなたの人生に対する神の御旨を退けるのか?

私たち一人一人が永遠に直面しなければならない時がやってくる。これが起きる時、あなたは自分の全人生を目の当たりにする。私はこれを個人的に経験した。数ヶ月前、末期がんに直面した時――かつてなかったほど――自分の罪を、自分の過去の努力がいかに人間的なものだったのかを、そして、自分がどれほど悔い改めと赦しを必要とするのかを、私は見たのである。私はまた、神の群れの牧者として、自分の重荷を他の誰かに委ねることが、どのように永遠の結果と途方もない祝福をもたらすのかを見たのである。

ブルームハルト親子は医学の助けを敬遠しなかった。神は魂だけでなく体をも癒せることを、彼らはまた個人的に信じていたし、証ししていた。しかし、とりわけ、それ以上に、真の癒しは悔い改めと赦しによらない限り得られないことを、彼らは見ていたし、理解していた。これは福音のメッセージであり、イエスがなぜ来られたかのメッセージである。ブルームハルト親子にとって、最も大事なものは神の王国だった。結局のところ、癒しが与えられるのは、人々が悔い改めて、「神は自分たちの祈りを聞いて下さる」と一致して信じる時なのである。

私はこれを明らかに経験した。人々が完全に結ばれる時、信仰の確信が与えられるだけでなく、神の王国が近づく。ヨハン・クリストフ・ブルームハルトとクリストフ・フリードリヒ・ブルームハルトのこれらの言葉が、贖いの力を真に経験するよう、読者を助けて下さいますように。この二人の人が述べていることは、神の王国について彼らが経験したことに由来するのであり、この神の王国を私も経験したのである。

リチャード・スコット
二〇一〇年十二月