レビ記

第一章

1ヱホバ集會(しふくわい)幕屋(まくや)よりモーセを()びこれに(つげ)(いひ)たまはく 2イスラエルの子孫(ひとびと)(つげ)てこれに()汝等(なんぢら)(うち)(ひと)もし家畜(かちく)禮物(そなへもの)をヱホバに(ささ)んとせば(うし)あるひは(ひつじ)をとりてその禮物(そなへもの)となすべし 3もし(うし)燔祭(はんさい)をもてその禮物(そなへもの)になさんとせば(まつた)牡牛(をうし)(そな)ふべしすなはち集會(しふくわい)幕屋(まくや)(かど)にてこれをヱホバの(まへ)にその受納(うけいれ)たまふやうに(そな)ふべし 4(かれ)その燔祭(はんさい)とする(もの)(かしら)()(おく)べし(され)受納(うけいれ)られて(かれ)のために贖罪(あがなひ)とならん 5(かれ)ヱホバの(まへ)にその(こうし)(ほふ)るべし(また)アロンの子等(こども)なる祭司(さいし)()はその()(たづさ)へきたりて集會(しふくわい)幕屋(まくや)(かど)なる(だん)四圍(まはり)にその()(そそ)ぐべし 6(かれ)またその燔祭(はんさい)(もの)(かは)()ぎこれを(きり)わかつべし 7祭司(さいし)アロンの子等(こら)(だん)(うへ)()()きその()(うへ)薪柴(たきぎ)(なら)8(しか)してアロンの子等(こども)なる祭司(さいし)()その(きり)わかてる(もの)その(かしら)およびその(あぶら)(だん)(うへ)なる()(うへ)にある(たきぎ)(うへ)(なら)ぶべし 9その臓腑(ざうふ)(あし)はこれを(みづ)(あら)ふべし(かく)祭司(さいし)一切(すべて)(だん)(うへ)(やき)燔祭(はんさい)となすべし(これ)すなはち火祭(くわさい)にしてヱホバに(かうば)しき(にほひ)たるなり 10またその禮物(そなへもの)もし(むれ)(ひつじ)あるひは山羊(やぎ)燔祭(はんさい)たらば(まつた)(をす)(そな)ふべし 11(かれ)(だん)(きた)(かた)においてヱホバの(まへ)にこれを(ほふ)るべしアロンの子等(こども)なる祭司(さいし)()はその()(だん)四圍(まはり)(そそ)ぐべし 12(かれ)また(これ)(きり)わかちその(かしら)とその(あぶら)(きり)とるべし(しか)して祭司(さいし)これを(みな)(だん)(うへ)なる()(うへ)にある薪柴(たきぎ)(うへ)(なら)ぶべし 13またその臓腑(ざうふ)(あし)はこれを(みづ)(あら)祭司(さいし)一切(すべて)(たづさ)へきたりて(だん)(うへ)(やく)べし(これ)燔祭(はんさい)となす(これ)(すなは)火祭(くわさい)にしてヱホバに(かうば)しき(にほひ)たるなり 14(もし)また(とり)燔祭(はんさい)となしてヱホバに(ささぐ)るならば鳲鳩(やまばと)または(わか)鴿(いへばと)(たづさ)(きた)りて禮物(そなへもの)となすべし 15祭司(さいし)はこれを(だん)にたづさへゆきてその(くび)(きり)やぶりこれを(だん)(うへ)(やく)べしまたその()はこれをしぼりいだして(だん)一方(いつぱう)にぬるべし 16またその穀袋(えぶくろ)とその(うち)(もの)はこれを(のぞ)きて(だん)(ひがし)(かた)なる(はひ)(すて)(どころ)にこれを(すつ)べし 17またその(つばさ)(きり)はなすこと(なし)にこれを(さく)べし(しか)して祭司(さいし)これを(だん)(うへ)にて()(うへ)なる薪柴(たきぎ)(うへ)(やく)べし(これ)燔祭(はんさい)となす(これ)すなはち火祭(くわさい)にしてヱホバに(かうば)しき(にほひ)たるなり

第二章

1(ひと)素祭(そさい)禮物(そなへもの)をヱホバに(そな)ふる(とき)(むぎ)()をもてその禮物(そなへもの)となしその(うへ)(あぶら)をそそぎ(また)その(うへ)乳香(にうかう)(くは)2これをアロンの子等(こども)なる祭司(さいし)(たち)(もと)(たづさ)へゆくべし(かく)てまた祭司(さいし)はその(むぎ)()(あぶら)一握(ひとつかみ)をその一切(すべて)乳香(にうかう)とともに()(これ)記念(おぼえ)(ぶん)となして(だん)(うへ)(やく)べし(これ)すなはち火祭(くわさい)にしてヱホバに(かうば)しき(にほひ)たるなり 3素祭(そさい)(あまり)はアロンとその子等(こら)()すべし(これ)はヱホバに(ささぐ)火祭(くわさい)(ひとつ)にして至聖物(いときよきもの)たるなり 4(なんぢ)もし(かま)(やき)たる(もの)をもて素祭(そさい)禮物(そなへもの)となさんとせば(むぎ)()(あぶら)(まぜ)(つく)れる無酵(たねいれぬ)(くわ)()および(あぶら)(ぬり)たる無酵(たねいれぬ)煎餅(せんべい)(もち)ふべし 5(なんぢ)素祭(そさい)とする禮物(そなへもの)もし(なべ)(やき)たる(もの)ならば(むぎ)()(あぶら)(まぜ)(たね)いれずに(つく)れる(もの)(もち)ふべし 6(なんぢ)これを(こまか)(さき)てその(うへ)(あぶら)をそそぐべし(これ)素祭(そさい)となす 7(なんぢ)素祭(そさい)とする禮物(そなへもの)もし(かま)()たる(もの)ならば(むぎ)()(あぶら)をもて(つく)れる(もの)(もち)ふべし 8(なんぢ)これ()(もの)をもて(つく)れる素祭(そさい)(もの)をヱホバに(たづさ)へいたるべし(これ)祭司(さいし)(わた)さば祭司(さいし)はこれを(だん)にたづさへ()9その素祭(そさい)(うち)より記念(おぼえ)(ぶん)をとりて(だん)(うへ)(やく)べし(これ)すなはち火祭(くわさい)にしてヱホバに(かうば)しき(にほひ)たるなり 10素祭(そさい)(あまり)はアロンとその子等(こら)()すべし(これ)はヱホバにささぐる火祭(くわさい)(ひとつ)にして至聖物(いときよきもの)たるなり 11(およ)汝等(なんぢら)がヱホバにたづさへいたる素祭(そさい)(すべ)(たね)いれて(つく)るべからず汝等(なんぢら)はヱホバに(ささぐ)火祭(くわさい)(うち)(たね)または(みつ)(いれ)(やく)べからず 12(ただ)(はつ)(なり)禮物(そなへもの)をそなふる(とき)には汝等(なんぢら)これをヱホバにそなふべし(され)(かうば)しき(にほひ)のためにこれを(だん)にそなふる(こと)はなすべからず 13(なんぢ)素祭(そさい)(ささぐ)るには(すべ)(しほ)をもて(これ)(あぢつ)くべし(なんぢ)(かみ)契約(けいやく)(しほ)(なんぢ)素祭(そさい)(かく)こと(なか)(なんぢ)禮物(そなへもの)をなすには(すべ)(しほ)をそなふべし 14(なんぢ)(はつ)()素祭(そさい)をヱホバにそなへんとせば()()にやきて(から)をさりたる(もの)をもて(なんぢ)(はつ)()禮物(そなへもの)にそなふべし 15(なんぢ)また(あぶら)をその(うへ)にほどこし乳香(にうかう)をその(うへ)(くは)ふべし(これ)素祭(そさい)となす 16祭司(さいし)はその(から)(さり)たる穀物(こくもつ)(うち)および(あぶら)(うち)よりその記念(おぼえ)(ぶん)()りその一切(すべて)乳香(にうかう)とともにこれを(やく)べし(これ)すなはちヱホバにささぐる火祭(くわさい)なり

第三章

1(ひと)もし酬恩祭(しうおんさい)犠牲(いけにへ)(ささぐ)るに(あた)りて(うし)をとりて(これ)(ささぐ)るならば牝牡(めを)にかかはらずその(まつた)(もの)をヱホバの(まへ)(そな)ふべし 2すなはちその禮物(そなへもの)(かしら)()()集會(しふくわい)幕屋(まくや)(かど)にこれを(ほふ)るべし(しか)してアロンの子等(こども)なる祭司(さいし)()その()(だん)周圍(まはり)(そそ)ぐべし 3(かれ)はまたその酬恩祭(しうおんさい)犠牲(いけにへ)(うち)よりして火祭(くわさい)をヱホバに(ささぐ)べし(すなは)臓腑(ざうふ)(つつ)むところの(あぶら)臓腑(ざうふ)(うへ)一切(すべて)(あぶら) 4および二箇(ふたつ)(じん)とその(うへ)(あぶら)(こし)(りやう)(はう)にある(もの)ならびに(かん)(うへ)(まう)(まく)(じん)(うへ)(いた)(もの)(とる)べし 5(しか)してアロンの子等(こら)(だん)(うへ)において()(うへ)なる(たきぎ)(うへ)燔祭(はんさい)(うへ)にこれを(やく)べし(これ)すなはち火祭(くわさい)にしてヱホバに(かうば)しき(にほひ)たるなり 6もしまたヱホバに酬恩祭(しうおんさい)犠牲(いけにへ)(ささぐ)るにあたりて(ひつじ)をその禮物(そなへもの)となすならば牝牡(めを)にかかはらず(その)(まつた)(もの)(そな)ふべし 7(もし)また羔羊(こひつじ)をその禮物(そなへもの)となすならば(これ)をヱホバの(まへ)(ひき)(きた)8その禮物(そなへもの)(かしら)()()きこれを集會(しふくわい)幕屋(まくや)(まへ)(ほふ)るべし(しか)してアロンの子等(こら)その()(だん)四圍(まはり)にそそぐべし 9(かれ)その酬恩祭(しうおんさい)犠牲(いけにへ)(うち)よりして火祭(くわさい)をヱホバに(ささぐ)べし(すなは)ちその(あぶら)をとりその()脊骨(せぼね)より(まつた)(たち)きりまた臓腑(ざうふ)(つつむ)ところの(あぶら)臓腑(ざうふ)(うへ)一切(すべて)(あぶら) 10および兩箇(ふたつ)(じん)とその(うへ)(あぶら)(こし)(りやう)(はう)にある(もの)ならびに(かん)(うへ)(まう)(まく)(じん)(うへ)(いた)(もの)をとるべし 11祭司(さいし)はこれを(だん)(うへ)(やく)べし(これ)火祭(くわさい)にしてヱホバにたてまつる食物(しよくもつ)なり 12もし山羊(やぎ)禮物(そなへもの)となすならばこれをヱホバの(まへ)(ひき)(きた)13()(かしら)()()きこれを集會(しふくわい)幕屋(まくや)(まへ)(ほふ)るべし(しか)してアロンの子等(こら)その()(だん)四圍(まはり)(そそ)ぐべし 14(かれ)またその(うち)よりして禮物(そなへもの)をとりヱホバに火祭(くわさい)をささぐべしすなはち臓腑(ざうふ)(つつ)むところの(あぶら)臓腑(ざうふ)(うへ)のすべての(あぶら) 15および兩箇(ふたつ)(じん)とその(うへ)(あぶら)(こし)(りやう)(はう)にある(もの)ならびに(かん)(うへ)(まう)(まく)(じん)(うへ)(いた)(もの)をとるべし 16祭司(さいし)はこれを(だん)(うへ)(やく)べし(これ)火祭(くわさい)として(たてま)つる食物(しよくもつ)にして(かうば)しき(にほひ)たるなり(あぶら)はみなヱホバに()すべし 17汝等(なんぢら)(あぶら)()(くら)ふべからず(これ)(なんぢ)らがその一切(すべて)住處(すみか)において代々(よよ)(なが)(まも)るべき(のり)なり

第四章

1ヱホバまたモーセに(つげ)(いひ)たまはく 2イスラエルの子孫(ひとびと)(つげ)ていふべし(ひと)もし(あやま)りてヱホバの誡命(いましめ)(たが)ひて(つみ)(をか)しその(なす)べからざる(こと)(ひとつ)(おこな)ふことあり 3また(もし)(あぶら)そそがれし祭司(さいし)(つみ)(をか)して(たみ)(つみ)(おとし)いるるごとき(こと)あらばその(をか)せし(つみ)のために(まつた)(こうし)(わか)(もの)罪祭(ざいさい)としてヱホバに(ささぐ)べし 4(すなは)ちその牡犢(をうし)集會(しふくわい)幕屋(まくや)(かど)(ひき)きたりてヱホバの(まへ)にいたりその牡犢(をうし)(かしら)()()きその牡犢(をうし)をヱホバの(まへ)(ほふ)るべし 5かくて(あぶら)そそがれし祭司(さいし)その()(うし)()をとりてこれを集會(しふくわい)幕屋(まくや)にたづさへ()6(しか)して祭司(さいし)(ゆび)をその()にひたしてヱホバの(まへ)聖所(きよきところ)障蔽(へだて)(まく)(まへ)にその()(なな)(たび)そそぐべし 7祭司(さいし)またその()をとりてヱホバの(まへ)にて集會(しふくわい)幕屋(まくや)にある馨香(けいかう)(だん)(つの)にこれを(ぬる)べしその()(うし)()(すべ)てこれを集會(しふくわい)幕屋(まくや)(かど)にある燔祭(はんさい)(だん)底下(もと)(そそぐ)べし 8またその()(うし)(あぶら)をことごとく(とり)罪祭(ざいさい)(もち)ふべし(すなは)臓腑(ざうふ)(つつ)むところの(あぶら)臓腑(ざうふ)(うへ)一切(すべて)(あぶら) 9および兩箇(ふたつ)(じん)(その)(うへ)(あぶら)(こし)(りやう)(はう)にある(もの)ならびに(かん)(うへ)(まう)(まく)(じん)(うへ)(いた)(もの)(とる)べし 10(これ)(とる)には酬恩祭(しうおんさい)犠牲(いけにへ)(うし)より(とる)(ごと)くすべし(しか)して祭司(さいし)これを燔祭(はんさい)(だん)(うへ)(やく)べし 11その()(うし)(かは)とその一切(すべて)(にく)およびその(かしら)(あし)臓腑(ざうふ)(ふん)(など) 12(すべ)てその()(うし)はこれを(えい)(そと)(たづさ)へいだして(はひ)(すつ)()なる清淨(きよき)(ところ)にいたり()をもてこれを薪柴(たきぎ)(うへ)(やく)べし(すなは)(これ)(はひ)(すて)(どころ)(やく)べきなり 13またイスラエルの(ぜん)會衆(くわいしう)過失(あやまち)をなしたるにその(こと)會衆(くわいしう)()にあらはれすして彼等(かれら)つひにヱホバの誡命(いましめ)(なす)べからざる(もの)()(つみ)()ることあらんに 14もし(その)(をか)せし(つみ)あらはれなば會衆(くわいしう)(もの)(わか)(こうし)罪祭(ざいさい)(ささぐ)べし(すなは)ちこれを集會(しふくわい)幕屋(まくや)(まへ)(ひき)いたり 15會衆(くわいしう)長老等(としよりたち)ヱホバの(まへ)にてその()(うし)(かしら)()()きその一人(ひとり)()(うし)をヱホバの(まへ)(ほふ)るべし 16(しか)して(あぶら)そそがれし祭司(さいし)その()(うし)()集會(しふくわい)幕屋(まくや)(たづさ)へいり 17祭司(さいし)(ゆび)をその()にひたしてヱホバの(まへ)障蔽(へだて)(まく)(まへ)にこれを(なな)(たび)そそぐべし 18祭司(さいし)またその()をとりヱホバの(まへ)にて集會(しふくわい)幕屋(まくや)にある(だん)(つの)にこれを(ぬる)べし(その)()(すべ)てこれを集會(しふくわい)幕屋(まくや)(かど)にある燔祭(はんさい)(だん)底下(もと)(そそぐ)べし 19また(その)(あぶら)をことごとく(とり)(だん)(うへ)(やく)べし 20すなはち罪祭(ざいさい)()(うし)になしたるごとくにこの()(うし)にもなし祭司(さいし)これをもて彼等(かれら)のために贖罪(あがなひ)をなすべし(しか)せば彼等(かれら)(ゆる)されん 21かくして(かれ)その()(うし)(えい)(そと)にたづさへ(いだ)初次(はじめ)()(うし)(やき)しごとくにこれを(やく)べし(これ)すなはち會衆(くわいしう)罪祭(ざいさい)なり 22また牧伯(つかさ)たる(もの)(つみ)(をか)しその(かみ)ヱホバの誡命(いましめ)(なす)べからざる(もの)(あやま)(なし)(つみ)(うる)ことあらんに 23(もし)その(つみ)(をか)せしことを(さと)らば牡山羊(をやぎ)(まつた)(もの)禮物(そなへもの)(もち)きたり 24その山羊(やぎ)(かしら)()()燔祭(はんさい)(もの)(ほふ)()にてヱホバの(まへ)にこれを(ほふ)るべし(これ)すなはち罪祭(ざいさい)なり 25祭司(さいし)(ゆび)をもてその罪祭(ざいさい)(もの)()をとり燔祭(はんさい)(だん)(つの)にこれを()燔祭(はんさい)(だん)底下(もと)にその()(そそ)26酬恩祭(しうおんさい)犠牲(いけにへ)(あぶら)のごとくにその(あぶら)(だん)(うへ)(やく)べし(かく)祭司(さいし)かれの(つみ)のために贖事(あがなひ)をなすべし(しか)せば(かれ)(ゆる)されん 27また(くに)(たみ)(うち)(あやま)りて(つみ)(をか)しヱホバの誡命(いましめ)(なす)べからざる(もの)(ひとつ)(なし)(つみ)()(もの)あらんに 28(もし)その(つみ)(をか)せしことを(さと)らば()山羊(やぎ)(まつた)(もの)(ひき)きたりその(をか)せし(つみ)のためにこれを禮物(そなへもの)になすべし 29(すなは)ちその罪祭(ざいさい)(もの)(かしら)()()燔祭(はんさい)(もの)()にてその罪祭(ざいさい)(もの)(ほふ)るべし 30(しか)して祭司(さいし)(ゆび)をもてその()()燔祭(はんさい)(だん)(つの)にこれを()りその()をことごとくその(だん)底下(もと)(そそぐ)べし 31祭司(さいし)また酬恩祭(しうおんさい)(もの)より(あぶら)をとるごとくにその(あぶら)をことごとく()りこれを(だん)(うへ)(やき)てヱホバに(かうば)しき(にほひ)をたてまつるべし(かく)祭司(さいし)かれのために贖罪(あがなひ)をなすべし(しか)せば(かれ)(ゆる)されん 32(かれ)もし羔羊(こひつじ)罪祭(ざいさい)禮物(そなへもの)(もち)きたらんとせば(めす)(まつた)(もの)(たづさ)へきたり 33その罪祭(ざいさい)(もの)(かしら)()()燔祭(はんさい)(もの)(ほふ)()にてこれを(ほふ)りて罪祭(ざいさい)となすべし 34かくて祭司(さいし)(ゆび)をもてその罪祭(ざいさい)(もの)()()燔祭(はんさい)(だん)(つの)にこれを()りその()をことごとくその(だん)底下(もと)(そそ)35羔羊(こひつじ)(あぶら)酬恩祭(しうおんさい)犠牲(いけにへ)より()るごとくにその(あぶら)をことごとく(とる)べし(しか)して祭司(さいし)はヱホバに(ささ)ぐる火祭(くわさい)のごとくにこれを(だん)(うへ)(やく)べし(かく)祭司(さいし)(かれ)(をか)せる(つみ)のために(あがなひ)をなすべし(しか)せば(かれ)(ゆる)されん

第五章

1(ひと)もし證人(あかしびと)として(いで)たる(とき)諭誓(ちかひ)(こゑ)(きき)ながらその()たる(こと)またはその(しれ)(こと)(のべ)ずして(つみ)(をか)さば(おのれ)(とが)(おのれ)()()すべし 2(ひと)もし汚穢(けがれ)たる(けもの)死體(しかばね)汚穢(けがれ)たる家畜(かちく)死體(しかばね)汚穢(けがれ)たる昆蟲(はふもの)死體(しかばね)など(すべ)汚穢(けがれ)たる(もの)(さは)ることあらばその(こと)(こころ)づかざるもその()(けが)れて(つみ)あり 3もし(また)(こころ)づかずして(ひと)汚穢(けがれ)にふるる(こと)あらばその(ひと)汚穢(けがれ)如何(いか)なる汚穢(けがれ)にもあれその(これ)()るにいたる(とき)(つみ)あり 4(ひと)もし(こころ)づかずして(ちかひ)(はつ)(みだり)(くち)をもて(あく)をなさんと()(ぜん)をなさんと(いは)ばその(ひと)(ちかひ)(はつ)して(みだり)()ふとこるは如何(いか)なる(こと)にもあれそのこれを()るにいたる(とき)(これ)()(ひとつ)において(つみ)あり 5(もし)これらの(ひとつ)において(つみ)ある(とき)(それ)(こと)において(つみ)(をか)せりと(いひ)あらはし 6その(とが)のためその(をか)せし(つみ)のために(ひつじ)(めす)なる(もの)すなはち羔羊(こひつじ)あるひは牝山羊(めやぎ)をヱホバにたづさへ(きた)りて罪祭(ざいさい)となすべし(かく)祭司(さいし)(かれ)(つみ)のために贖罪(あがなひ)をなすべし 7もし羔羊(こひつじ)にまで()のとどかざる(とき)鳲鳩(やまばと)()(わかき)鴿(いへばと)()をその(をか)せし(とが)のためにヱホバに(もち)きたり(ひとつ)罪祭(ざいさい)にもちひ(ひとつ)燔祭(はんさい)(もち)ふべし 8(すなは)ちこれを祭司(さいし)にたづさへ(ゆく)べし祭司(さいし)はその罪祭(ざいさい)(もの)(さき)にささぐべし(すなは)ちその(かしら)(くび)(もと)より(きり)やぶるべし(ただ)しこれを(きり)はなすべからず 9(しか)してその罪祭(ざいさい)(もの)()(だん)一方(いつぱう)にそそぎその(ほか)()をば(だん)底下(もと)にしぼり(いだ)すべし(これ)罪祭(ざいさい)となす 10またその(つぎ)のは慣例(ならはし)のごとくに燔祭(はんさい)にささぐべし(かく)祭司(さいし)(かれ)(をか)せし(つみ)のために(あがなひ)をなすべし(しか)せば(かれ)(ゆる)されん 11もし二()鳲鳩(やまばと)か二()(わか)鴿(いへばと)までに()のとどかざる(とき)はその(つみ)ある(もの)(むぎ)()一エパの(じふ)()(いち)禮物(そなへもの)にもちきたりてこれを罪祭(ざいさい)となすべしその(うへ)(あぶら)をかくべからず(また)その(うへ)乳香(にうかう)(くは)ふべからず(これ)罪祭(ざいさい)なればなり 12(かれ)祭司(さいし)(もと)にこれを(たづさ)へゆくべし祭司(さいし)はこれを一握(ひとつかみ)とりて記念(おぼえ)(ぶん)となし(だん)(うへ)にてヱホバの火祭(くわさい)(うへ)にこれを(やく)べし(これ)罪祭(ざいさい)となす 13(かく)祭司(さいし)(かれ)是等(これら)(ひとつ)(をか)して()たる(つみ)のために(あがなひ)をなすべし(しか)せば(かれ)(ゆる)されんその殘餘(のこり)素祭(そさい)とひとしく祭司(さいし)()すべし 14ヱホバ、モーセに(つげ)(いひ)たまはく 15(ひと)もし過失(あやまち)()(しら)ずしてヱホバの聖物(きよきもの)(をか)して(つみ)(うる)ことあらば(なんぢ)()(づもり)()聖所(きよきところ)のシケルにしたがひて(すう)シケルの(ぎん)にあたる(まつた)牡羊(をひつじ)(むれ)(うち)よりとりその(とが)のためにこれをヱホバに(たづさ)へきたりて愆祭(けんさい)となすべし 16(しか)してその聖物(きよきもの)(をか)して()たる(つみ)のために(つくのひ)をなしまた(これ)に五(ぶん)の一をくはへて祭司(さいし)(わた)すべし祭司(さいし)はその愆祭(けんさい)牡羊(をひつじ)をもて(かれ)のために贖罪(あがなひ)をなすべし(しか)せば(かれ)(ゆる)されん 17(ひと)もし(つみ)(をか)しヱホバの誡命(いましめ)(なす)べからざる(もの)(ひとつ)()すことあらば假令(たとひ)これを(しら)ざるも(なほ)(つみ)ありその(つみ)(おふ)べきなり 18(すなは)(なんぢ)()(づもり)にしたがひて(むれ)(うち)より(まつた)牡羊(をひつじ)をとり愆祭(けんさい)となしてこれを祭司(さいし)にたづさへいたるべし祭司(さいし)(かれ)(しら)ずして(あやま)りし過誤(あやまち)のために贖罪(あがなひ)をなすべし(しか)せば(かれ)(ゆる)されん 19(これ)愆祭(けんさい)となすその(ひと)(まこと)にヱホバに(つみ)()たり

第六章

1ヱホバまたモーセに(つげ)(いひ)たまはく 2(ひと)もしヱホバにむかひて()(しん)をなして(つみ)(うる)ことあり(すなは)(ひと)(もの)をあづかり(また)(しち)にとり(また)(うば)ひおきて()(こと)あらずと()(あるひ)(ひと)(しへたぐ)(こと)()3(あるひ)(ひと)(おと)せし(もの)(ひろ)ひおきて()(こと)なしと()(いつは)りて(ちか)ふことを()(など)(すべ)(ひと)(なし)(つみ)()るところの(こと)(ひとつ)にても(おこな)はば 4(これ)(つみ)(をか)して()(つみ)ある(もの)なればその(うばひ)(もの)その(しへた)げて(とり)たる(もの)その(あづか)りし(もの)その(ひろ)ひとりし(もの) 5および(すべ)てその(いつは)(ちかひ)(もの)(かへ)すべし(すなは)ちその(げん)(ぶつ)(かへ)しその(うへ)に五(ぶん)の一をこれに(くは)へその(とが)(さい)をささぐる()にこれをその本主(ぬし)(わた)すべし 6(かれ)その愆祭(けんさい)をヱホバに(たづさ)へきたるべし(すなは)(なんぢ)估價(ねづもり)にしたがひその(とが)のために(むれ)(うち)より(まつた)牡羊(をひつじ)をとりて祭司(さいし)にいたるべし 7祭司(さいし)はヱホバの(まへ)において(かれ)のために贖罪(あがなひ)をなすべし(しか)せば(かれ)はその(うち)のいづれを(おこな)ひて(とが)()るもゆるさるべし 8ヱホバまたモーセに(つげ)(いひ)たまはく 9アロンとその子等(こら)(めい)じて()燔祭(はんさい)(のり)(かく)のごとし(この)燔祭(はんさい)(だん)(うへ)なる()(うへ)(あした)まで終夜(よもすがら)あらしむべし(すなは)(だん)()をしてこれと(とも)(もえ)つつあらしむべきなり 10祭司(さいし)(あさ)衣服(ころも)()(あさ)(ももひき)をその(にく)(まと)(だん)(うへ)にて()にやけたる燔祭(はんさい)(はひ)(とり)(だん)(かたはら)()11(しか)してその衣服(ころも)()(ほか)衣服(ころも)をつけてその(はひ)(えい)(そと)(たづさ)へいだし清淨(きよき)(ところ)にもちゆくべし 12(だん)(うへ)()をばたえず(もえ)しむべし(きえ)しむべからず祭司(さいし)(あさ)ごとに薪柴(たきぎ)をその(うへ)(もや)燔祭(はんさい)(もの)をその(うへ)(なら)べまた酬恩祭(しうおんさい)(あぶら)をその(うへ)(やく)べし 13()はつねに(だん)(うへ)にたえず(もえ)しむべし(きえ)しむべからず 14素祭(そさい)(のり)(かく)のごとしアロンの子等(こら)これをヱホバの(まへ)すなはち(だん)(まへ)にささぐべし 15(すなは)素祭(そさい)(むぎ)()とその(あぶら)一握(ひとつかみ)とりまた素祭(そさい)(うへ)乳香(にうかう)をことごとく(とり)(これ)(だん)(うへ)()(かうば)しき(にほひ)となし記念(おぼえ)(ぶん)となしてヱホバにたてまつるべし 16その遺餘(のこり)はアロンとその子等(こら)これを(くら)ふべし(すなは)(たね)をいれずして(これ)聖所(きよきところ)(くら)ふべし集會(しふくわい)幕屋(まくや)(には)にて(これ)(くら)ふべきなり 17(これ)(たね)いれて(やく)べからずわが火祭(くわさい)(うち)より(われ)これを彼等(かれら)にあたへてその(ぶん)となさしか(これ)罪祭(ざいさい)愆祭(けんさい)のごとくに(いと)(きよ)18アロンの子等(こどもら)(をとこ)たる(もの)はみな(これ)(くら)ふことを()べし(これ)はヱホバにたてまつる火祭(くわさい)(のり)にして汝等(なんぢら)代々(よよ)(なが)くまもるべき(もの)なり(すべ)てこれに(ふる)(もの)(きよく)なるべし 19ヱホバ、モーセに(つげ)(いひ)たまはく 20アロンとその子等(こら)(あぶら)そそがるる()にヱホバにささぐべき禮物(そなへもの)(かく)のごとし(むぎ)()一エパの十(ぶん)の一を素祭(そさい)となして(つね)(ささ)ぐべし(すなは)ちその(なかば)(あした)にその(なかば)(ゆふべ)にささぐべし 21(これ)(なべ)(うち)(あぶら)をもて(つく)りその(やけ)たる(とき)(なんぢ)これを(たづさ)へきたるべし(すなは)ちこれを幾個(いくつ)にも(わり)素祭(そさい)となしヱホバに(ささ)げて(かうば)しき(にほひ)とならしむべし 22アロンの子等(こら)(うち)(あぶら)をそそがれて(かれ)(つい)祭司(さいし)となる(もの)はこれを(ささ)ぐべし(これ)はヱホバに(たい)して(なが)(まも)るべき(のり)なり(これ)(まつた)(やき)つくすべし 23(すべ)祭司(さいし)素祭(そさい)はみな(まつた)(やき)つくすべし(くら)ふべからざるなり 24ヱホバまたモーセに(つげ)(いひ)たまはく 25アロンとその子等(こら)(つげ)ていふべし罪祭(ざいさい)(のり)(かく)のごとし燔祭(はんさい)(もの)(ほふ)()にて罪祭(ざいさい)(もの)をヱホバの(まへ)(ほふ)るべし(これ)至聖物(いときよきもの)なり 26(つみ)のために(これ)をささぐるところの祭司(さいし)これを(くら)ふべし(すなは)集會(しふくわい)幕屋(まくや)(には)において聖所(きよきところ)(これ)(くら)ふべし 27(すべ)てその(にく)(ふる)(もの)(きよく)なるべしその()もし衣服(ころこ)(そそ)ぎかかることあらばその(そそ)ぎかかれる(もの)聖所(きよきところ)(あら)ふべし 28またこれを()たる土瓦(やきもの)器皿(うつは)(くだ)くべし(もし)これを()たる(もの)(あかがね)(なべ)ならば(みづ)をもてこれを(みが)(あら)ふべし 29祭司(さいし)()(うち)(をとこ)たる(もの)(みな)これを(くら)ふことを()べし(これ)(いと)(きよ)30(され)どその()集會(しふくわい)幕屋(まくや)にたづさへいりて聖所(きよきところ)にて贖罪(あがなひ)をなしたる罪祭(ざいさい)はこれを(くら)ふべからず()をもてこれを(やく)べし

第七章

1また愆祭(けんさい)(のり)(かく)のごとし(これ)(いと)聖者(きよきもの)なり 2燔祭(はんさい)(ほふ)()にて愆祭(けんさい)(ほふ)るべし(しか)して祭司(さいし)その()(だん)四周(まはり)にそそぎ 3その(あぶら)をことごとく(ささ)ぐべし(すなは)ちその(あぶら)()その臓腑(ざうふ)(つつ)むところの(すべて)(あぶら) 4兩個(ふたつ)(じん)とその(うへ)(あぶら)(こし)(りやう)(はう)にある(もの)および(かん)(うへ)(まう)(まく)(じん)(ほとり)におよべる(もの)()5祭司(さいし)これを(だん)(うへ)(やき)てヱホバに火祭(くわさい)とすべし(これ)愆祭(けんさい)となす 6祭司(さいし)()(うち)(をとこ)たる(もの)はみな(これ)(くら)ふことを()(これ)聖所(きよきところ)(くら)ふべし(いと)聖者(きよきもの)なり 7罪祭(ざいさい)愆祭(けんさい)もその(のり)(ひとつ)にして(ことな)らずこれは贖罪(あがなひ)をなすところの祭司(さいし)()すべし 8(ひと)燔祭(はんさい)をささぐるところの祭司(さいし)その祭司(さいし)はその(ささ)ぐる燔祭(はんさい)(もの)(かは)自己(おのれ)()べし 9(すべ)()(やき)たる素祭(そさい)(もの)および(すべ)(かま)(なべ)にて(こしら)へたる(もの)はこれを(ささ)ぐるところの祭司(さいし)()すべし 10(およ)素祭(そさい)(あぶら)(まぜ)たる(もの)(かわき)たる(もの)もみなアロンの(すべて)子等(こら)(ひとし)()すべし 11ヱホバに(ささ)ぐべき酬恩祭(しうおんさい)犠牲(いけにへ)(のり)(かく)のごとし 12(もし)これを感謝(かんしや)のために(ささ)ぐるならば(あぶら)(まぜ)たる無酵(たねいれぬ)(くわ)()(あぶら)をぬりたる無酵(たねいれぬ)煎餅(せんべい)および(むぎ)()(あぶら)をませて(やき)たる(くわ)()をその感謝(かんしや)犠牲(いけにへ)にあはせて(ささ)ぐべし 13その(くわ)()(ほか)にまた有酵(たねいれし)パンを酬恩祭(しうおんさい)なる感謝(かんしや)犠牲(いけにへ)にあはせてその禮物(そなへもの)(そな)ふべし 14(すなは)ちこの全體(すべて)禮物(そなへもの)(うち)より一箇(ひとつ)(づつ)()りヱホバにささげて擧祭(きよさい)となすべし(これ)酬恩祭(しうおんさい)()(そそ)ぐところの祭司(さいし)()すべきなり 15感謝(かんしや)のために(ささ)ぐる酬恩祭(しうおんさい)犠牲(いけにへ)(にく)はこれを(ささ)げしその()(うち)(くら)ふべし(すこし)にても翌朝(あくるあさ)まで(のこ)しおくまじきなり 16その犠牲(いけにへ)禮物(そなへもの)もし(ぐわん)(はたし)かまたは自意(こころより)禮物(そなへもの)ならばその犠牲(いけにへ)をささげし()にこれを(くら)ふべしその殘餘(のこり)はまた明日(あくるひ)これを(くら)ふことを()るなり 17(ただ)しその犠牲(いけにへ)(にく)殘餘(のこり)第三日(みつかめ)にいたらば()(やく)べし 18(もし)その酬恩祭(しうおんさい)犠牲(いけにへ)(にく)第三日(みつかめ)(すこし)にても(くら)ふことをなさば(それ)受納(うけいれ)られずまた禮物(そなへもの)(かぞへ)らるることなくして(かへつ)(にく)むべき(もの)とならん(これ)(くら)(もの)その(つみ)(おふ)べし 19その(にく)もし汚穢(けがれ)たる(もの)にふるる(こと)あらば(くら)ふべからず()(やく)べしその(にく)(きよ)(もの)みなこれを(くら)ふことを()るなり 20(もし)その()汚穢(けがれ)ある(ひと)ヱホバに(ぞく)する酬恩祭(しうおんさい)犠牲(いけにへ)(にく)(くら)はばその(ひと)はその(たみ)(うち)より(たた)るべし 21また(ひと)もし(ひと)汚穢(けがれ)あるひは(けがれ)たる獣畜(けもの)あるひは(いまは)しき(けがれ)たる(もの)(など)(すべ)汚穢(けがれ)(ふる)ることありながらヱホバに(ぞく)する酬恩祭(しうおんさい)犠牲(いけにへ)(にく)(くら)はばその(ひと)はその(たみ)(うち)より(たた)るべし 22ヱホバまたモーセに(つげ)(いひ)たまはく 23イスラエルの子孫(ひとびと)(つげ)(いふ)べし(うし)(ひつじ)山羊(やぎ)(あぶら)(すべ)汝等(なんぢら)これを(くら)ふべからず 24(みづか)(しに)たる獣畜(けもの)(あぶら)および(さき)ころされし獣畜(けもの)(あぶら)諸般(もろもろ)(こと)(もち)ふるを()れどもこれを(くら)ふことは(たえ)てなすべからず 25(ひと)のヱホバに火祭(くわさい)として(ささ)ぐるところの牲畜(けもの)(あぶら)(たれ)もこれを(くら)ふべからず(これ)(くら)(ひと)はその(たみ)(うち)より(たた)るべし 26また汝等(なんぢら)はその一切(すべて)住處(すみか)において(とり)(けもの)()(けつ)して(くら)ふべからず 27(なに)()によらずこれを(くら)(ひと)あればその(ひと)(みな)(たみ)(うち)より(たた)るべし 28ヱホバ、モーセに(つげ)(いひ)たまはく 29イスラエルの子孫(ひとびと)(つげ)(いふ)べし酬恩祭(しうおんさい)犠牲(いけにへ)をヱホバに(ささ)ぐる(もの)はその酬恩祭(しうおんさい)犠牲(いけにへ)(うち)よりその禮物(そなへもの)(とり)てヱホバにたづさへ(きた)るべし 30ヱホバの火祭(くわさい)はその(ひと)()づからこれを(たづさ)へきたるべし(すなは)ちその(あぶら)(むね)とをたづさへ(きた)りその(むね)をヱホバの(まへ)(ふり)搖祭(えうさい)となすべし 31(しか)して祭司(さいし)その(あぶら)(だん)(うへ)(やく)べしその(むね)はアロンとその子等(こら)()すべし 32汝等(なんぢら)はその酬恩祭(しうおんさい)犠牲(いけにへ)(みぎ)(もも)擧祭(きよさい)となして祭司(さいし)(あた)ふべし 33アロンの子等(こら)(うち)酬恩祭(しうおんさい)()(あぶら)とを(ささ)ぐる(もの)その(みぎ)(もも)()自己(おのれ)(ぶん)となすべし 34(われ)イスラエルの子孫(ひとびと)酬恩祭(しうおんさい)犠牲(いけにへ)(うち)よりその(ふれ)(むね)(あげ)たる(もも)をとりてこれを祭司(さいし)アロンとその子等(こら)(あた)(これ)はイスラエルの子孫(ひとびと)(うち)(なが)(おこな)はるべき例典(のり)なり 35(これ)はヱホバの火祭(くわさい)(うち)よりアロンに()する(ぶん)またその()()()する(ぶん)なり彼等(かれら)(たて)てヱホバに祭司(さいし)(つとめ)をなさしむる()(かく)(さだ)めらる 36すなはち(これ)彼等(かれら)(あぶら)をそそぐ()にヱホバが(めい)をくだしてイスラエルの子孫(ひとびと)(うち)より彼等(かれら)()せしめたまふ(もの)にて代々(よよ)(なが)くまもるべき例典(のり)たるなり 37(これ)すなはち燔祭(はんさい)素祭(そさい)罪祭(ざいさい)愆祭(けんさい)(にん)(しよく)(さい)酬恩祭(しうおんさい)犠牲(いけにへ)(おきて)なり 38ヱホバ、シナイの()においてイスラエルの子孫(ひとびと)にその禮物(そなへもの)をヱホバに(そな)ふることを(めい)じたまひし()(これ)をシナイ(やま)にてモーセに(めい)じたまひしなり

第八章

1ヱホバ、モーセに(つげ)(いひ)たまはく 2(なんぢ)アロンとその子等(こら)およびその衣服(ころも)(そそぎ)(あぶら)罪祭(ざいさい)牡牛(をうし)二頭(ふたつ)牡羊(をひつじ)無酵(たねいれぬ)パン(ひと)(かご)(たづさ)へきたり 3また會衆(くわいしう)をことごとく集會(しふくわい)幕屋(まくや)(かど)(あつ)めよ 4モーセすなはちヱホバの(おのれ)(めい)じたまひし(ごと)くなしたれば會衆(くわいしう)集會(しふくわい)幕屋(まくや)(かど)(あつま)りぬ 5モーセ會衆(くわいしう)にむかひて()ふヱホバの()せと(めい)じたまへる(こと)(かく)のごとしと 6(しか)してモーセ、アロンとその子等(こら)(つれ)きたり(みづ)をもて彼等(かれら)(あら)(きよ)7アロンに裏衣(したぎ)()(おび)(おび)しめ明衣(うはぎ)(まと)はせエポデを(つけ)しめエポデの(おび)(これ)(おび)しめこれをもてエポデを(その)()(ゆひ)つけ 8また(むね)(あて)をこれに(つけ)させその(むね)(あて)にウリムとトンミムをつけ 9その(かうべ)(かしら)(づつみ)をかむらしめその(かしら)(づつみ)(うへ)すなはちその(ひたひ)(きん)(いた)(きよき)(まへ)(いた)をつけたりヱホバのモーセに(めい)じたまひし(ごと)10モーセまた(そそぎ)(あぶら)をとり幕屋(まくや)とその(うち)一切(すべて)(もの)(そそ)ぎてこれを聖別(きよ)11(かつ)これを七度(ななたび)(だん)にそそぎ(だん)とその(もろもろ)器具(うつは)および洗盤(たらひ)とその(だい)(あぶら)そそぎてこれを聖別(きよ)12また(そそぎ)(あぶら)をアロンの(かうべ)にそそぎ(これ)(あぶら)そそぎて聖別(きよめ)たり 13モーセまたアロンの子等(こら)をつれきたりて裏衣(したぎ)をこれに()(おび)をこれに(おび)しめ頭巾(づきん)をこれに(かむ)らせたりヱホバのモーセに(めい)じたまひし(ごと)くなり 14また罪祭(ざいさい)牡牛(をうし)(ひき)きたりてアロンとその子等(こら)その罪祭(ざいさい)牡牛(をうし)(かしら)()(おけ)15(かく)てこれを(ころ)してモーセその()をとり(ゆび)をもてその()(だん)四周(まはり)(つの)につけて(だん)潔淨(いさぎよう)しまた(だん)底下(した)にその()(そそ)ぎて(これ)聖別(きよ)(これ)がために(あがなひ)をなせり 16モーセまたその臓腑(ざうふ)(うへ)一切(すべて)(あぶら)(かん)(うへ)(まう)(まく)および兩箇(ふたつ)(じん)とその(あぶら)をとりて(これ)(だん)(うへ)(やけ)17(ただ)しその牡牛(をうし)その(かは)その(にく)およびその(ふん)(えい)(そと)にて()(やけ)りヱホバのモーセに(めい)じたまひし(ごと)18また燔祭(はんさい)牡羊(をひつじ)(ひき)きたりてアロンとその子等(こら)その牡羊(をひつじ)(かしら)()(つけ)たり 19(かく)てこれを(ころ)してモーセその()(だん)周圍(まはり)(そそ)げり 20(しか)してモーセその牡羊(をひつじ)(きり)さきその(かしら)肉塊(ししきれ)(あぶら)とを(やけ)21また(みづ)をもてその臓腑(ざうふ)(あし)(あら)ひてモーセその牡羊(をひつじ)をことごとく(だん)(うへ)(やけ)(これ)(かうば)しき(にほひ)のためにささぐる燔祭(はんさい)にしてヱホバにたてまつる火祭(くわさい)たるなりヱホバのモーセに(めい)じたまひし(ごと)22また(ほか)牡羊(をひつじ)すなはち(にん)(しよく)牡羊(をひつじ)(ひき)きたりてアロンとその子等(こら)その牡羊(をひつじ)(かしら)()(おけ)23(かく)てこれを(ころ)してモーセその()をとり(これ)をアロンの(みぎ)(みみ)(はし)とその(みぎ)()(おや)(ゆび)(みぎ)(あし)(おや)(ゆび)につけ 24またアロンの子等(こら)をつれきたりてその(みぎ)(みみ)(はし)(みぎ)()(おや)(ゆび)(みぎ)(あし)(おや)(ゆび)にその()をつけたり(しか)してモーセその()(だん)周圍(まはり)(そそ)げり 25(かれ)またその(あぶら)(あぶら)()および臓腑(ざうふ)(うへ)一切(すべて)(あぶら)(かん)(うへ)(まう)(まく)ならびに兩箇(ふたつ)(じん)とその(あぶら)とその(みぎ)(もも)とを()26またヱホバの(まへ)なる無酵(たねいれぬ)パンの(かご)(うち)より無酵(たねいれぬ)(くわ)()一箇(ひとつ)(あぶら)ぬりたるパンの(くわ)()一箇(ひとつ)煎餅(せんべい)一箇(ひとつ)()是等(これら)をその(あぶら)(うへ)とその(みぎ)(もも)(うへ)()27(これ)(すべ)てアロンの()とその子等(こら)()(さづ)(これ)をヱホバの(まへ)(ふり)搖祭(えうさい)となさしめたり 28(しか)してモーセまた(これ)彼等(かれら)()より()(だん)(うへ)にて燔祭(はんさい)(うへ)にこれを(やけ)(これ)(かうば)しき(にほひ)のためにたてまつる(にん)(しよく)(さい)にしてヱホバにささぐる火祭(くわさい)なり 29(かく)てモーセその(むね)をとりヱホバの(まへ)にこれを(ふり)搖祭(えうさい)となせり(にん)(しよく)牡羊(をひつじ)(うち)(これ)はモーセの(ぶん)()する(もの)なりヱホバのモーセに(めい)じたまひし(ごと)30(しか)してモーセ(そそぎ)(あぶら)(だん)(うへ)()とをとりて(これ)をアロンとその衣服(ころも)(そそ)ぎまたその子等(こら)とその子等(こら)衣服(ころも)にそそぎアロンとその衣服(ころも)およびその子等(こら)とその子等(こら)衣服(ころも)聖別(きよめ)たり 31(かく)てモーセまたアロンとその子等(こら)(いひ)けるは集會(しふくわい)幕屋(まくや)(かど)にて汝等(なんぢら)その(にく)()(しか)して(にん)(しよく)(さい)(かご)(うち)なるパンと(とも)にこれを其處(そこ)(くら)()はアロンとその子等(こら)これを(くら)ふべしと(われ)(めい)ありしにしたがふなり 32その(にく)とパンの(あま)れる(もの)汝等(なんぢら)これを()(やく)べし 33汝等(なんぢら)はその(にん)(しよく)(さい)(をは)()まで七日(なぬか)(うち)集會(しふくわい)幕屋(まくや)門口(かどぐち)より(いづ)べからず()汝等(なんぢら)(にん)(しよく)七日(なぬか)にわたればなり 34今日(こんにち)(おこな)ひて汝等(なんぢら)のために(つみ)をあがなふが(ごと)くにヱホバ(かく)せよと(めい)じたまふなり 35汝等(なんぢら)集會(しふくわい)幕屋(まくや)門口(かどぐち)七日(なぬか)(あひだ)日夜(ひるよる)(をり)てヱホバの命令(おほせ)(まも)(しか)せば汝等(なんぢら)(しぬ)(こと)なからん(われ)かく(めい)ぜられたるなり 36すなはちアロンとその子等(こら)はヱホバのモーセによりて(めい)じたまひし事等(ことども)(ことごと)(なせ)

第九章

1(かく)第八日(やうかめ)にいたりてモーセ、アロンとその子等(こら)およびイスラエルの長老等(としよりたち)(よび) 2(しか)してアロンに(いひ)けるは(なんぢ)(わか)()(うし)(まつた)(もの)罪祭(ざいさい)のために()りまた牡羊(をひつじ)(まつた)(もの)燔祭(はんさい)のために()りてこれをヱホバの(まへ)(ささ)ぐべし 3(なんぢ)イスラエルの子孫(ひとびと)(つげ)(いふ)べし汝等(なんぢら)牡山羊(をやぎ)罪祭(ざいさい)のために()りまた犢牛(こうし)羔羊(こひつじ)(たう)(さい)にして(まつた)(もの)燔祭(はんさい)のために(とり)きたれ 4また酬恩祭(しうおんさい)のためにヱホバの(まへ)(そな)ふる牡牛(をうし)牡羊(をひつじ)()(かつ)(あぶら)(まぜ)たる素祭(そさい)をとりきたるべしヱホバ今日(けふ)汝等(なんぢら)(あらは)れたまふべければなり 5(ここ)(おい)てモーセの(めい)ぜし(もの)集會(しふくわい)幕屋(まくや)(まへ)(たづさ)(きた)會衆(くわいしう)みな(すすみ)よりてヱホバの(まへ)(たち)ければ 6モーセ()ふヱホバの汝等(なんぢら)(なせ)(めい)じたまへる(もの)はすなはち(これ)なり(かく)せばヱホバの榮光(えいくわう)汝等(なんぢら)にあらはれん 7モーセすなはちアロンに(いひ)けるは(なんぢ)(だん)()(なんぢ)罪祭(ざいさい)(なんぢ)燔祭(はんさい)(ささ)げて(おのれ)のためと(たみ)のために贖罪(あがなひ)()しまた(たみ)禮物(そなへもの)(ささ)げて(これ)がために贖罪(あがなひ)をなし(すべ)てヱホバの(めい)じたまひし(ごと)くせよ 8(ここ)(おい)てアロン(だん)()自己(おのれ)のためにする罪祭(ざいさい)(こうし)(ほふ)れり 9しかしてアロンの子等(こら)その()をアロンの(もと)にたづさへ(きた)りければアロン(ゆび)をその()にひたして(これ)(だん)(つの)につけその()(だん)底下(もと)(そそ)10また罪祭(ざいさい)(もの)(あぶら)(じん)(かん)(うえ)(まう)(まく)(だん)(うへ)(やけ)(すべ)てヱホバのモーセに(めい)じたまひし(ごと)11またその(にく)(かは)(えい)(そと)にて()(やけ)12アロンまた燔祭(はんさい)(もの)(ほふ)りしがその子等(こら)これが()自己(おのれ)(もと)(たづさ)へきたりければ(これ)(だん)周圍(まはり)(そそ)げり 13彼等(かれら)また燔祭(はんさい)(もの)すなはちその肉塊(ししきれ)(かしら)をかれに(もち)きたりければ(かれ)(だん)(うへ)にこれを()14またその臓腑(ざうふ)(あし)(あら)(だん)(うへ)にて(これ)燔祭(はんさい)(うへ)(やけ)15(かれ)また(たみ)禮物(そなへもの)(たづさ)へきたれり(すなは)(たみ)のためにする罪祭(ざいさい)山羊(やぎ)(とり)(これ)(ほふ)(まへ)のごとくに(これ)(ささ)げて罪祭(ざいさい)となし 16また燔祭(はんさい)(もの)(ひか)きたりて定例(さだめ)のごとくに(これ)をささげたり 17また素祭(そさい)(たづさ)へきたりてその(うち)より一握(ひとつかみ)をとり(あさ)燔祭(はんさい)にくはへてこれを(だん)(うへ)(やけ)18アロンまた(たみ)のためにする酬恩祭(しうおんさい)犠牲(いけにへ)なる牡牛(をうし)牡羊(をひつじ)(ほふ)りしがその子等(こら)これが()(おのれ)にもちきたりければ(これ)(だん)周圍(まはり)(そそ)げり 19彼等(かれら)またその牡牛(をうし)牡羊(をひつじ)(あぶら)およびその(あぶら)()臓腑(ざうふ)(つつ)(もの)(じん)(かん)(うへ)(まう)(まく)とを(たづさ)へきたれり 20(すなは)彼等(かれら)その(あぶら)をその(むね)(うへ)(のせ)きたりけるにアロンその(あぶら)(だん)(うへ)(やけ)21その(むね)(みぎ)(もも)はアロンこれをヱホバの(まへ)(ふり)搖祭(えうさい)となせり(すべ)てモーセの(めい)じたる(ごと)22アロン(たみ)にむかひて()(あげ)てこれを(しゆく)罪祭(ざいさい)燔祭(はんさい)酬恩祭(しうおんさい)(ささ)ぐることを(をへ)(くだ)れり 23モーセとアロン集會(しふくわい)幕屋(まくや)にいり(いで)きたりて(たみ)(しゆく)せり(かく)てヱホバの榮光(えいくわう)總體(すべて)(たみ)(あらは)24()ヱホバの(まへ)より(いで)(だん)(うへ)燔祭(はんさい)(あぶら)(やき)つくせり(たみ)これを()(こゑ)をあげ俯伏(ひれふし)

第十章

1(ここ)にアロンの子等(こども)なるナダブとアビウともにその火盤(ひざら)をとりて()をこれにいれ(かう)をその(うへ)(もり)(こと)()をヱホバの(まへ)(ささ)げたり(これ)はヱホバの(めい)じたまひし(もの)にあらざりしかば 2()ヱホバより(いで)彼等(かれら)(やき)ほろぼせりすなはち彼等(かれら)はヱホバの(まへ)(しに)うせぬ 3モーセ、アロンに(いひ)けるはヱホバの(のたま)ふところは(かく)のごとし(いは)(われ)(われ)(ちか)づく者等(ものども)(うち)(われ)(きよき)ことを(あら)はし(また)全體(すべて)(たみ)(まへ)榮光(さかえ)(しめ)さんアロンは(もく)(ねん)たりき 4モーセかくてアロンの叔父(をぢ)ウジエルの子等(こども)なるミサエルとエルザパンを()汝等(なんぢら)(すす)みよりて聖所(きよきところ)(まへ)より汝等(なんぢら)兄弟(きやうだい)(たち)(えい)(そと)(たづさ)(いだ)せと(これ)にいひければ 5すなはち(すす)みよりて彼等(かれら)をその裏衣(したぎ)のままに(えい)(そと)(たづさ)(いだ)しモーセの(いへ)るごとくせり 6モーセまたアロンおよびその()エレアザルとイタマルにいひけるは(なんぢ)らの(かしら)(あらは)すなかれまた(なんぢ)らの(ころも)(さく)なかれ(おそら)くは汝等(なんぢら)(しな)んまた震怒(いかり)全體(すべて)(たみ)におよぶあらん(ただ)汝等(なんぢら)兄弟(きやうだい)たるイスラエルの全家(ぜんか)ヱホバのかく()をもて(やき)ほろぼしたまひし(こと)(なげ)くべし 7汝等(なんぢら)はまた集會(しふくわい)幕屋(まくや)(かど)より(いづ)べからず(おそら)くは汝等(なんぢら)(しな)()はヱホバの(そそぎ)(あぶら)(なんぢ)らの(うへ)にあればなりと彼等(かれら)モーセの(ことば)のごとくに(なせ)8(ここ)にヱホバ、アロンに(つげ)(いひ)たまはく 9(なんぢ)(なんぢ)子等(こら)集會(しふくわい)幕屋(まくや)にいる(とき)には葡萄(ぶだう)(しゆ)濃酒(こきさけ)(のむ)なかれ(おそら)くは汝等(なんぢら)(しな)(これ)(なんぢ)らが代々(よよ)(なが)(まも)るべき(のり)たるべし 10(かく)するは汝等(なんぢら)(もの)(きよき)(よの)(つね)なるとを(わか)(けがれ)たると潔淨(いさぎよき)とを(わか)つことを()んため 11(また)ヱホバのモーセによりて(つげ)たまひし一切(すべて)法度(のり)をイスラエルの子孫(ひとびと)(をし)ふることを()んがためなり 12モーセまたアロンおよびその(のこ)れる()エレアザルとイタマルに(いひ)けるは汝等(なんぢら)ヱホバの火祭(くわさい)(うち)より素祭(そさい)遺餘(のこり)()(たね)をいれずして(これ)(だん)(そば)(くら)(これ)至聖物(いときよきもの)なり 13(これ)はヱホバの火祭(くわさい)(うち)より(なんぢ)()する(もの)また(なんぢ)子等(こら)()する(もの)なれば汝等(なんぢら)これを聖所(きよきところ)にて(くら)ふべし(われ)かく(めい)ぜられたるなり 14また(ふれ)(むね)(あげ)たる(もも)(なんぢ)および(なんぢ)男子(むすこ)女子(むすめ)これを(きよき)(ところ)にて(くら)ふべし(これ)はイスラエルの子孫(ひとびと)酬恩祭(しうおんさい)(うち)より(なんぢ)(ぶん)(なんぢ)子等(こら)(ぶん)(あた)へらるる(もの)なればなり 15彼等(かれら)その(あぐ)るところの(もも)(ふる)ところの(むね)火祭(くわさい)(あぶら)とともに(もち)きたりこれをヱホバの(まへ)(ふり)搖祭(えうさい)となすべし()(なんぢ)(なんぢ)子等(こら)()すべし(これ)(なが)(まも)るべき(のり)にしてヱホバの(めい)じたまふ(もの)なり 16(かく)てモーセ罪祭(ざいさい)山羊(やぎ)(たづ)(もと)めけるに(すで)にこれを(やき)たりしかばアロンの(のこ)れる子等(こども)エレアザルとイタマルにむかひてモーセ(いかり)(はつ)(いひ)けるは 17罪祭(ざいさい)(もの)(いと)(きよ)かるに汝等(なんぢら)なんぞ(これ)(きよき)(ところ)にて(くは)ざりしや(これ)汝等(なんぢら)をして會衆(くわいしう)(つみ)(おひ)彼等(かれら)のためにヱホバのまへに(あがなひ)をなさしめんとて汝等(なんぢら)(たま)(もの)たるなり 18()よその()はまだこれを聖所(きよきところ)(たづさ)へいることをせざりきかの(もの)()(めい)ぜしごとくに汝等(なんぢら)これを聖所(きよきところ)にて(くら)ふべかりしなり 19アロン、モーセに(いひ)けるは今日(けふ)彼等(かれら)その罪祭(ざいさい)燔祭(はんさい)をヱホバの(まへ)(ささ)げしが(かか)(こと)(わが)()(のぞ)めり今日(けふ)もし(われ)罪祭(ざいさい)(もの)(くら)はばヱホバこれを(よし)()たまふや 20モーセこれを(きき)(よし)とせり

第十一章

1ヱホバ、モーセとアロンに(つげ)てこれに(いひ)(たま)はく 2イスラエルの子孫(ひとびと)(つげ)()()(もろもろ)獣畜(けもの)(うち)(なんぢ)らが(くら)ふべき四足(けもの)(これ)なり 3(すべ)獣畜(けもの)(うち)(ひづめ)(わかれ)たる(もの)すなはち(ひづめ)(まつた)(わかれ)たる反芻(にれかむ)(もの)汝等(なんぢら)これを(くら)ふべし 4(ただ)反芻(にれかむ)(もの)(ひづめ)(わかれ)たる(もの)(うち)汝等(なんぢら)(くら)ふべからざる(もの)(これ)なり(すなは)駱駝(らくだ)(これ)反芻(にれかめ)ども(ひづめ)わかれざれば汝等(なんぢら)には(けがれ)たる(もの)なり 5(やま)(ねづみ)(これ)反芻(にれかめ)ども(ひづめ)わかれざれば汝等(なんぢら)には(けがれ)たる(もの)なり 6(うさぎ)(これ)反芻(にれかめ)ども(ひづめ)わかれざれば汝等(なんぢら)には(けがれ)たる(もの)なり 7(ぶた)(これ)(ひづめ)あひ(わか)(ひづめ)まったく(わか)るれども反芻(にれかむ)ことをせざれば汝等(なんぢら)には(けがれ)たる(もの)なり 8汝等(なんぢら)是等(これら)(もの)(にく)(くら)ふべからずまたその死體(しかばね)にさはるべからず是等(これら)汝等(なんぢら)には(けがれ)たる(もの)なり 9(みづ)にある(もろもろ)(もの)(うち)汝等(なんぢら)(くら)ふべき(もの)(これ)なり(すべ)(みづ)(うち)にをり(うみ)(かは)()(もの)にして(ひれ)(うろこ)のある(もの)汝等(なんぢら)これを(くら)ふべし 10(すべ)(みづ)(うご)(もの)(すべ)(みづ)(いけ)(もの)(すなは)(すべ)(うみ)(かは)にある(もの)にして(ひれ)(うろこ)なき(もの)(これ)汝等(なんぢら)には(いま)はしき(もの)なり 11是等(これら)汝等(なんぢら)には(いま)はしき(もの)なり汝等(なんぢら)その(にく)(くら)ふべからずまたその死體(しかばね)をば(いま)はしき(もの)となすべし 12(すべ)(みづ)にありて(ひれ)(うろこ)もなき(もの)汝等(なんぢら)には(いま)はしき(もの)たるべし 13(とり)(うち)汝等(なんぢら)(いま)はしとすべき(もの)(これ)なり(これ)をば(くら)ふべからず(これ)(いま)はしき(もの)なり(すなは)(わし)黄鷹(くまたか)(とび) 14(はやぶさ)(たか)(たぐひ) 15(もろもろ)(からす)(たぐひ) 16駝鳥(だてう)(ふくろ)(かもめ)(すずめ)(たか)(たぐひ) 17(かう)()(さぎ) 18(はく)(てう)鸅鸕(をすめどり)(おほ)(たか) 19(つる)鸚鵡(おうむ)(たぐひ)(しぎ)および蝙蝠(かうもり) 20また(すべ)羽翼(つばさ)のありて四爬(よつばひ)にあるくところの昆蟲(はふもの)汝等(なんぢら)には(いま)はしき(もの)なり 21(ただ)羽翼(つばさ)のありて四爬(よつばひ)にあるく(もろもろ)昆蟲(はふもの)(うち)その(あし)(とび)(もも)のありて()()ぶものは汝等(なんぢら)これを(くら)ふことを()べし 22(すなは)ちその(うち)蝗蟲(いなむし)(たぐひ)(おほ)(いなご)(たぐひ)()(いなご)(たぐひ)螇蚸(はたはた)(たぐひ)汝等(なんぢら)(くら)ふことを()べし 23(すべ)羽翼(つばさ)ありて四爬(よつばひ)にあるくところの昆蟲(はふもの)はみな汝等(なんぢら)には(いま)はしき(もの)たるなり 24これ()はなんぢらを(けが)すなり(すべ)是等(これら)(もの)死體(しかばね)(さは)(もの)(くれ)まで(けが)るべし 25(すべ)てその死體(しかばね)()(たづさ)ふる(もの)はその衣服(ころも)(あら)ふべしその()(くれ)まで(けが)るるなり 26(およ)(ひづめ)(わか)れたる獣畜(けもの)(うち)その(ひづめ)(まつた)(わか)れざる(もの)あるひは反芻(にれかむ)ことをせざる(もの)死體(しかばね)汝等(なんぢら)には汚穢(けがれ)たるべし(すべ)てこれに(さは)(もの)(けが)るべし 27(よつ)(あし)にてあるく(もろもろ)獣畜(けもの)(うち)その(たな)(ぞこ)にて(あゆ)(もの)(みな)汝等(なんぢら)には汚穢(けがれ)たるべしその死骸(しかばね)(さは)(もの)(くれ)まで(けが)るべし 28その死體(しかばね)()(たづさ)ふる(もの)はその衣服(ころも)(あら)ふべしその()(くれ)まで(けが)るるなり是等(これら)汝等(なんぢら)には(けがれ)たる(もの)なり 29()(はふ)ところの匍行(はふ)(もの)(うち)汝等(なんぢら)汚穢(けがれ)となる(もの)(これ)なり(すなは)鼬鼠(いたち)鼫鼠(ねづみ)(おほ)蜥蜴(とかげ)(たぐひ) 30蛤蚧(とかげ)龍子(ゐもり)守宮(やもり)(じや)()蝘蜓(えんてい) 31(もろもろ)(はふ)(もの)(うち)是等(これら)汝等(なんぢら)には汚穢(けがれ)たるなり(すべ)てその(しに)たるに(さは)(もの)(くれ)まで(けが)るべし 32是等(これら)(もの)(しに)(うへ)(おち)たる(もの)(なに)にもあれ(けが)るべし()器具(うつは)にもあれ衣服(ころも)にもあれ皮革(かは)にもあれ嚢袋(ふくろ)にもあれ(およ)(こと)(もち)ふる(うつは)(みな)これを(みづ)にいるべし(これ)(くれ)まで汚穢(けがれ)(かく)せば(これ)(きよ)まるべし 33また是等(これら)(うち)(もの)(やきもの)(うつは)におつればその(うち)にある(もの)みな(けが)るべし(なんぢ)らその(うつは)(こぼ)つべきなり 34また(みづ)(いり)たる(くら)ふべき食物(くひもの)是等(これら)によりて(けが)るべく諸般(もろもろ)(うつは)にある(のむ)べき飮物(のみもの)是等(これら)(より)(けが)るべし 35是等(これら)(もの)死體(しかばね)(もの)(うへ)(おつ)ればその(もの)(すべ)(けが)るべし(かま)にもあれ土鍋(なべ)にもあれ(これ)(こぼ)つべきなり(これ)(けが)れて汝等(なんぢら)には(けが)れたる(もの)となればなり 36(され)泉水(いづみ)あるひは塘池(ためいけ)(みづ)(たまり)(けが)るること()(ただ)その死體(しかばね)(ふる)(もの)(けが)るべし 37是等(これら)(もの)死體(しかばね)(まく)べき(たね)(うへ)(おつ)るも()(けが)るることなし 38(され)(たね)(うへ)(みづ)のかかれる(とき)にその死體(しかばね)(うへ)(おち)なば()汝等(なんぢら)には(けがれ)たるべし 39汝等(なんぢら)(くら)ふところの獣畜(けもの)(しに)たる(とき)はその死體(しかばね)(さは)(もの)(くれ)まで(けが)るべし 40その死體(しかばね)(くら)(もの)はその衣服(きもの)(あら)ふべし(その)()(くれ)まで(けが)るるなりその死體(しかばね)(たづさ)ふる(もの)もその衣服(ころも)(あら)ふべしその()(くれ)まで(けが)るるなり 41()(うへ)(はふ)ところの(もろもろ)匍行(はふ)(もの)(いむ)べき(もの)なり(くら)ふべからず 42(すなは)()(はふ)ところの(もろもろ)匍行(はふ)(もの)(うち)(すべ)(はら)ばひ()(もの)(よつ)(あし)にて(ある)(もの)ならびに(おほく)(あし)()(もの)是等(これら)をば汝等(なんぢら)(くら)ふべからず是等(これら)(いむ)べき(もの)たるなり 43汝等(なんぢら)(はふ)ところの匍行(はふ)(もの)のためにその()(いま)はしき(もの)にするなかれ是等(これら)をもてその()(けが)すなかれ(また)是等(これら)(けが)さるるなかれ 44(われ)汝等(なんぢら)(かみ)ヱホバなれば汝等(なんぢら)その()聖潔(きよく)せよ(さら)汝等(なんぢら)聖者(きよきもの)とならん(われ)(きよ)ければなり汝等(なんぢら)(かなら)()(はふ)ところの匍行(はふ)(もの)をもてその()(けが)すことをせざれ 45(われ)汝等(なんぢら)(かみ)とならんとて汝等(なんぢら)をエジプトの(くに)より(みちび)きいだせしヱホバなり(われ)(きよ)ければ汝等(なんぢら)聖潔(きよく)なるべし 46(これ)すなはち獣畜(けもの)(とり)(みづ)(うご)(もろもろ)生物(いきもの)()()(もろもろ)匍行(はふ)(もの)にかかはるところの(のり)にして 47(けがれ)たる(もの)(きよ)(もの)とを(わか)(くらは)るる生物(いきもの)(くら)はれざる生物(いきもの)とを(わか)(もの)なり

第十二章

1ヱホバまたモーセに(つげ)(いひ)たまはく 2イスラエルの子孫(ひとびと)(つげ)()婦女(をんな)もし(たね)をやどして男子(なんし)(うま)七日(なぬか)(けが)るべし(すなは)ちその(つき)(さはり)()(かず)ほど(けが)るるなり 3また第八日(やうかめ)(いた)らばその()(まへ)(かは)(きる)べし 4その婦女(をんな)(なほ)その成潔(きよまり)()に三十三(にち)()べしその成潔(きよまり)()滿(みつ)るまでは聖物(きよきもの)にさはるべからず聖所(きよきところ)にいるべからず 5(もし)女子(によし)(うま)(ふた)七日(なぬか)(けが)るべし(つき)(さはり)におけるがごとしまたその成潔(きよまり)()に六十六(にち)()べきなり 6(しか)してその男子(なんし)あるひは女子(によし)につきての成潔(きよまり)()滿(みち)なば燔祭(はんさい)(ため)當歳(たうさい)羔羊(こひつじ)()罪祭(ざいさい)のために(わか)鴿(いへばと)あるひは鳲鳩(やまばと)(とり)てこれを集會(しふくわい)幕屋(まくや)(かど)(たづさ)へきたり祭司(さいし)にいたるべし 7祭司(さいし)(これ)をヱホバの(まへ)にささげてその婦女(をんな)のために贖罪(あがなひ)をなすべし(しか)せばその(しゆつ)(けつ)(けがれ)(きよ)まるべし(これ)すなはち男子(なんし)または女子(によし)(うめ)婦女(をんな)にかかはるところの(のり)なり 8その婦女(をんな)もし羔羊(こひつじ)にまで()(とど)かざる(とき)鳲鳩(やまばと)()(また)(わか)鴿(いへばと)()(たづさ)へきたるべし(これ)(ひとつ)燔祭(はんさい)のため(ひとつ)罪祭(ざいさい)のためなり祭司(さいし)これがために贖罪(あがなひ)をなすべし(しか)せば婦女(をんな)(きよ)まるべし

第十三章

1ヱホバ、モーセとアロンに(つげ)(いひ)たまはく 2(ひと)その()(かは)(はれ)あるひは(できもの)あるひは(ひか)(ところ)あらんにもし(これ)がその()(かは)にあること(らい)(びやう)(くわん)(しよ)のごとくならばその(ひと)祭司(さいし)アロンまたは祭司(さいし)たるアロンの子等(こら)(たづさ)へいたるべし 3また祭司(さいし)(にく)(かは)のその(くわん)(しよ)(みる)べしその(くわん)(しよ)()もし(しろ)くなり(かつ)その(くわん)(しよ)()(かは)よりも(ふか)()えなば(これ)(らい)(びやう)(くわん)(しよ)なり祭司(さいし)かれを()(けがれ)たる(もの)となすべし 4もし(また)その()(かは)(ひか)(ところ)(しろ)くありて(かは)よりも(ふか)()えずまたその()(しろ)くならずば祭司(さいし)その(くわん)(しよ)ある(ひと)七日(なぬか)(あひだ)禁鎖(とぢこめ)おき 5第七日(なぬかめ)にまた祭司(さいし)(これ)(みる)べし(もし)その(くわん)(しよ)(かは)るところ()くまたその(くわん)(しよ)(かは)蔓延(ひろが)ること(なく)祭司(さいし)またその(ひと)七日(なぬか)(あひだ)禁鎖(とぢこめ)おき 6第七日(なぬかめ)にいたりて祭司(さいし)ふたたびその(ひと)(みる)べしその(くわん)(しよ)もし(うす)らぎまたその(くわん)(しよ)(かは)蔓延(ひろが)らずば祭司(さいし)これを(きよき)(もの)となすべし(これ)(できもの)なりその(ひと)衣服(ころも)(あら)ふべし(しか)せば(きよ)くならん 7(され)どその(ひと)祭司(さいし)()られて(きよ)(もの)となりたる(のち)にいたりてその(できもの)(かは)(ひろ)蔓延(ひろが)らば(ふたたび)祭司(さいし)にその()()すべし 8祭司(さいし)これを()てその(できもの)(かは)蔓延(ひろが)るを()祭司(さいし)その(ひと)(けがれ)たる(もの)となすべし(これ)(らい)(びやう)なり 9(ひと)もしその()(らい)(びやう)(くわん)(しよ)あらば祭司(さいし)にこれを(つれ)ゆくべし 10祭司(さいし)これを(みる)にその(かは)(はれ)(しろ)くしてその()(しろ)くなり(かつ)その(はれ)(ただれ)(にく)()ゆるあらば 11(これ)(ふる)(らい)(びやう)のその()(かは)にあるなれば祭司(さいし)これを(けがれ)たる(もの)となすべしその(ひと)(けがれ)たる(もの)なればこれを禁鎖(とぢこむ)るにおよばず 12(もし)また(らい)(びやう)(おほい)にその(かは)(はつ)しその(くわん)(しよ)ある(もの)(かは)(あまね)滿(みち)(かうべ)より(あし)まで(すべ)祭司(さいし)()るところにおよばば 13祭司(さいし)これを()(もし)その()(あまね)(らい)(びやう)滿(みち)たるを()ばその(くわん)(しよ)ある(もの)(きよ)(もの)となすべし其人(そのひと)(まつた)(しろ)くなりたれば(きよ)きなり 14(され)どもし(ただれ)(にく)その(ひと)(あらは)れなば(けがれ)たる(もの)なり 15祭司(さいし)(ただれ)(にく)()ばその(ひと)(けがれ)たる(もの)となすべし(ただれ)(にく)(けがれ)たる(もの)なり(これ)すなはち(らい)(びやう)たり 16(もし)またその(ただれ)(にく)(かはり)(しろ)くならばその(ひと)祭司(さいし)(いた)るべし 17祭司(さいし)これを()るにその(くわん)(しよ)もし(しろ)くなりをらば祭司(さいし)その(くわん)(しよ)ある(もの)(きよ)(もの)となすべしその(ひと)(きよ)きなり 18また(にく)(かは)瘍瘡(はれもの)ありしに(いえ)19その瘍瘡(はれもの)地方(ところ)(しろ)(はれ)おこり(また)(しろ)くして微紅(うすあか)(ひか)(ところ)おこるありて(これ)祭司(さいし)()することあらんに 20祭司(さいし)これを()るに(かは)よりも(ひく)(みえ)てその()(しろ)くなりをらば祭司(さいし)その(ひと)(けがれ)たる(もの)となすべし(それ)瘍瘡(はれもの)より(おこ)りし(らい)(びやう)(くわん)(しよ)たるなり 21(され)祭司(さいし)これを(みる)其處(そこ)(しろ)()あらずまた(かは)よりも(ひく)からずして(かへつ)(うす)らぎをらば祭司(さいし)その(ひと)七日(なぬか)(あひだ)禁鎖(とぢこめ)おくべし 22(しか)してもし(おほい)(かは)蔓延(ひろがら)祭司(さいし)その(ひと)(けがれ)たる(もの)となすべし(これ)その(くわん)(しよ)なり 23(され)どその(ひか)(ところ)もしその(ところ)(とどま)りて蔓延(ひろが)ずば(これ)瘍瘡(はれもの)痕跡(あと)なり祭司(さいし)その(ひと)(きよ)(もの)となすべし 24また(にく)(かは)火傷(やけど)あらんにその火傷(やけど)(あと)もし微紅(うすあか)くして(しろ)(また)(ただ)(しろ)くして(ひか)(ところ)とならば 25祭司(さいし)これを(みる)べし(もし)その(ひか)(ところ)()(しろ)くなりてその(ところ)(かは)よりも(ふか)(みえ)なば(これ)火傷(やけど)より(おこ)りし(らい)(びやう)なれば祭司(さいし)その(ひと)(けがれ)たる(もの)となすべし(これ)(らい)(びやう)(くわん)(しよ)たるなり 26(され)祭司(さいし)これを(みる)にその(ひか)(ところ)(しろ)()あらずまたその(ところ)(かは)よりも(ひく)からずして(かへつ)(うす)らぎをらば祭司(さいし)その(ひと)七日(なぬか)(あひだ)禁鎖(とぢこめ)おき 27第七日(なぬかめ)祭司(さいし)これを(みる)べしもし(おほい)(かは)蔓延(ひろが)りをらば祭司(さいし)その(ひと)(けがれ)たる(もの)となすべし(これ)(らい)(びやう)(くわん)(しよ)なり 28もしその(ひか)(ところ)その(ところ)(とどま)(かは)蔓延(ひろが)らずして(かへつ)(うす)らぎをらば(これ)火傷(やけど)(はれ)なり祭司(さいし)其人(そのひと)(きよ)(もの)となすべし()(これ)火傷(やけど)痕迹(あと)なればなり 29(をとこ)あるひは(をんな)もし(かしら)または(ひげ)(くわん)(しよ)あらば 30祭司(さいし)その(くわん)(しよ)(みる)べし(もし)(かは)よりも(ふか)()えまた其處(そこ)()なる(ほそ)()あらば祭司(さいし)その(ひと)(けが)れたる(もの)となすべし()(かさ)にして(かしら)または(ひげ)にある(らい)(びやう)なり 31(もし)また祭司(さいし)その(かさ)(くわん)(しよ)(みる)(かは)よりも(ふか)からずしてまた其處(そこ)(くろ)()あること(なく)祭司(さいし)その(かさ)(くわん)(しよ)ある(もの)七日(なぬか)(あひだ)禁鎖(とぢこめ)おき 32第七日(なぬかめ)祭司(さいし)その(くわん)(しよ)(みる)べしその(かさ)もし蔓延(ひろが)ずまた其處(そこ)()なる()あらずして(かは)よりもその(かさ)(ふか)(みえ)ずば 33その(ひと)(そる)ことをなすべし(ただ)しその(かさ)(うへ)(そる)べからず祭司(さいし)(その)(かさ)ある(もの)(なほ)また七日(なぬか)(あひだ)禁鎖(とぢこめ)おき 34第七日(なぬかめ)祭司(さいし)またその(かさ)(みる)べし(もし)その(かさ)(かは)蔓延(ひろがら)ずまた(かは)よりも(ふか)(みえ)ずば祭司(さいし)その(ひと)(きよ)(もの)となすべしその(ひと)はまたその衣服(ころも)をあらふべし(しか)せば(きよ)くならん 35(もし)その(きよ)(もの)となりし(のち)にいたりてその(かさ)(おほい)(かは)蔓延(ひろが)りなば 36祭司(さいし)その(ひと)(みる)べし(もし)その(かさ)(かは)蔓延(ひろが)らば祭司(さいし)()なる()(たづぬ)るにおよばずその(ひと)(けがれ)たる(もの)なり 37(され)(もし)その(かさ)(とどまり)たるごとくに()えて(くろ)()其處(そこ)(しやう)ずるあらばその(かさ)(いえ)たる(もの)にてその(ひと)(きよ)祭司(さいし)その(ひと)(きよ)(もの)となすべし 38また(をとこ)あるひは(をんな)その()(かは)(ひか)(ところ)すなはち(しろ)(ひか)(ところ)あらば 39祭司(さいし)これを(みる)べし(もし)その()(かは)(ひか)(ところ)(うす)(しろ)からば(これ)(はく)(はん)のその(かは)(しやう)じたるなればその(ひと)(きよ)40(ひと)もしその(かみ)()(かしら)より(ぬけ)おつるあるも禿(はげ)なれば(きよ)41(ひと)もしその(かほ)(ちか)(ところ)(かしら)()(ぬけ)おつるあるも(ひたひ)禿(はげ)たるなれば(きよ)42(しかれ)ども(もし)その禿(はげ)(あたま)または禿(はげ)(ひたひ)(しろ)(うす)(あか)(くわん)(しよ)あらば(これ)その禿(はげ)(あたま)または禿(はげ)(ひたひ)(らい)(びやう)(はつ)したるなり 43祭司(さいし)これを(みる)べし(もし)その禿(はげ)(あたま)あるひは禿(はげ)(ひたひ)(くわん)(しよ)(はれ)(しろ)くして(うす)(あか)くあり()(にく)(らい)(びやう)のあらはるるごとくならば 44(これ)(らい)(びやう)(にん)にして(けがれ)たる(もの)なり祭司(さいし)その(ひと)をもて(まつた)(けがれ)たる(もの)となすべしその(くわん)(しよ)その(かしら)にあるなり 45(らい)(びやう)(くわん)(しよ)ある(もの)はその衣服(ころも)()きその(かしら)(あら)しその(くち)(おひ)をあてて()(けがれ)たる(もの)(けがれ)たる(もの)とみづから(とな)ふべし 46その(くわん)(しよ)()にある()(あひだ)(つね)(けがれ)たる(もの)たるべしその(ひと)(けがれ)たる(もの)なれば(ひと)(はな)れて()るべし(すなは)(えい)(そと)住居(すまひ)をなすべきなり 47(もし)また衣服(ころも)(らい)(びやう)(くわん)(しよ)(おこ)るあらん(とき)()(ころも)にもあれ(あさ)(ころも)にもあれ 48(また)(あさ)あるひは()(たて)(いと)にあるにもせよ緯線(よこいと)にあるにもせよ皮革(かは)にあるにもあれ(また)(すべ)皮革(かは)にて(つく)れる(もの)にあるにもあれ 49(もし)その衣服(ころも)あるひは皮革(かは)あるひは(たて)(いと)あるひは緯線(よこいと)あるひは(すべ)皮革(かは)にて(つく)れる(もの)(ある)ところの(くわん)(しよ)(あを)くあるか(また)(あか)くあらば(これ)(らい)(びやう)(くわん)(しよ)なり(これ)祭司(さいし)(みす)べし 50祭司(さいし)はその(くわん)(しよ)()その(くわん)(しよ)ある(もの)七日(なぬか)(あひだ)禁鎖(とぢこめ)おき 51第七日(なぬかめ)にその(くわん)(しよ)(みる)べし(もし)その衣服(ころも)あるひは(たて)(いと)あるひは緯線(よこいと)あるひは()あるひは皮革(かは)あるひは(すべ)皮革(かは)にて(つく)れる(もの)にあるところの(くわん)(しよ)蔓延(ひろがり)をらばこれ(あし)(らい)(びやう)にしてその(もの)(けがれ)たる(もの)なり 52(かれ)その(くわん)(しよ)あるところの衣服(ころも)()または(あさ)(たて)(いと)緯線(よこいと)あるひは(すべ)皮革(かは)にて(つく)れる(もの)(やく)べし(これ)(あし)(らい)(びやう)なりその(もの)()(やく)べし 53(され)祭司(さいし)これを(みる)(くわん)(しよ)もしその衣服(ころも)あるひは(たて)(いと)あるひは緯線(よこいと)あるひは(すべ)皮革(かは)にて(つく)れる(もの)蔓延(ひろがら)ずば 54祭司(さいし)(めい)じてその(くわん)(しよ)ある(もの)(あら)はせ(なほ)七日(なぬか)(あひだ)(これ)禁鎖(とぢこめ)おき 55(しか)して祭司(さいし)その(あら)ひし(くわん)(しよ)(みる)べし(くわん)(しよ)もし(いろ)(かは)ることなくば(くわん)(しよ)蔓延(ひろがる)ことあらざるも(これ)(けがれ)たる(もの)なり(なんぢ)これを()(やく)べし(これ)表面(おもて)にあるも裏面(うら)にあるも(とも)腐蝕(ふしよく)(くぼみ)なり 56(され)(あらひ)たる(のち)祭司(さいし)これを()るにその(くわん)(しよ)(うす)らぎたらばその衣服(ころも)あるひは皮革(かは)あるひは(たて)(いと)あるひは緯線(よこいと)より(くわん)(しよ)(きり)とるべし 57(しか)るに(なほ)またその衣服(ころも)あるひは(たて)(いと)あるひは緯線(よこいと)あるひは(すべ)皮革(かは)にて(つく)れる(もの)(くわん)(しよ)のあらはるるあらば(これ)(さい)(はつ)なり(なんぢ)その(くわん)(しよ)ある(もの)()(やく)べし 58また(なんぢ)(あら)ふところの衣服(ころも)あるひは(たて)(いと)あるひは緯線(よこいと)あるひは(すべ)皮革(かは)にて(つく)れる(もの)よりして(もし)その(くわん)(しよ)(ぬけ)さらば(ふたた)びこれを(あら)ふべし(しか)せば(きよ)59(これ)すなはち()または(あさ)衣服(ころも)および(たて)(いと)緯線(よこいと)ならびに(すべ)皮革(かは)にて(つく)りたる(もの)(おこ)れる(らい)(びやう)(くわん)(しよ)をしらべて(きよき)(けがれ)たるとを(さだ)むるところの條例(のり)なり

第十四章

1ヱホバ、モーセに(つげ)(いひ)たまはく 2(らい)(びやう)(にん)(きよ)めらるる()定例(のり)(かく)のごとし(すなは)ちその(ひと)祭司(さいし)(もと)(たづさ)へゆくべし 3(まづ)祭司(さいし)(えい)より(いで)ゆきて()祭司(さいし)もし(らい)(びやう)(にん)()にありし(らい)(びやう)(くわん)(しよ)(いえ)たるを()4祭司(さいし)その(きよ)めらるる(もの)のために(めい)じて(いけ)(きよ)(とり)()香柏(かうはく)(くれなゐ)(いと)牛膝草(ヒソプ)(とり)きたらしめ 5祭司(さいし)また(めい)じてその(とり)()(やきもの)(うつは)(うち)にて(いける)(みづ)(うへ)(ころ)さしめ 6(しか)してその(いけ)(とり)()香柏(かうはく)(くれなゐ)(いと)牛膝草(ヒソプ)をも(とり)(これ)(かの)(いける)(みづ)(うへ)(ころ)したる(とり)()(うち)にその(いけ)(とり)とともに(ひた)7(らい)(びやう)より(きよ)められんとする(もの)にこれを(なな)(たび)(そそ)ぎてこれを(きよ)(もの)となしその(いけ)(とり)をば()(はな)つべし 8(きよ)めらるる(もの)はその衣服(ころも)(あら)ひその毛髮()をことごとく(そり)おとし(みづ)()(そそ)ぎて(きよ)くなり(しか)(のち)(えい)(いり)きたるべし(ただ)七日(なぬか)(あひだ)自己(おのれ)(てん)(まく)(そと)()るべし 9(しか)して第七日(なぬかめ)にその()毛髮()をことごとく(そる)べし(すなは)ちその(かみ)()(ひげ)(まゆ)とをことごとく()りまたその衣服(ころも)(あら)(かつ)その()(みづ)(そそ)ぎて(きよ)くなるべし 10第八日(やうかめ)にいたりてその(ひと)二匹(ふたつ)(まつた)羔羊(こひつじ)(をす)當歳(たうさい)なる一匹(ひとつ)(まつた)羔羊(こひつじ)(めす)()りまた(むぎ)()(ぶん)の三に(あぶら)(まじへ)たる素祭(そさい)(あぶら)一ログを(とる)べし 11潔禮(きよめごと)をなす(ところ)祭司(さいし)その(きよ)めらるべき(ひと)是等(これら)(もの)とを集會(しふくわい)幕屋(まくや)(かど)にてヱホバの(まへ)()12(しか)して祭司(さいし)かの羔羊(こひつじ)(をす)一匹(ひとつ)()り一ログの(あぶら)とともに(これ)愆祭(けんさい)(ささ)げまた(これ)をヱホバの(まへ)(ふり)搖祭(えうさい)となすべし 13この羔羊(こひつじ)(をす)罪祭(ざいさい)燔祭(はんさい)(もの)(ほふ)(ところ)すなはち聖所(きよきところ)にてこれを(ほふ)るべし罪祭(ざいさい)(もの)祭司(さいし)()するごとく愆祭(けんさい)(もの)(しか)るなり(これ)至聖物(いときよきもの)たり 14(しか)して祭司(さいし)その愆祭(けんさい)(もの)()()りその(きよ)めらるべき(もの)(みぎ)(みみ)(はし)(みぎ)()(おや)(ゆび)(みぎ)(あし)(おや)(ゆび)祭司(さいし)これをつくべし 15祭司(さいし)またその一ログの(あぶら)をとりて(これ)自身(おのれ)(ひだり)()(ひら)()16(しか)して祭司(さいし)その(みぎ)(ゆび)(ひだり)()(あぶら)にひたしその(ゆび)をもて(これ)(なな)(たび)ヱホバの(まへ)(そそ)ぐべし 17その()殘餘(のこり)(あぶら)祭司(さいし)その(きよめ)らるべき(もの)(みぎ)(みみ)(はし)(みぎ)()(おや)(ゆび)(みぎ)(あし)(おや)(ゆび)においてその愆祭(けんさい)(もの)()(うへ)(これ)をつくべし 18(しか)して(なほ)その()(のこ)れる(あぶら)祭司(さいし)これをその(きよ)めらるべき(もの)(かしら)につけヱホバの(まへ)にて祭司(さいし)その(ひと)のために贖罪(あがなひ)をなすべし 19(かく)してまた祭司(さいし)罪祭(ざいさい)(ささ)げその汚穢(けがれ)(きよ)めらるべき(もの)のために贖罪(あがなひ)(なし)(しか)(のち)燔祭(はんさい)(もの)(ほふ)るべし 20(しか)して祭司(さいし)燔祭(はんさい)素祭(そさい)(だん)(うへ)(ささ)げその(ひと)のために祭司(さいし)贖罪(あがなひ)(なす)べし(しか)せばその(ひと)(きよ)くならん 21その(ひと)もし(まづし)くして(これ)にまで()(とど)かざる(とき)(ふり)自己(おのれ)贖罪(あがなひ)をなさしむべき愆祭(けんさい)のために羔羊(こひつじ)(をす)一匹(ひとつ)をとり(また)素祭(そさい)のために(むぎ)()(ぶん)の一に(あぶら)(まじへ)たるを()りまた(あぶら)一ログを()22(かつ)その()のとどくところに(したが)ひて鳲鳩(やまばと)()かまたは(わか)鴿(いへばと)()(とる)べし(その)(ひとつ)罪祭(ざいさい)のための(もの)(ひとつ)燔祭(はんさい)のための(もの)なり 23(しか)してその(きよめ)(ごと)第八日(やうかめ)(これ)祭司(さいし)(たづさ)集會(しふくわい)幕屋(まくや)(かど)にきたりてヱホバの(まへ)にいたるべし 24かくて祭司(さいし)はその愆祭(けんさい)牡羊(をひつじ)と一ログの(あぶら)()祭司(さいし)これをヱホバの(まへ)(ふり)搖祭(えうさい)となすべし 25(しか)して愆祭(けんさい)羔羊(こひつじ)(ほふ)りて祭司(さいし)その愆祭(けんさい)(もの)()()りこれをその(きよ)めらるべき(もの)(みぎ)(みみ)(はし)(みぎ)()(おや)(ゆび)(みぎ)(あし)(おや)(ゆび)につけ 26また祭司(さいし)その(あぶら)(うち)(おのれ)(ひだり)()(ひら)()27(しか)して祭司(さいし)その(みぎ)(ゆび)をもて(ひだり)()(あぶら)(なな)(たび)ヱホバの(まへ)(そそ)28(また)祭司(さいし)その(きよ)めらるべき(もの)(みぎ)(みみ)(みぎ)()(おや)(ゆび)(みぎ)(あし)(おや)(ゆび)において愆祭(けんさい)(もの)()をつけし(ところ)にその()(あぶら)をつくべし 29またその()(のこ)れる(あぶら)をば祭司(さいし)その(きよ)めらるべき(もの)(かしら)(これ)をつけヱホバの(まへ)にてその(ひと)のために贖罪(あがなひ)をなすべし 30その(ひと)はその()のおよぶところの鳲鳩(やまばと)または(わか)鴿(いへばと)()(ささ)ぐべし 31(すなは)ちその()のおよぶところの(もの)(ひとつ)罪祭(ざいさい)(ひとつ)燔祭(はんさい)(なす)べし祭司(さいし)はその(きよ)めらるべき(もの)のためにヱホバの(まへ)贖罪(あがなひ)をなすべし 32(らい)(びやう)(くわん)(しよ)ありし(ひと)にてその(きよめ)(ごと)(もち)ふべき(もの)()(とどか)ざる(もの)(これ)をその條例(のり)とすべし 33ヱホバ、モーセとアロンに(つげ)(いひ)たまはく 34()(なんぢ)らの產業(もちもの)(あた)ふるカナンの()汝等(なんぢら)(いた)らん(とき)(われ)(なんぢ)らの產業(もちもの)()(ある)(いへ)(らい)(びやう)(くわん)(しよ)(しやう)ぜしむること(あら)35その(いへ)(ぬし)(きた)祭司(さいし)(つげ)(くわん)(しよ)のごとき(もの)(いへ)(あら)はると(いふ)べし 36(しか)(とき)祭司(さいし)(めい)じて祭司(さいし)のその(くわん)(しよ)()()(まへ)にその(いへ)(あけ)しむべし()(いへ)にある(もの)(すべ)(けが)れざらんためなり(しか)して(のち)祭司(さいし)いりてその(いへ)(みる)べし 37その(くわん)(しよ)(みる)にもしその(いへ)(かべ)(あを)くまたは(あか)(くぼみ)(くわん)(しよ)ありて(かべ)よりも(ひく)()えなば 38祭司(さいし)その(いへ)(いで)(いへ)(かど)にいたり七日(なぬか)(あひだ)(いへ)(とぢ)おき 39祭司(さいし)第七日(なぬかめ)にまた(きた)りて()るべしその(くわん)(しよ)もし(いへ)(かべ)蔓延(ひろがり)をらば 40祭司(さいし)(めい)じてその(くわん)(しよ)ある(いし)(とり)のぞきて(まち)(そと)汚穢(けがれ)(どころ)にこれを(すて)しめ 41またその(いへ)(うち)四周(まはり)(けづ)らしむべしその(けづ)りし灰沙(しつくひ)(これ)(まち)(そと)汚穢(けがれ)(どころ)()42(ほか)(いし)(とり)てその(いし)(ところ)(いれ)かふべし(しか)して(かの)(ほか)灰沙(しつくひ)をとりて(いへ)(ぬる)べきなり 43(かく)(いし)(とり)のぞき(いへ)(けづ)りてこれを(ぬり)かへし(のち)にその(くわん)(しよ)もし(ふたた)びおこりて(いへ)(はつ)しなば 44祭司(さいし)また(きた)りて(みる)べし(くわん)(しよ)もし(いへ)蔓延(ひろがり)たらば(これ)(いへ)にある(あし)(らい)(びやう)なれば(それ)(けが)るるなり 45(かれ)その(いへ)(こぼ)ちその(いし)その()およびその(いへ)灰沙(しつくひ)をことごとく(まち)(そと)汚穢(けがれ)(どころ)(はこ)びいだすべし 46その(いへ)(とぢ)おける()(うち)にこれに()(もの)(くれ)まで(けが)るべし 47その(いへ)()(もの)はその衣服(ころも)(あら)ふべしその(いへ)(しよく)する(もの)もその衣服(ころも)(あら)ふべし 48(され)祭司(さいし)いりて(みる)にその(くわん)(しよ)(いへ)(ぬり)かへし(のち)(いへ)蔓延(ひろがら)ずば(これ)(くわん)(しよ)(いえ)たる(もの)なれば祭司(さいし)その(いへ)(きよ)(もの)となすべし 49(かれ)すなはちその(いへ)(きよ)むるために(とり)()香柏(かうはく)(くれなゐ)(いと)牛膝草(ヒソプ)()50その(とり)()(やきもの)(うつは)(うち)にて(いけ)(みづ)(うへ)(ころ)51香柏(かうはく)牛膝草(ヒソプ)(くれなゐ)(いと)(いける)(とり)(とり)てこれをその(ころ)せし(とり)()なる(いけ)(みづ)(ひた)(なな)(たび)(いへ)(そそ)ぐべし 52(かく)祭司(さいし)(とり)()(いけ)(みづ)(いけ)(とり)香柏(かうはく)牛膝草(ヒソプ)(くれなゐ)(いと)をもて(いへ)(きよ)53その(いけ)(とり)(まち)(そと)()(はな)ちその(いへ)のために贖罪(あがなひ)をなすべし(しか)せば(それ)(きよ)くならん 54(これ)すなはち(らい)(びやう)(しよ)(くわん)(しよ)(かさ) 55および衣服(ころも)家屋(いへ)(らい)(びやう) 56ならびに(はれ)(できもの)(ひか)(ところ)とに(かかは)條例(のり)にして 57(いづれ)()(きよ)きか(いづれ)()(けがれ)たるかを(をし)ふる(もの)なり(らい)(びやう)條例(のり)(かく)のごとし

第十五章

1ヱホバ、モーセとアロンに(つげ)(いひ)たまはく 2イスラエルの子孫(ひとびと)(つげ)()(およ)(ひと)その(にく)(りう)(しゆつ)あらばその(りう)(しゆつ)のために(けが)るべし 3その(りう)(しゆつ)(より)(けが)るること(かく)のごとし(すなは)ちその(にく)(りう)(しゆつ)したたるもその(にく)(りう)(しゆつ)(とどこ)ほるも(とも)にその汚穢(けがれ)となるなり 4(りう)(しゆつ)ある(もの)(ふし)たる(とこ)(すべ)(けが)るまたその(ひと)()したる(もの)(すべ)(けが)るべし 5その(とこ)(ふる)(ひと)衣服(ころも)をあらひ(みづ)()(そそ)ぐべしその()(くれ)まで(けが)るるなり 6(りう)(しゆつ)ある(ひと)()したる(もの)(うへ)()する(ひと)衣服(ころも)(あら)(みづ)()をそそぐべしその()(くれ)まで(けが)るるなり 7(りう)(しゆつ)ある(もの)()(ふる)(ひと)衣服(ころも)(あら)(みづ)()(そそ)ぐべしその()(くれ)まで(けが)るるなり 8もし(りう)(しゆつ)ある(もの)(つばき)(きよ)(もの)にかからばその(ひと)衣服(ころも)(あら)(みづ)()(そそ)ぐべしその()(くれ)まで(けが)るるなり 9(りう)(しゆつ)ある(もの)(のり)たる(もの)(すべ)(けが)るべし 10またその(した)になりし(もの)(ふる)(ひと)(みな)(くれ)まで(けが)るまた(それ)()(もの)(たづさ)ふる(もの)衣服(ころも)(あら)(みづ)()をそそぐべしその()(くれ)まで(けが)るるなり 11(りう)(しゆつ)ある(もの)()(みづ)(あら)はずして(ひと)にさはらばその(ひと)衣服(ころも)(あら)(みづ)()(そそ)ぐべしその()(くれ)まで(けが)るるなり 12(りう)(しゆつ)ある(もの)(さは)りし(やきもの)(うつは)(すべ)(くだ)くべし()(うつは)(すべ)(みづ)(あら)ふべし 13(りう)(しゆつ)ある(もの)その(りう)(しゆつ)やみて(きよ)くならば(おのれ)成潔(きよめ)のために七日(なぬか)(かぞ)へその衣服(ころも)(あら)(いけ)(みづ)にその(からだ)(そそ)ぐべし(しか)せば(きよ)くなるべし 14(しか)して第八日(やうかめ)鳲鳩(やまばと)()または(わか)鴿(いへばと)()自己(おのれ)のために()集會(しふくわい)幕屋(まくや)(かど)にきたりてヱホバの(まへ)にゆき(これ)祭司(さいし)(わた)すべし 15祭司(さいし)はその(ひとつ)罪祭(ざいさい)(ひとつ)燔祭(はんさい)(ささ)(しか)して祭司(さいし)その(ひと)(りう)(しゆつ)のためにヱホバの(まへ)贖罪(あがなひ)をなすべし 16(ひと)もし(せい)(もる)ることあらばその(ぜん)(しん)(みづ)にあらふべしその()(くれ)まで(けが)るるなり 17(すべ)(せい)粘着(つき)たる衣服(ころも)皮革(かは)などは(みな)(みづ)(あら)ふべし(これ)(くれ)まで(けが)るるなり 18(をとこ)もし(をんな)(いね)(せい)(もら)さば二人(ふたり)ともに(みづ)()(そそ)ぐべしその()(くれ)まで(けが)るるなり 19また婦女(をんな)(りう)(しゆつ)あらんにその(にく)(りう)(しゆつ)もし()ならば七日(なぬか)(あひだ)()(けつ)なり(すべ)(かれ)(さは)(もの)(くれ)まで(けが)るべし 20その()(けつ)(あひだ)(かれ)(ふし)たるところの(もの)(すべ)(けが)るべし(また)(かれ)がその(うへ)(すわ)れる(もの)(みな)(けが)れん 21その(とこ)(さは)(もの)(みな)衣服(ころも)(あら)(みづ)()(そそ)ぐべしその()(くれ)まで(けが)るるなり 22(かれ)(すべ)(すわ)りし(もの)(さは)(もの)(みな)衣服(ころも)(あら)(みづ)()(そそ)ぐべしその()(くれ)まで(けが)るるなり 23(かれ)(とこ)(うへ)またはその(すべ)(すわ)りし(もの)(うへ)にある()(さは)らばその(ひと)(くれ)まで(けが)るるなり 24(ひと)もし婦女(をんな)(いね)てその()(けつ)()()七日(なぬか)(けが)るべしその(ひと)(ふし)たる(とこ)(すべ)(けが)れん 25婦女(をんな)もしその()(りう)(しゆつ)()(けつ)(とき)(ほか)にありて(おほ)くの()(わた)ることあり(また)その(りう)(しゆつ)する(こと)()(けつ)(とき)(こゆ)るあらばその汚穢(けがれ)(りう)(しゆつ)する()(あひだ)(すべ)てその()(けつ)(とき)(ごと)くにしてその()(けが)26(すべ)てその(りう)(しゆつ)ある()(あひだ)(かれ)(ふす)ところの(とこ)(かれ)におけること()(けつ)(とこ)のごとし(およ)(かれ)(すわ)れる(もの)はその(けが)るること()(けつ)汚穢(けがれ)のごとし 27是等(これら)(もの)(さは)(ひと)(すべ)(けが)るその衣服(ころも)(あら)(みづ)()(そそ)ぐべしその()(くれ)まで(けが)るるなり 28(かれ)もしその(りう)(しゆつ)やみて(きよ)まらば七日(なぬか)(かぞ)ふべし(しか)して(のち)(きよ)くならん 29(かれ)第八日(やうかめ)鳲鳩(やまばと)()または(わか)鴿(いへばと)()自己(おのれ)のために()りこれを祭司(さいし)(たづさ)(きた)集會(しふくわい)幕屋(まくや)(かど)にいたるべし 30祭司(さいし)その(ひとつ)罪祭(ざいさい)(ひとつ)(はん)(さい)(ささ)(しか)して祭司(さいし)かれが汚穢(けがれ)(りう)(しゆつ)のためにヱホバの(まへ)(あがなひ)(なす)べし 31(かく)汝等(なんぢら)イスラエルの子孫(ひとびと)をその汚穢(けがれ)(はな)れしむべし()彼等(かれら)その中間(うち)にある()幕屋(まくや)(けが)してその汚穢(けがれ)(しぬ)ることなからん(ため)なり 32(これ)すなはち(りう)(しゆつ)ある(もの)その(せい)(もら)してこれに()(けが)せし(もの) 33その()(けつ)(わづら)婦女(をんな)(あるひ)(をとこ)あるひは(をんな)(りう)(しゆつ)ある(もの)(けがれ)たる婦女(をんな)(いね)たる者等(ものども)(かかは)るところの條例(のり)なり

第十六章

1アロンの子等(こども)二人(ふたり)がヱホバの(まへ)(ささ)ぐることを(なし)(しに)たる(のち)にヱホバ、モーセに(かく)(つげ)たまへり 2(すなは)ちヱホバ、モーセに(いひ)たまひけるは(なんぢ)兄弟(きやうだい)アロンに(つげ)(とき)をわかたずして障蔽(へだて)(まく)(うち)なる聖所(きよきところ)にいり(はこ)(うへ)なる贖罪(しよくざい)(しよ)(まへ)にいたるべからず(これ)(しぬ)ることなからんためなり()(われ)(くも)のうちにありて贖罪(しよくざい)(しよ)(うへ)にあらはるべければなり 3アロン聖所(きよきところ)にいるには(かく)すべしすなはち(こうし)(をす)罪祭(ざいさい)のために()牡羊(をひつじ)燔祭(はんさい)のために()4(きよ)(あさ)裏衣(したぎ)()(あさ)(ももひき)をその(にく)にまとひ(あさ)(おび)をもて()(おび)(あさ)(かしら)(づつみ)(かむ)るべし(これ)(きよき)(ころも)なりその()(みづ)にあらひてこれを(きる)べし 5またイスラエルの子孫(ひとびと)會衆(くわいしう)(うち)より牡山羊(をやぎ)二匹(ふたつ)罪祭(ざいさい)のために()牡羊(をひつじ)一匹(ひとつ)燔祭(はんさい)のために(とる)べし 6アロンは自己(おのれ)のためなるその罪祭(ざいさい)牡牛(をうし)(ひき)きたりて自己(おのれ)とその家族(かぞく)のために贖罪(あがなひ)をなすべし 7アロンまたその兩隻(ふたつ)山羊(やぎ)()集會(しふくわい)幕屋(まくや)(かど)にてヱホバの(まへ)にこれを()8その兩隻(ふたつ)山羊(やぎ)のために(くじ)(ひく)べし(すなは)(ひつつ)(くじ)をヱホバのためにし(ひとつ)(くじ)をアザゼルのためにすべし 9(しか)してアロンそのヱホバの(くじ)にあたりし山羊(やぎ)(ささ)げて罪祭(ざいさい)となすべし 10(また)アザゼルの(くじ)にあたりし山羊(やぎ)はこれをヱホバの(まへ)(いか)しおきこれをもて贖罪(あがなひ)をなしこれを()におくりてアザゼルにいたらすべし 11(すなは)ちアロン(おのれ)のためなるその罪祭(ざいさい)牡牛(をうし)(ひき)きたりて自己(おのれ)とその家族(かぞく)のために贖罪(あがなひ)をなし自己(おのれ)のためなる(その)罪祭(ざいさい)()(うし)(ほふ)12(しか)して()(ざら)をとりヱホバの(まへ)(だん)よりして(おこ)れる()(これ)()てまた兩手(もろて)(さい)(まつ)(かうば)しき(かう)()(これ)障蔽(へだて)(まく)(うち)(たづさ)へいり 13ヱホバの(まへ)(おい)(かう)をその()()(かう)(けむり)(くも)をして律法(おきて)(うへ)なる贖罪(しよくざい)(しよ)(おほ)はしむべし(しか)せば(かれ)(しぬ)ることあらじ 14(かれ)またその牡牛(をうし)()をとり(ゆび)をもて(これ)贖罪(しよくざい)(しよ)(ひがし)(おもて)(そそ)ぎまた(ゆび)をもてその()贖罪(しよくざい)(しよ)(まへ)(なな)(たび)(そそ)ぐべし 15(かく)してまた(たみ)のためなるその罪祭(ざいさい)山羊(やぎ)(ほふ)りその()障蔽(へだて)(まく)(うち)(たづさ)へいりかの牡牛(をうし)()をもて(なせ)しごとくその()をもて()しこれを贖罪(しよくざい)(しよ)(うへ)贖罪(しよくざい)(しよ)(まへ)(そそ)16イスラエルの子孫(ひとびと)汚穢(けがれ)とその(もろもろ)(もと)れる(つみ)とに(より)聖所(きよきところ)のために贖罪(あがなひ)(なす)べし(すなは)彼等(かれら)汚穢(けがれ)中間(うち)にある集會(しふくわい)幕屋(まくや)のために(かく)なすべきなり 17(かれ)聖所(きよきところ)において贖罪(あがなひ)をなさんとて(いり)たる(とき)はその自己(おのれ)(おのれ)家族(かぞく)とイスラエルの(ぜん)會衆(くわいしう)のために贖罪(あがなひ)をなして(いづ)るまでは何人(たれ)集會(しふくわい)幕屋(まくや)(うち)(をる)べからず 18(かく)(かれ)ヱホバの(まへ)(だん)(いで)きたり(これ)がために贖罪(あがなひ)をなすべし(すなは)ちその牡牛(をうし)()山羊(やぎ)()(とり)(だん)四周(まはり)(つの)につけ 19また(ゆび)をもて(なな)(たび)その()(その)(うへ)(そそ)ぎイスラエルの子孫(ひとびと)汚穢(けがれ)をのぞきて(それ)(いさぎ)ようし(かつ)聖別(きよむ)べし 20(かく)かれ聖所(きよきところ)集會(しふくわい)幕屋(まくや)(だん)のために贖罪(あがなひ)をなしてかの(いけ)山羊(やぎ)(ひき)きたるべし 21(しか)(とき)アロンその(いけ)山羊(やぎ)(かしら)兩手(もろて)()きイスラエルの子孫(ひとびと)(もろもろ)惡事(あくじ)とその(もろもろ)悸反(もとれ)(つみ)をことごとくその(うへ)(いひ)(あら)はしてこれを山羊(やぎ)(かしら)()(えら)びおける(ひと)()をもてこれを()(おく)るべし 22その山羊(やぎ)彼等(かれら)(しよ)(あく)(ひと)なき()(おひ)ゆくべきなり(すなは)ちその山羊(やぎ)()(おく)るべし 23(かく)してアロン集會(しふくわい)幕屋(まくや)にいりその聖所(きよきところ)にいりし(とき)穿(つけ)たる(あさ)(ころも)(ぬぎ)其處(そこ)()24聖所(きよきところ)においてその()(みづ)にそそぎ衣服(ころも)をつけて()自己(おのれ)燔祭(はんさい)(たみ)燔祭(はんさい)とを(ささ)げて自己(おのれ)(たみ)とのために贖罪(あがなひ)をなすべし 25また罪祭(ざいさい)(もの)(あぶら)(だん)(うへ)(やく)べきなり 26かの山羊(やぎ)をアザゼルに(おく)りし(もの)衣服(ころも)(あら)(みづ)()(そそ)ぎて(しか)(のち)(えい)にいるべし 27聖所(きよきところ)において贖罪(あがなひ)をなさんために(その)()(たづさ)(いり)たる罪祭(ざいさい)牡牛(をうし)罪祭(ざいさい)山羊(やぎ)とは(これ)(えい)(そと)(たづさ)へいだしその(かは)(にく)(ふん)()(やく)べし 28(これ)(やき)たる(もの)衣服(ころも)(あら)(みづ)()(そそ)ぎて(しか)(のち)(えい)にいるべし 29汝等(なんぢら)(なが)(この)(のり)(まも)るべし(すなは)ち七(ぐわつ)にいたらばその(つき)(とを)()汝等(なんぢら)その()をなやまし(なに)(わざ)をも(なす)べからず自己(おのれ)(くに)(ひと)もまた汝等(なんぢら)(うち)寄寓(やどれ)外國(よそぐに)(ひと)(とも)(しか)すべし 30()はこの()祭司(さいし)(なんぢ)らのために贖罪(あがなひ)をなして(なんぢ)らを(きよ)むればなり(これ)(なんぢ)らがヱホバの(まへ)にその(もろもろ)(つみ)(きよ)められんためになす(もの)なり 31(これ)(なんぢ)らの(だい)安息日(あんそくにち)なり(なんぢ)()をなやますべし(これ)(なが)(まも)るべき(のり)なり 32(あぶら)をそそがれて(にん)ぜられその(ちち)(かは)りて祭司(さいし)(つとめ)をなすところの祭司(さいし)贖罪(あがなひ)をなすべし(かれ)(あさ)(ころも)すなはち(きよき)(ころも)(きる)べし 33(かれ)すなはち(いと)聖所(きよきところ)のために贖罪(あがなひ)をなしまた集會(しふくわい)幕屋(まくや)のためと(だん)のために贖罪(あがなひ)をなしまた祭司(さいし)()のためと(たみ)會衆(くわいしう)のために贖罪(あがなひ)をなすべし 34(これ)汝等(なんぢら)(なが)(まも)るべき(のり)にしてイスラエルの子孫(ひとびと)(もろもろ)(つみ)のために(とし)一度(ひとたび)贖罪(あがなひ)をなす(もの)なり(かれ)すなはちヱホバのモーセに(めい)じたまひしごとく(なし)

第十七章

1ヱホバ、モーセに(つげ)(いひ)たまはく 2アロンとその子等(こども)およびイスラエルの(すべて)子孫(ひとびと)(つげ)てこれに(いふ)べしヱホバの(めい)ずるところ(かく)のごとし(いは)3(およ)そイスラエルの(いへ)(ひと)(うち)(うし)(ひつじ)または山羊(やぎ)(えい)(うち)(ほふ)りあるひは(えい)(そと)(ほふ)ることを()4(これ)集會(しふくわい)幕屋(まくや)(かど)(ひき)きたりて(ほふ)りヱホバの幕屋(まくや)(まへ)において(これ)をヱホバに禮物(そなへもの)として(ささ)ぐることを()ざる(もの)()(なが)せる(もの)(かぞへ)らるべし(かれ)()(なが)したるなればその(たみ)(うち)より(たた)るべきなり 5(これ)はイスラエルの子孫(ひとびと)をしてその()(おもて)犠牲(いけにへ)とするところの犠牲(いけにへ)をヱホバに(ひき)きたらしめんがためなり(すなは)彼等(かれら)(これ)(ひき)きたり集會(しふくわい)幕屋(まくや)(かど)にいたりて祭司(さいし)()きこれを酬恩祭(しうおんさい)としてヱホバに(ささ)ぐべきなり 6(しか)(とき)祭司(さいし)その()集會(しふくわい)幕屋(まくや)(かど)なるヱホバの(だん)にそそぎまたその(あぶら)(かうば)しき(にほひ)のために(やき)てヱホバに(たてま)つるべし 7彼等(かれら)はその(した)ひて(いん)せし魑魅(ちみ)(かさね)犠牲(いけにへ)をささぐ(べか)らず(これ)彼等(かれら)代々(よよ)(なが)くまもるべき(のり)なり 8(なんぢ)また彼等(かれら)(いふ)べし(およ)そイスラエルの(いへ)(ひと)または(なんぢ)らの(うち)寄寓(やどれ)(よそ)(くに)(ひと)燔祭(はんさい)あるひは犠牲(いけにへ)(ささ)ぐることをせんに 9(これ)集會(しふくわい)幕屋(まくや)(かど)(たづさ)へきたりてヱホバにこれを(ささ)ぐるにあらずばその(ひと)はその(たみ)(うち)より(たた)るべし 10(およ)そイスラエルの(いへ)(ひと)または(なんぢ)らの(うち)寄寓(やどれ)他國(よそくに)(ひと)(うち)(なに)()によらず()(くら)(もの)あれば(われ)その()(くら)(ひと)にわが(かほ)をむけて()めその(たみ)(うち)より(これ)(たち)さるべし 11()(にく)生命(いのち)()にあればなり(われ)汝等(なんぢら)がこれを()汝等(なんぢら)霊魂(たましひ)のために(だん)(うへ)にて贖罪(あがなひ)をなさんために(これ)汝等(なんぢら)(あた)()はその(うち)生命(いのち)のある(ゆゑ)によりて贖罪(あがなひ)をなす(もの)なればなり 12(ここ)をもて(われ)イスラエルの子孫(ひとびと)にいへり(なんぢ)らの(うち)何人(たれ)()をくらふべからずまた(なんぢ)らの(うち)寄寓(やどれ)他國(よそくに)(ひと)()(くら)ふべからずと 13(およ)そイスラエルの子孫(ひとびと)(うち)または(なんぢ)らの(うち)寄寓(やどれ)(よそ)(くに)(ひと)(うち)もし()はるべき(けもの)あるひは(とり)(かり)()たる(もの)あらばその()(そそ)ぎいだし(つち)にて(これ)(おほ)ふべし 14(すべて)(にく)生命(いのち)はその()にして(これ)はすなはちその(たましひ)たるなり(ゆゑ)(われ)イスラエルの子孫(ひとびと)にいへりなんぢらは(いづれ)(にく)()をもくらふべからず()一切(すべて)(にく)生命(いのち)はその()なればなり(すべ)()をくらふものは(たた)るべし 15およそ(みづか)(しに)たる(もの)または(さき)ころされし(もの)をくらふ(ひと)はなんぢらの(くに)(もの)にもあれ(よそ)(くに)(もの)にもあれその衣服(ころも)をあらひ(みづ)()をそそぐべしその()(くれ)までけがるるなりその(のち)(きよ)16その(ひと)もし(あら)ふことをせずまたその()(みづ)(そそ)がずばその(つみ)(おふ)べし

第十八章

1ヱホバまたモーセに(つげ)(いひ)たまはく 2イスラエルの子孫(ひとびと)(つげ)(これ)()(われ)(なんぢ)らの(かみ)ヱホバなり 3(なんぢ)らその(すみ)をりしエジプトの(くに)(おこな)はるる(ところ)事等(ことども)(なら)(おこな)ふべからずまた()汝等(なんぢら)(みちび)きいたるカナンの(くに)におこなはるる(ところ)事等(ことども)(なら)ひおこなふべからずまたその(のり)歩行(あゆむ)べからず 4汝等(なんぢら)()(おきて)(おこな)()(のり)をまもりてその(うち)にあゆむべし(われ)汝等(なんぢら)(かみ)ヱホバなり 5汝等(なんぢら)わが(のり)とわが(おきて)をまもるべし(ひと)もし(これ)(おこな)はば(これ)によりて(いく)べし(われ)はヱホバなり 6汝等(なんぢら)(すべ)てその(こつ)(にく)(しん)(ちか)づきて(これ)(いん)するなかれ(われ)はヱホバなり 7(なんぢ)(はは)(いん)するなかれ(これ)(なんぢ)(ちち)(はづか)しむるなればなり(かれ)(なんぢ)(はは)なれば(なんぢ)これと(いん)するなかれ 8(なんぢ)(ちち)(つま)(いん)するなかれ(これ)(なんぢ)(ちち)(はづか)しむるなればなり 9(なんぢ)姉妹(しまい)すなはち(なんぢ)(ちち)女子(むすめ)(なんぢ)(はは)女子(むすめ)(いへ)(うま)れたると家外(ほか)(うま)れたるとによらず(すべ)てこれと(いん)するなかれ 10(なんぢ)男子(むすこ)女子(むすめ)または(なんぢ)女子(むすめ)女子(むすめ)(いん)する(こと)なかれ(これ)自己(おのれ)(はづか)しむるなればなり 11(なんぢ)(ちち)(つま)(なんぢ)(ちち)によりて(うみ)たる女子(むすめ)(なんぢ)姉妹(しまい)なれば(これ)(いん)する(なか)12(なんぢ)(ちち)姉妹(しまい)(いん)するなかれ(これ)(なんぢ)(ちち)(こつ)(にく)(しん)なればなり 13また(なんぢ)(はは)姉妹(しまい)(いん)する(なか)(これ)(なんぢ)(はは)(こつ)(にく)(しん)なり 14(なんぢ)(ちち)兄弟(きやうだい)(つま)(ちか)づきて(これ)(いん)する(なか)(これ)(なんぢ)叔伯母(をば)なり 15(なんぢ)(よめ)(いん)するなかれ(これ)(なんぢ)息子(むすこ)(つま)なれば(なんぢ)これと(いん)する(なか)16(なんぢ)兄弟(きやうだい)(つま)(いん)する(なか)(これ)(なんぢ)兄弟(きやうだい)(はづか)しむるなればなり 17(なんぢ)婦人(をんな)とその(をんな)女子(むすめ)とに(いん)する(なか)れまたその婦人(をんな)子息(むすこ)女子(むすめ)またはその女子(むすめ)女子(むすめ)(とり)(これ)(いん)する(なか)是等(これら)(なんぢ)(こつ)(にく)(しん)なれば(しか)するは(あし)18(なんぢ)(つま)(なほ)(いけ)(うち)(かれ)姉妹(しまい)(とり)(かれ)とおなじく(つま)となして(これ)(いん)する(なか)19(をんな)のその行經(さはり)汚穢(けがれ)にある(あひだ)はこれに(ちか)づきて(いん)するなかれ 20(なんぢ)(となり)(つま)(かう)(がふ)して(かれ)によりて(おのれ)()(けが)すなかれ 21(なんぢ)その子女(こども)()(なか)(とほ)らしめてこれをモロクにささぐることを(たえ)()ざれ(また)(なんぢ)(かみ)ヱホバの()(けが)すことなかれ(われ)はヱホバなり 22(なんぢ)(をんな)(いぬ)るごとくに(をとこ)(いぬ)るなかれ(これ)(にく)むべき(こと)なり 23(なんぢ)獣畜(けもの)(かう)(がふ)して(これ)によりて(おの)()(けが)すこと(なか)れまた(をんな)たる(もの)獣畜(けもの)(まへ)(たち)(これ)(まじは)ること(なか)(これ)(にく)むべき(こと)なり 24汝等(なんぢら)はこの(もろもろ)(こと)をもて()(けが)すなかれ()汝等(なんぢら)(まへ)(おひ)はらふ國々(くにぐに)(ひと)はこの(もろもろ)(こと)によりて(けが)25その()もまた(けが)(ここ)をもて(われ)その(あく)のために(これ)(ばつ)すその()(また)(みづか)らそこに(すめ)(たみ)(はき)いだすなり 26(され)汝等(なんぢら)はわが(のり)(おきて)(まも)りこの(もろもろ)(にく)むべき(こと)(ひとつ)(なす)べからず(なんぢ)らの(くに)(ひと)(なんぢ)らの中間(うち)寄寓(やど)他國(よそぐに)(ひと)(しか)るべし 27汝等(なんぢら)(さき)にありし此地(このち)人々(ひとびと)はこの(もろもろ)(にく)むべき(こと)(おこな)へりその()もまた(けが)28汝等(なんぢら)(かく)のごとくするなかれ(おそら)くはこの()(なんぢ)らの(さき)にありし國人(くにびと)(はき)いだす(ごと)くに(なんぢ)らをも(はき)いださん 29(およ)そこの(にく)むべき事等(ことども)(ひとつ)にても(おこな)(もの)あれば(これ)(おこな)(ひと)はその(たみ)(うち)より(たた)るべし 30(され)汝等(なんぢら)はわが例規(さだめ)(まも)汝等(なんぢら)(さき)におこなはれし是等(これら)(にく)むべき習俗(ならはし)(ひとつ)(おこな)ふなかれまた(これ)によりて汝等(なんぢら)()(けが)(なか)(われ)汝等(なんぢら)(かみ)ヱホバなり

第十九章

1ヱホバまたモーセに(つげ)(いひ)たまはく 2(なんぢ)イスラエルの子孫(ひとびと)(ぜん)會衆(くわいしう)(つげ)てこれに()汝等(なんぢら)(よろし)(きよく)あるべし()(われ)ヱホバ(なんぢ)らの(かみ)(きよく)あればなり 3汝等(なんぢら)おのおのその(はは)とその(ちち)(おそ)れまた()安息日(あんそくにち)(まも)るべし(われ)(なんぢ)らの(かみ)ヱホバなり 4汝等(なんぢら)(むなし)(もの)(たの)むなかれまた(なんぢ)らのために神々(かみがみ)()(つく)ることなかれ(われ)(なんぢ)らの(かみ)ヱホバなり 5汝等(なんぢら)酬恩祭(しうおんさい)犠牲(いけにへ)をヱホバにささぐる(とき)はその受納(うけいれ)らるるやうに(ささ)ぐべし 6(これ)(くら)ふことは(これ)(ささ)ぐる()とその翌日(よくじつ)(おい)てすべし(もし)(のこ)りて三日(みつか)にいたらばこれを()(やく)べし 7もし第三日(みつかめ)(すこし)にても(これ)(くら)ふことあらば(これ)(にく)むべき(もの)となりて受納(うけいれ)られざるべし 8(これ)(くら)(もの)はヱホバの聖物(きよきもの)(けが)すによりてその(ばつ)(かう)むるべし(すなは)ちその(ひと)(たみ)(うち)より(たち)さられん 9(なんぢ)その()穀物(こくもつ)(かる)ときには汝等(なんぢら)その田野(たはた)隅々(すみずみ)までを(ことごと)(かる)(べか)らず(また)(なんぢ)穀物(こくもつ)遺穂(おちぼ)(ひろ)ふべからず 10また(なんぢ)菓樹(くだもの)(ばたけ)(くだもの)(とり)つくすべからずまた(なんぢ)菓樹(くだもの)(ばたけ)(おち)たる(くだもの)(あつ)むべからず貧者(まづしきもの)旅客(たびびと)のためにこれを(のこ)しおくべし(われ)(なんぢ)らの(かみ)ヱホバなり 11汝等(なんぢら)(ぬす)むべからず(いつはる)べからず(たがひ)(あざむ)くべからず 12汝等(なんぢら)わが()(さし)(いつは)(ちか)ふべからずまた(なんぢ)(かみ)()(けが)すべからず(われ)はヱホバなり 13(なんぢ)(となり)(びと)(しへた)ぐべからずまたその(もの)(うば)ふべからず傭人(やとひびと)(あたひ)(あくる)(あさ)まで(なんぢ)(もと)(とど)めおくべからず 14(なんぢ)聾者(みみしひ)(のろ)ふべからずまた瞽者(めしひ)(まへ)(つまづく)(もの)をおくべからず(なんぢ)(かみ)(おそ)るべし(われ)はヱホバなり 15(なんぢ)審判(さばき)をなすに(あた)りて不義(ふぎ)(おこ)なふべからず貧窮(まづしき)(もの)(かたよ)(まもる)べからず(ちから)ある(もの)(まげ)(たす)くべからず(ただ)公義(ただしき)をもて(なんぢ)(となり)審判(さばく)べし 16(なんぢ)(たみ)(うち)(ゆき)めぐりて(ひと)(そし)るべからず(なんぢ)(となり)(びと)()をながすべからず(われ)はヱホバなり 17(なんぢ)(こころ)(なんぢ)兄弟(きやうだい)(にく)むべからず(かなら)(なんぢ)(となり)(びと)勸戒(いまし)むべし(かれ)(ゆゑ)によりて(つみ)()にうくる(なか)18(なんぢ)(あた)をかへすべからず(なんぢ)(たみ)子孫(ひとびと)(むか)ひて(うらみ)(いだ)くべからず(おのれ)のごとく(なんぢ)(となり)(あい)すべし(われ)はヱホバなり 19(なんぢ)らわが條例(のり)(まも)るべし(なんぢ)家畜(かちく)をして()(るゐ)(まじは)らしむべからず()(るゐ)(たね)をまぜて(なんぢ)田野(はたけ)(まく)べからず(あさ)()をまじへたる衣服(ころも)()につくべからず 20(およ)(いま)(あがな)(いだ)されず(いま)解放(はなた)れざる奴隸(どれい)(をんな)にして(をつと)()(やく)(そく)をなせし(もの)あらんに(ひと)もしこれと(かう)(がふ)しなばその二人(ふたり)鑓責(いまし)むべし(され)(これ)(ころ)すに(およ)ばず(これ)その(をんな)いまだ解放(はなた)れざるが(ゆゑ)なり 21その(をとこ)愆祭(けんさい)をヱホバに(たづさ)へきたるべし(すなは)愆祭(けんさい)牡羊(をひつじ)集會(しふくわい)幕屋(まくや)(かど)(ひき)きたるべきなり 22(しか)して祭司(さいし)その(ひと)(をか)せる(つみ)のためにその愆祭(けんさい)牡羊(をひつじ)をもてヱホバの(まへ)にこれがために贖罪(あがなひ)をなすべし(かく)せばその(ひと)(をか)せし(つみ)(ゆる)されん 23汝等(なんぢら)かの()にいたりて(もろもろ)果實(くだもの)()(うゑ)(とき)はその果實(くだもの)をもて(いま)割禮(かつれい)(うけ)ざる(もの)()(なす)べし(すなは)ち三(ねん)(あひだ)汝等(なんぢら)これをもて割禮(かつれい)(うけ)ざる(もの)となすべし(これ)(くら)はれざるなり 24(だい)(ねん)には(なんぢ)らそのもろもろの果實(くだもの)聖物(きよきもの)となしこれをもてヱホバに感謝(かんしや)(まつり)(なす)べし 25(だい)(ねん)汝等(なんぢら)その果實(くだもの)(くら)ふべし(しか)せば(なんぢ)らのために(おほ)()(むす)ばん(われ)(なんぢ)らの(かみ)ヱホバなり 26汝等(なんぢら)(なに)をも()のままに(くら)ふべからずまた魔術(まじゆつ)(おこな)ふべからず卜筮(うらなひ)をなすべからず 27汝等(なんぢら)(かしら)(びん)(まろ)(きる)べからず(なんぢ)(ひげ)(りやう)(はう)(そん)ずべからず 28汝等(なんぢら)(しぬ)(ひと)のために(おの)()(きずつ)くべからずまたその()刺文(ほりもの)をなすべからず(われ)はヱホバなり 29(なんぢ)女子(むすめ)(けが)して娼妓(あそびめ)(わざ)をなさしむべからず(おそら)くは淫事(いんじ)(くに)におこなはれ罪惡(ざいあく)(くに)滿(みち)30汝等(なんぢら)わが安息日(あんそくにち)(まも)りわが聖所(きよきところ)(うやま)ふべし(われ)はヱホバなり 31汝等(なんぢら)憑鬼者(くちよせ)(たの)むなかれ卜筮師(うらなひし)(とふ)ことを(なし)(これ)()(けが)さるるなかれ(われ)(なんぢ)らの(かみ)ヱホバなり 32(しら)()(ひと)(まへ)には(たち)あがるべしまた老人(としより)()(うやま)(なんぢ)(かみ)(おそ)るべし(われ)はヱホバなり 33(よそ)(ぐに)(ひと)(なんぢ)らの(くに)寄留(やどり)(なんぢ)とともに(あら)ばこれを(しへた)ぐるなかれ 34汝等(なんぢら)とともに()(よそ)(ぐに)(ひと)をば(なんぢ)らの中間(うち)(うま)れたる(もの)のごとくし(おのれ)のごとくに(これ)(あい)すべし汝等(なんぢら)もエジブトの(くに)(かく)たりし(こと)あり(われ)(なんぢ)らの(かみ)ヱホバなり 35汝等(なんぢら)審判(さばき)(おい)ても尺度(ものさし)(おい)ても秤子(はかり)(おい)ても升斗(ます)(おい)ても不義(ふぎ)(なす)べからず 36汝等(なんぢら)公平(ただし)(はかり)公平(ただし)(おもり)公平(ただし)きエパ公平(ただし)きヒンをもちふべし(われ)(なんぢ)らの(かみ)ヱホバ(なんぢ)らをエジブトの(くに)より(みちび)(いだ)せし(もの)なり 37汝等(なんぢら)わが一切(すべて)條例(のり)とわが一切(すべて)律法(おきて)(まも)りてこれを(おこな)ふべし(われ)はヱホバなり

第二十章

1ヱホバまたモーセに(つげ)(いひ)たまはく 2(なんぢ)イスラエルの子孫(ひとびと)(いふ)べし(およ)そイスラエルの子孫(ひとびと)(うち)またはイスラエルに寄寓(やどれ)(よそ)(くに)(ひと)(うち)その()をモロクに(ささ)ぐる(もの)(かなら)(ころ)さるべし(くに)(たみ)(いし)をもて(これ)(うつ)べし 3(われ)またわが(かほ)をその(ひと)にむけて(これ)()めこれをその(たみ)(うち)より(たた)()(かれ)その()をモロクに(ささ)げて(わが)聖所(きよきところ)(けが)しまたわが聖名(きよきな)(けが)せばなり 4その(ひと)がモロクにその()(ささ)ぐる(とき)(くに)(たみ)もし()(おほ)ひて()ざるがごとくし(これ)(ころ)すことをせずば 5(われ)わが(かほ)をその(ひと)とその家族(かぞく)にむけ(かれ)および(すべ)(かれ)(なら)ひてモロクと(いん)をおこなふところの者等(ものども)をその(たみ)(うち)より(たた)6憑鬼者(くちよせ)または卜筮師(うらなひし)(たの)みこれに(した)がふ(ひと)あらば(われ)わが(かほ)をその(ひと)にむけ(これ)をその(たみ)(うち)(たつ)べし 7(され)汝等(なんぢら)(よろし)(みづか)聖潔(きよく)して(きよく)あるべし(われ)(なんぢ)らの(かみ)ヱホバたるなり 8汝等(なんぢら)わが條例(のり)(まも)りこれを(おこな)ふべし(われ)(なんぢ)らを聖別(きよむ)るヱホバなり 9(すべ)てその(ちち)またはその(はは)(のろ)(もの)はかならず(ころ)さるべし(かれ)その(ちち)またはその(はは)(のろ)ひたればその()自身(おのれ)()すべきなり 10(ひと)(つま)姦淫(かんいん)する(ひと)すなはちその(となり)(つま)姦淫(かんいん)する(もの)あればその(かん)()淫婦(いんぷ)ともにかならず(ころ)さるべし 11その(ちち)(つま)(いぬ)(ひと)(ちち)(はづか)しむるなり兩人(ふたり)ともにかならず(ころ)さるべしその()自己(おのれ)()せん 12(ひと)もしその()(つま)(いぬ)(とき)二人(ふたり)ともにかならず(ころ)さるべし(これ)(にく)むべき(こと)(おこな)へばなりその()自己(おのれ)()せん 13(ひと)もし婦人(をんな)(いぬ)るごとく男子(をとこ)(いぬ)ることをせば(これ)その二人(ふたり)(にく)むべき(こと)をおこなふなり二人(ふたり)ともにかならず(ころ)さるべしその()自己(おのれ)()せん 14(ひと)(つま)(めと)(とき)にそれの(はは)をともに(めと)らば(これ)(あし)(こと)なり(かれ)彼等(かれら)もともに()(やか)るべし(これ)(なんぢ)らの(うち)(あし)(こと)(なか)らんためなり 15男子(をとこ)もし獣畜(けもの)(かう)(がふ)しなばかならず(ころ)さるべし(なんぢ)らまたその獣畜(けもの)(ころ)すべし 16婦人(をんな)もし獣畜(けもの)(ちか)づきこれと(まじは)らばその婦人(をんな)獣畜(けもの)(ころ)すべし是等(これら)はともに(かなら)(ころ)さるべしその()自己(おのれ)()せん 17(ひと)もしその姉妹(しまい)すなはちその(ちち)女子(むすめ)あるひは(はは)女子(むすめ)()りて(これ)(かれ)陰所(かくしどころ)()(かれ)(これ)陰所(かくしどころ)()なば(これ)(はづ)べき(こと)をなすなりその(たみ)子孫(ひとびと)(まへ)にてその二人(ふたり)(たつ)べし(かれ)その姉妹(しまい)(いん)したればその(つみ)(おふ)べきなり 18(ひと)もし經水(めぐり)ある婦人(をんな)(いね)(かれ)陰所(かくしどころ)(あらは)すことあり(すなは)男子(をとこ)その婦人(をんな)(みなもと)(あらは)婦人(をんな)また(おのれ)()(みなもと)(あらは)すあらば二人(ふたり)ともにその(たみ)(うち)より(たた)るべし 19(なんぢ)(はは)姉妹(しまい)または(なんぢ)(ちち)姉妹(しまい)陰所(かくしどころ)(あらは)すべからず(かく)する(みな)にその(こつ)(にく)(しん)たる(もの)陰所(かくしどころ)をあらはすなれば二人(ふたり)ともにその(つみ)(おふ)べきなり 20(ひと)もしその伯叔(おぢ)(つま)(いぬ)(とき)(これ)その伯叔(おぢ)陰所(かくしどころ)(あらは)すなれば二人(ふたり)ともにその(つみ)()()なくして(しな)21(ひと)もしその兄弟(きやうだい)(つま)(とら)(これ)(けがら)はしき(こと)なり(かれ)その兄弟(きやうだい)陰所(かくしどころ)(あらは)したるなればその二人(ふたり)()なかるべし 22汝等(なんぢら)()一切(すべて)條例(のり)一切(すべて)律法(おきて)(まも)りて(これ)(おこな)ふべし(しか)せば()(なんぢ)らを(すま)せんとて(みちび)(ゆく)ところの()(なんぢ)らを(はき)いだすことを()23(なんぢ)らの(まへ)より()(おひ)はらふところの國人(くにびと)(のり)(なんぢ)歩行(あゆむ)べからず彼等(かれら)はこの(もろもろ)(こと)をなしたれば(われ)かれらを(にく)むなり 24(われ)さきに汝等(なんぢら)()へり汝等(なんぢら)その()()(われ)これを(なんぢ)らに(あた)へて()さすべし(これ)(ちち)(みつ)(なが)るる()なり(われ)(なんぢ)らの(かみ)ヱホバにして(なんぢ)らを(ほか)(たみ)より區別(わか)てり 25汝等(なんぢら)獣畜(けもの)(きよき)(けがれ)たると(とり)(きよき)(けがれ)たるとを區別(わかつ)べし汝等(なんぢら)()(けがれ)たる(もの)として(なんぢ)らのために區別(わかち)たる獣畜(けもの)または(とり)または()()(もろもろ)(もの)をもて(なんぢ)らの()(けが)すべからず 26汝等(なんぢら)(われ)聖者(きよきもの)となるべし()(われ)ヱホバ(きよ)ければなり(われ)また汝等(なんぢら)をして(われ)所有(もの)とならしめんがために(なんぢ)らを(ほか)(たみ)より區別(わかち)たるなり 27(をとこ)または(をんな)憑鬼者(くちよせ)をなし(あるひ)卜筮(うらなひ)をなす(もの)はかならず(ころ)さるべし(すなは)(いし)をもてこれを(うつ)べし彼等(かれら)()(かれ)らに()せん

第二十一章

1ヱホバ、モーセに(つげ)(いひ)たまはくアロンの子等(こら)なる祭司(さいし)(ども)(つげ)てこれに()(たみ)(うち)死人(しにん)のために()(けが)(もの)あるべからず 2(ただ)しその(こつ)(にく)(しん)のためすなはちその(はは)のため(ちち)のため男子(むすこ)のため女子(むすめ)のため兄弟(きやうだい)のため 3またその姉妹(しまい)處女(をとめ)にして(いま)(をつと)あらざる(もの)のためには()(けが)すも()4祭司(さいし)はその(たみ)(うち)長者(ちやうじや)なれば()(けが)して(けがれ)たる(もの)となるべからず 5彼等(かれら)(かみ)をそりて(かしら)()なき(ところ)をつくるべからずその(ひげ)(りやう)(はう)(そん)ずべからずまたその()(きず)つくべからず 6その(かみ)(むかひ)(きよく)あるべくまたその(かみ)()をけがすべからず彼等(かれら)はヱホバの火祭(くわさい)すなはち(その)(かみ)食物(しよくもつ)(ささ)ぐる(もの)なれば(きよく)あるべきなり 7彼等(かれら)妓女(あそびめ)または(けが)れたる(をんな)(つま)(めと)るべからずまた(をつと)(いだ)されたる(をんな)(めと)るべからず()はその()ヱホバにむかひて(きよ)ければなり 8(なんぢ)かれをもて聖者(きよきもの)とすべし(かれ)(なんぢ)(かみ)ヱホバの食物(しよくもつ)(ささ)ぐる(もの)なればなり(なんぢ)すなはちこれをもて聖者(きよきもの)となすべし()(われ)ヱホバ(なんぢ)らを聖別(きよむ)(もの)(きよ)ければなり 9祭司(さいし)(むすめ)たる(もの)淫行(いんかう)をなしてその()(けが)さば(これ)その(ちち)(けが)すなり()をもてこれを(やく)べし 10その兄弟(きやうだい)(うち)(そそぎ)(あぶら)(かうべ)にそそがれ(しよく)(にん)ぜられて祭司(さいし)(`をさ)となれる(もの)はその(かしら)をあらはすべからずまたその衣服(ころも)(さく)べからず 11死人(しにん)(ところ)(ゆく)べからずまたその(ちち)のためにも(はは)のためにも()(けが)すべからず 12また聖所(きよきところ)より(いづ)べからずその(かみ)聖所(きよきところ)(けが)すべからず()はその(かみ)(にん)(しよく)(そそぎ)(あぶら)(かうべ)にあればなり(われ)はヱホバなり 13(かれ)(つま)には處女(をとめ)(めと)るべし 14寡婦(やもめ)(さら)れたる(をんな)または(けが)れたる(をんな)妓女(あそびめ)(など)(めと)るべからず(ただ)自己(おのれ)(たみ)(うち)處女(をとめ)(つま)にめとるべし 15その(たみ)(うち)自己(おのれ)子孫(しそん)(けが)すべからずヱホバこれを聖別(きよむ)ればなり 16ヱホバ、モーセに(つげ)(いひ)たまはく 17アロンに(つげ)()(およ)(なんぢ)歴代(よよ)子孫(しそん)(うち)()(きず)ある(もの)(すす)みよりてその(かみ)ヱホバの食物(しよくもつ)(ささ)ぐる(こと)(なす)べからず 18(すべ)(きず)ある(ひと)(すす)みよるべからずすなはち瞽者(めしひ)跛者(あしなへ)および(はな)(かけ)たる(もの)(なり)(あま)るところ()にある(もの) 19(あし)(をれ)たる(もの)()(をれ)たる(もの) 20傴僂(せかがむ)(もの)侏儒(たけひくきもの)()雲膜(ほし)ある(もの)(こせがさ)ある(もの)(ぜにがさ)ある(もの)(ぐわい)(じん)(やぶ)れたる(もの)(など)(すす)みよるべからず 21(およ)祭司(さいし)アロンの子孫(しそん)(うち)()(きず)ある(もの)(すす)みよりてヱホバの火祭(くわさい)(ささ)ぐべからず(かれ)()(きず)あるなれば(すす)みよりてヱホバの食物(しよくもつ)(ささ)ぐべからざるなり 22(かみ)食物(しよくもつ)(いと)聖者(きよきもの)聖者(きよきもの)(かれ)(くら)ふことを() 23(され)障蔽(へだて)(まく)(いたる)べからずまた祭壇(さいだん)(ちか)よるべからず()()(きず)あればなり(かく)かれわが聖所(きよきところ)(けが)すべからず()(われ)ヱホバこれを聖別(きよむ)ればなり 24モーセすなはちアロンとその子等(こら)およびイスラエルの一切(すべて)子孫(ひとびと)にこれを(つげ)たり

第二十二章

1ヱホバ、モーセに(つげ)(いひ)たまはく 2(なんぢ)アロンとその子等(こら)(つげ)彼等(かれら)をしてイスラエルの子孫(ひとびと)聖物(きよきもの)をみだりに享用(もちひ)ざらしめまたその聖別(きよめ)(われ)にささげたる(もの)についてわが()(けが)すこと(なか)らしむべし(われ)はヱホバなり 3彼等(かれら)()(およ)汝等(なんぢら)歴代(よよ)子孫(しそん)(うち)(すべ)てイスラエルの子孫(ひとびと)聖別(きよめ)(われ)にささげし聖物(きよきもの)(けがれ)たる()をもて(ちかづ)(もの)あればその(ひと)はわが(まへ)より(たた)るべし(われ)はヱホバなり 4アロンの子孫(しそん)(うち)(らい)(びやう)ある(もの)または(りう)(しゆつ)ある(もの)(すべ)てその(きよ)くなるまで聖物(きよきもの)(くら)ふべからずまた死躰(しかばね)(けが)れたる(もの)(さは)れる(もの)または(せい)をもらせる(もの) 5または(すべ)(ひと)(けが)すところの匍行(はふ)(もの)(さは)れる(もの)または(なに)汚穢(けがれ)()はず(ひと)をして(けが)れしむるところの(ひと)(さは)れる(もの) 6(これ)のごとき(もの)(さは)(もの)(くれ)まで(けが)るべしまたその()(みづ)にて(あら)ふにあらざれば聖物(きよきもの)(くら)ふべからず 7()(いり)たる(とき)(きよ)くなるべければその(のち)聖物(きよきもの)(くら)ふべし(これ)その食物(くひもの)なればなり 8(みづか)(しに)たる(もの)または(さき)ころされし(もの)(くら)ひて(これ)をもて()(けが)すべからず(われ)はヱホバなり 9彼等(かれら)これを(けが)してこれが(ため)(つみ)()(しぬ)るにいたらざるやう()例規(さだめ)をまもるべし(われ)ヱホバ是等(これら)(きよく)せり 10(よそ)(ぐに)(ひと)聖物(きよきもの)(くら)(べか)らず祭司(さいし)(きやく)あるひは傭人(やとひびと)聖物(きよきもの)(くら)ふべからざるなり 11(され)祭司(さいし)(かね)をもて(ひと)(かひ)たる(とき)はその(もの)はこれを(くら)ふことを()またその(いへ)(うま)れし(もの)(しか)彼等(かれら)祭司(さいし)食物(くひもの)(くら)ふことを()べし 12祭司(さいし)女子(むすめ)もし外國(よそぐに)(ひと)(とつが)ぎなば禮物(そなへもの)なる聖物(きよきもの)(くら)ふべからず 13祭司(さいし)女子(むすめ)寡婦(やもめ)となるありまたは(いだ)さるるありて()なくしてその(ちち)(いへ)にかへり(わかき)(とき)のごとくにてあらばその(ちち)食物(かて)(くら)ふことを()べし(ただ)外國(よそぐに)(ひと)はこれを(くら)ふべからず 14(ひと)もし(あやま)りて聖物(きよきもの)(くら)はばその聖物(きよきもの)にこれが五(ぶん)一を(くは)へて祭司(さいし)(わた)すべし 15イスラエルの子孫(ひとびと)がヱホバに(ささ)ぐるところの聖物(きよきもの)彼等(かれら)(けが)すべからず 16その聖物(きよきもの)(くら)(もの)にはその(とが)(ばつ)をかうむらしむべし()(われ)ヱホバこれを(きよく)すればなり 17ヱホバまたモーセに(つげ)(いひ)たまはく 18アロンとその子等(こら)およびイスラエルの一切(すべて)子孫(ひとびと)(つげ)てこれに()(およ)そイスラエルにをる外國(よそぐに)(ひと)(うち)(ぐわん)(はたし)禮物(そなへもの)または自意(こころより)禮物(そなへもの)をヱホバに(ささ)げて燔祭(はんさい)となさんとする(もの)19その受納(うけいれ)らるるやうに(うし)(ひつじ)あるひは山羊(やぎ)(をす)(まつた)(もの)(ささ)ぐべし 20(すべ)(きず)ある(もの)(なんぢ)(ささ)ぐべからず()はその(もの)なんぢらのために受納(うけいれ)られざるべければなり 21(すべ)(ぐわん)(はた)さんとしまたは自意(こころより)禮物(そなへもの)をなさんとして(うし)あるひは(ひつじ)をもて酬恩祭(しうおんさい)犠牲(いけにへ)献上(ささぐ)(もの)はその受納(うけいれ)らるるやうに(まつた)(もの)(とる)べし(その)(もの)には(なに)(きず)もあらしむべからざるなり 22(すなは)(めくら)なる(もの)(をれ)たる(ところ)ある(もの)切斷(きりとり)たる(ところ)ある(もの)腫物(はれもの)ある(もの)(こせがさ)ある(もの)(ぜにがさ)ある(もの)(かく)(ごと)(もの)汝等(なんぢら)これをヱホバに(ささ)ぐべからずまた(だん)(うへ)火祭(くわさい)となしてヱホバにたてまつるべからず 23(うし)あるひは(ひつじ)(なり)(あま)れる(ところ)または(なり)(たら)ざる(ところ)ある(もの)(なんぢ)らこれを自意(こころより)禮物(そなへもの)には(もち)ふるも()(され)(ぐわん)(はたし)においては(これ)受納(うけいれ)らるることなかるべし 24汝等(なんぢら)(ぐわい)(じん)(うち)(やぶ)りまたは(おし)つぶしまたは()きまたは()りたる(もの)をヱホバに(ささ)ぐべからずまた(なんぢ)らの(くに)(うち)(かか)(こと)(おこな)ふべからず 25(なんぢ)らまた異邦人(いはうじん)()よりも是等(これら)(もの)(うけ)(かみ)(しよく)(そな)ふることを(なす)べからず()是等(これら)(かけ)あり(きず)ある(もの)なるに(より)(なんぢ)らのために受納(うけいれ)らるることあらざればなり 26ヱホバ、モーセに(つげ)(いひ)たまはく 27(うし)(ひつじ)または山羊(やぎ)(うま)れなば(これ)七日(なぬか)その(はは)につけ(おく)べし八日(やうか)より(のち)(これ)はヱホバに火祭(くわさい)とすれば受納(うけいれ)らるべし 28()(うし)にもあれ()(ひつじ)にもあれ(なんぢ)らその(はは)()とを(おなじ)()(ころ)すべからず 29(なんぢ)感謝(かんしや)犠牲(いけにへ)をヱホバに(ささ)ぐる(とき)(なんぢ)らの受納(うけいれ)らるるやうに(ささ)ぐべし 30(これ)はその()(うち)(くひ)つくすべし明日(あくるひ)まで(のこ)しおくべからず(われ)はヱホバなり 31(なんぢ)らわが誡命(いましめ)(まも)(かつ)これを(おこな)ふべし(われ)はヱホバなり 32汝等(なんぢら)わが()(けが)すべからず(われ)はかへつてイスラエルの子孫(ひとびと)(うち)聖者(きよきもの)とあらはるべきなり(われ)はヱホバにして(なんぢ)らを(きよ)くする(もの) 33(なんぢ)らの(かみ)とならんとて(なんぢ)らをエジプトの(くに)より(みちび)きいだせし(もの)なり(われ)はヱホバなり

第二十三章

1ヱホバ、モーセに(つげ)(いひ)たまはく 2イスラエルの子孫(ひとびと)につげて(これ)()(なんぢ)らが宣告(ふれ)(せい)(くわい)となすべきヱホバの(せつ)()(かく)のごとし()(せつ)()はすなはち(これ)なり 3六日(むいか)(あひだ)業務(わざ)をなすべし第七日(なぬかめ)(やす)むべき安息日(あんそくにち)にして(せい)(くわい)なり(なんぢ)(なに)(わざ)をもなすべからず(これ)(なんぢ)らがその一切(すべて)住所(すみか)において(まも)るべきヱホバの安息日(あんそくにち)なり 4その期々(ときどき)(なんぢ)らが宣告(ふれ)べきヱホバの(せつ)()たる(せい)(くわい)(これ)なり 5すなはち(しやう)(ぐわつ)(じう)()()(ばん)はヱホバの逾越節(すぎこしのいはひ)なり 6またその(つき)の十五(にち)はヱホバの(たね)いれぬパンの(いはひ)なり七日(なぬか)(あひだ)汝等(なんぢら)(たね)いれぬパンを(くら)ふべし 7その(はじめ)()には(なんぢ)(せい)(くわい)をなすべし(なに)職業(しよくげふ)をも()すべからず 8(なんぢ)七日(なぬか)のあひだヱホバに火祭(くわさい)(ささ)ぐべし第七日(なぬかめ)にはまた(せい)(くわい)をなし(なに)職業(しよくげふ)をもなすべからず 9ヱホバまたモーセにつげて(いひ)たまはく 10イスラエルの子孫(ひとびと)につげて(これ)()(なんぢ)らわが(なんぢ)らにたまふところの()(いた)るにおよびて(なんぢ)らの穀物(こくもつ)(かる)ときは(まづ)なんぢらの穀物(こくもつ)(はつ)()(ひと)(たば)祭司(さいし)にもちきたるべし 11(かれ)その(たば)(うけ)いれらるるやうに(これ)をヱホバの(まへ)(ふる)べし(すなは)ちその安息日(あんそくにち)翌日(よくじつ)祭司(さいし)これを(ふる)べし 12また(なんぢ)らその(たば)(ふる)()當歳(たうさい)()(ひつじ)(まつた)(もの)燔祭(はんさい)となしてヱホバに(ささ)ぐべし 13その素祭(そさい)には(あぶら)(まぜ)たる(むぎ)()(ぶん)の二をもちひ(これ)をヱホバに(ささ)げて火祭(くわさい)となし(かうば)しき(にほひ)たらしむべしまたその灌祭(くわんさい)には(さけ)一ヒンの四(ぶん)の一をもちふべし 14(なんぢ)らはその(かみ)ヱホバに禮物(そなへもの)をたづさへ(きた)るその()まではパンをも烘麥(やきむぎ)をも(あを)()をも(くら)ふべからず(これ)(なんぢ)らがその一切(すべて)住居(すみか)において代々(よよ)(なが)(まも)るべき(のり)なり 15(なんぢ)安息日(あんそくにち)翌日(よくじつ)より(すなは)(なんぢ)らが搖祭(えうさい)(たば)(たづさ)へきたりし()より(かぞ)へて安息日(あんそくにち)(ななつ)をもてその(かず)(みた)すべし 16すなはち(だい)七の安息日(あんそくにち)翌日(よくじつ)までに()(かず)五十を(かぞ)へをはり(しん)素祭(そさい)をヱホバに(ささ)ぐべし 17また(なんぢ)らの居所(すみか)より十(ぶん)の二をもてつくりたるパン二箇(ふたつ)(たづさ)へきたりて(ふる)べし(これ)(むぎ)()にてつくり(たね)をいれて(やく)べし(これ)(はつ)()をヱホバにささぐる(もの)なり 18(なんぢ)らまた當歳(たうさい)(まつた)羔羊(こひつじ)七匹(ななつ)(わか)牡牛(をうし)一匹(ひとつ)牡山羊(をやぎ)二匹(ふたつ)(その)パンとともに(ささ)ぐべしすなはち是等(これら)をその素祭(そさい)およびその灌祭(くわんさい)とともにヱホバにたてまつりて燔祭(はんさい)となすべし(これ)火祭(くわさい)にしてヱホバに(かうば)しき(にほひ)となる(もの)なり 19(かく)てまた牡山羊(をやぎ)一匹(ひとつ)罪祭(ざいさい)にささげ當歳(たうさい)羔羊(こひつじ)二匹(ふたつ)酬恩祭(しうおんさい)犠牲(いけにへ)にささぐべし 20(しか)して祭司(さいし)その(はつ)()のパンとともにこの二匹(ふたつ)羔羊(こひつじ)をヱホバの(まへ)(ふり)搖祭(えうさい)となすべし是等(これら)はヱホバにたてまつる聖物(きよきもの)にして祭司(さいし)()すべし 21(なんぢ)らその()(なんぢ)らの(うち)(せい)(くわい)宣告(ふれ)いだすべし(なに)職業(しよくげふ)をも(なす)べからず(これ)(なんぢ)らがその一切(すべて)住所(すみか)において(なが)(まも)るべき條例(のり)なり 22(なんぢ)らの()穀物(こくもつ)(かる)ときは(なんぢ)その()るにのぞみて(なんぢ)田野(たはた)隅々(すみずみ)までをことごとく(かり)つくすべからず(また)(なんぢ)穀物(こくもつ)(おち)()(ひろ)ふべからずこれを(まづし)(もの)客旅(たびびと)とに(のこ)しおくべし(われ)(なんぢ)らの(かみ)ヱホバなり 23ヱホバまたモーセに(つげ)(いひ)たまはく 24イスラエルの子孫(ひとびと)(つげ)()へ七(ぐわつ)においては(なんぢ)らその(つき)一日(ついたち)をもて安息(あんそく)()となすべし(これ)喇叭(らつぱ)(ふき)記念(きねん)するの()にして(すなは)(せい)(くわい)たり 25(なんぢ)(なに)職業(しよくげふ)をもなすべからず(ただ)ヱホバに火祭(くわさい)(ささ)ぐべし 26ヱホバまたモーセに(つげ)(いひ)たまはく 27(こと)にまたその七(ぐわつ)(とを)()贖罪(あがなひ)()にして(なんぢ)らにおいて(せい)(くわい)たり汝等(なんぢら)()をなやましまた火祭(くわさい)をヱホバに(ささ)ぐべし 28その()には(なんぢ)(なに)(わざ)をもなすべからず(それ)(なんぢ)らのために(なんぢ)らの(かみ)ヱホバの(まへ)贖罪(あがなひ)をなすべき贖罪(あがなひ)()なればなり 29(すべ)てその()()をなやますことをせざる(もの)はその(たみ)(うち)より(たた)れん 30またその()(なに)(わざ)にても(なす)ものあれば(われ)その(ひと)をその(たみ)(うち)より(ほろぼ)しさらん 31汝等(なんぢら)(なに)(わざ)をもなすべからず(これ)(なんぢ)らがその一切(すべて)住所(すみか)において代々(よよ)(なが)(まも)るべき條例(のり)なり 32(これ)(なんぢ)らの(やす)むべき安息日(あんそくにち)なり(なんぢ)らその()をなやますべしまたその(つき)九日(ここのか)(ばん)すなはちその(ばん)より(よく)(ばん)まで汝等(なんぢら)その安息(あんそく)をまもるべし 33ヱホバまたモーセに(つげ)(いひ)たまはく 34イスラエルの子孫(ひとびと)(つげ)()へその七(ぐわつ)の十五(にち)結茅節(かりほずまひのいはひ)なり七日(なぬか)のあひだヱホバの(まへ)にこれを(まも)るべし 35(はじめ)()には(せい)(くわい)(ひら)くべし(なに)職業(しよくげふ)をもなすべからず 36汝等(なんぢら)また七日(なぬか)のあひだ火祭(くわさい)をヱホバに(ささ)ぐべし(しか)して第八日(やうかめ)汝等(なんぢら)(うち)(せい)(くわい)(ひら)きまた火祭(くわさい)をヱホバに(ささ)ぐべし(これ)(くわい)終結(をはり)なり(なんぢ)(なに)職業(しよくげふ)をもなすべからず 37(さて)是等(これら)はヱホバの(せつ)()にして(なんぢ)らが宣告(ふれ)(せい)(くわい)となし火祭(くわさい)をヱホバに(ささ)ぐべき(もの)なり(すなは)燔祭(はんさい)素祭(そさい)犠牲(いけにへ)および(くわん)(さい)(など)をその(ささ)ぐべき()にしたがひて(ささ)ぐべし 38この(ほか)にヱホバの(しよ)安息日(あんそくにち)ありまた(ほか)(なんぢ)らの(ささげ)(もの)ありまた(ほか)(なんぢ)らの(もろもろ)(ぐわん)(はたし)禮物(そなへもの)ありまた(ほか)(なんぢ)らの自意(こころより)禮物(そなへもの)あり(これ)みな(なんぢ)らがヱホバに(ささぐ)(もの)なり 39(なんぢ)らその()(つくり)(もの)(あつ)めし(とき)は七(ぐわつ)の十五(にち)よりして七日(なぬか)(あひだ)ヱホバの節筵(いはひ)をまもるべし(すなは)(はじめ)()にも安息(あんそく)をなし第八日(やうかめ)にも安息(あんそく)をなすべし 40その(はじめ)()には汝等(なんぢら)(よき)()(えだ)(とる)べしすなはち棕櫚(しゆろ)(えだ)(しげ)れる()(えだ)水楊(かはやなぎ)(えだ)とを()りて七日(なぬか)(あひだ)(なんぢ)らの(かみ)ヱホバの(まへ)(たのし)むべし 41(なんぢ)(とし)七日(なぬか)ヱホバに(この)節筵(いはひ)をまもるべし(なんぢ)代々(よよ)ながくこの條例(のり)(まも)り七(ぐわつ)にこれを(いは)ふべし 42(なんぢ)七日(なぬか)のあひだ茅廬(かりほ)()りイスラエルに(うま)れたる(ひと)はみな茅廬(かりほ)(をる)べし 43(かく)するは()がイスラエルの子孫(ひとびと)をエジプトの()より(みちび)(いだ)せし(とき)にこれを茅廬(かりほ)(すま)しめし(こと)(なんぢ)らの代々(よよ)子孫(しそん)(しら)しめんためなり(われ)(なんぢ)らの(かみ)ヱホバなり 44モーセすなはちヱホバの(せつ)()をイスラエルの子孫(ひとびと)(つげ)たり

第二十四章

1ヱホバまたモーセに(つげ)(いひ)たまはく 2イスラエルの子孫(ひとびと)(めい)橄欖(かんらん)(かて)(とり)たる(きよ)(あぶら)燈火(ともしび)のために(なんぢ)(もち)きたらしめて(たえ)燈火(ともしび)をともすべし 3またアロンは集會(しふくわい)幕屋(まくや)において律法(おきて)(まへ)なる(まく)(そと)にて(たえ)ずヱホバの(まへ)にその燈火(ともしび)(ととの)ふべし(これ)(なんぢ)らが代々(よよ)ながく(まも)るべき定例(のり)なり 4(かれ)すなはちヱホバの(まへ)にて(じゆん)(せい)燈臺(とうだい)(うへ)にその燈火(ともしび)(たえ)(ととの)ふべきなり 5(なんぢ)(むぎ)()()りとれをもて(くわ)()十二を(やく)べし(くわ)()一箇(ひとつ)には(その)の十(ぶん)の二をもちふべし 6(しか)してこれをヱホバの(まへ)なる(じゆん)(せい)(つくゑ)(うへ)(ふた)(かさね)()(ひと)(かさね)(むつ)(づつ)あらしむべし 7(なんぢ)また(きよ)乳香(にうかう)をその(かさね)(うへ)()きこれをしてそのパンの(うへ)にありて記念(おぼえ)とならしめヱホバにたてまつりて火祭(くわさい)となすべし 8安息日(あんそくにち)ごとに(たえ)ずこれをヱホバの(まへ)(そな)ふべし(これ)はイスラエルの子孫(ひとびと)(ささ)ぐべき(もの)にして永遠(えいゑん)契約(けいやく)たるなり 9これはアロンとその子等(こら)()彼等(かれら)これを聖所(きよきところ)(くら)ふべし(これ)はヱホバの火祭(くわさい)(ひとつ)にして(かれ)()する(もの)にて(いと)(きよ)(これ)をもて永遠(えいゑん)條例(のり)となすべし 10(ここ)にその(ちち)はエジプト(びと)(はは)はイスラエル(びと)なる(もの)ありてイスラエルの子孫(ひとびと)(うち)にいで(きた)れることありしがそのイスラエルの(をんな)(うみ)たる(もの)イスラエルの(ひと)(えい)(うち)爭論(あらそひ)をなせり 11(とき)にそのイスラエルの(をんな)(うみ)たる(もの)ヱホバの()(けが)して(のろ)ふことをなしければ人々(ひとびと)これをモーセの(もと)にひき(きた)れり(その(はは)はダンの支派(わかれ)のデブリの女子(むすめ)にして()をシロミテと()ふ) 12人々(ひとびと)かれを(とぢ)こめおきてヱホバの示諭(しめし)をかうむるを(まて)13(とき)にヱホバ、モーセにつげて(いひ)たまはく 14かの(のろ)ふことをなせし(もの)(えい)(そと)(ひき)いだし(これ)(きき)たる(もの)(みな)その()(かれ)(かうべ)(おか)しめ(ぜん)會衆(くわいしう)をして(かれ)(いし)にて(うた)しめよ 15(なんぢ)またイスラエルの子孫(しそん)(つげ)(いふ)べし(すべ)てその(かみ)(のろ)(もの)はその(ばつ)(かうむ)るべし 16ヱホバの()(けが)(もの)はかならず(ころ)されん(ぜん)會衆(くわいしう)かならず(いし)をもて(これ)(うつ)べし(よそ)(ぐに)(ひと)にても自己(おのれ)(くに)(ひと)にてもヱホバの()(けが)すにおいては(ころ)さるべし 17(ひと)(ころ)(もの)はかならず(ころ)さるベし 18獣畜(けもの)(ころ)(もの)はまた獣畜(けもの)をもて獣畜(けもの)(つくの)ふべし 19(ひと)もしその(となり)(びと)傷損(きず)をつけなばそのなせし(ごと)自己(おのれ)もせらるべし 20(すなは)(くじき)(くじき)()()()()をもて(つくの)ふべし(ひと)傷損(きず)をつけしごとく自己(おのれ)(しか)せらるべきなり 21獣畜(けもの)(ころ)(もの)(これ)(つくの)ふべく(ひと)(ころ)(もの)(ころ)さるべきなり 22(よそ)(ぐに)(ひと)にも自己(おのれ)(くに)(ひと)にもこの(おきて)同一(ひとつ)なり(われ)(なんぢ)らの(かみ)ヱホバなり 23モーセすなはちイスラエルの子孫(ひとびと)にむかひかの(えい)(そと)にて(のろ)ふことをなせし(もの)(ひき)いだして(いし)にて()てと(いひ)ければイラスエルの子孫(ひとびと)ヱホバのモーセに(めい)じたまひしごとく(なし)

第二十五章

1ヱホバ、シナイ(やま)にてモーセに(つげ)(いひ)たまはく 2イスラエルの子孫(ひとびと)につげて(これ)()ふべし()(なんぢ)らに(あた)ふる()(なんぢ)(いた)らん(とき)はその()にもヱホバにむかひて安息(あんそく)(まも)らしむべし 3(ねん)のあひだ(なんぢ)その田野(はたけ)種播(たねまく)きまた六(ねん)のあひだ(なんぢ)その(くだもの)(ばたけ)(もの)(かり)(こみ)てその()(あつ)むべし 4(され)(だい)(ねん)には()安息(あんそく)をなさしむべし(これ)ヱホバにむかひてする安息(あんそく)なり(なんぢ)その田野(はたけ)種播(たねまく)べからずまたその(くだもの)(ばたけ)(もの)(かり)(こむ)べからず 5(なんぢ)穀物(こくもつ)自然(おのづから)(はえ)たる(もの)(かる)べからずまた(なんぢ)葡萄樹(ぶだうづる)修理(ていれ)なしに(むす)べる葡萄(ぶだう)(あつ)むべからず(これ)()安息(あんそく)(とし)なればなり 6安息(あんそく)(とし)產物(さんぶつ)(なんぢ)らの(しよく)となるべしすなはち(なんぢ)(なんぢ)(しもべ)(なんぢ)(しもめ)(なんぢ)傭人(やとひびと)(なんぢ)(ところ)寄寓(やどれ)(よそ)(ぐに)(ひと) 7ならびに(なんぢ)家畜(かちく)(なんぢ)(くに)(うち)(けもの)みなその產物(さんぶつ)をもて(しよく)となすべし 8(なんぢ)安息(あんそく)(とし)七次(ななつ)かぞふべし(これ)すなはち七(ねん)(なな)(たび)かぞふるなり安息(あんそく)(とし)七次(ななつ)(あひだ)はすなはち四十九(ねん)なり 9(ぐわつ)(とを)()になんぢ喇叭(らつぱ)(おと)(なり)わたらしむべし(すなは)贖罪(あがなひ)()になんぢら(くに)(うち)にあまねく喇叭(らつぱ)(ふき)ならさしめ 10かくしてその(だい)五十(ねん)(きよ)(こく)(ちう)一切(すべて)人民(たみ)自由(じいう)(ふれ)しめすべしこの(とし)はなんぢらにはヨベルの(とし)なりなんぢらおのおのその產業(さんげふ)(かへ)りおのおのその(いへ)にかへるべし 11その五十(ねん)はなんぢらにはヨベルなりなんぢら種播(たねまく)べからずまた自然(おのづから)(はえ)たる(もの)(かる)べからず修理(ていれ)なしになりたる葡萄(ぶだう)(あつ)むべからず 12この(とし)はヨベルにしてなんぢらに(きよ)ければなりなんぢらは田野(たはた)產物(さんぶつ)をくらふべし 13このヨベルの(とし)にはなんぢらおのおのその產業(さんげふ)にかへるべし 14なんぢの(となり)(もの)()りまたは(なんぢ)(となり)()より(もの)()(とき)はなんぢらたがひに(あひ)(あざ)むくべからず 15ヨベルの(のち)(とし)(かず)にしたがひてなんぢその(となり)より(かふ)ことをなすべし(かれ)もまたその()()べき(とし)(かず)にしたがひてなんぢに(うる)ことをなすべきなり 16(とし)(かず)(おほき)ときはなんぢその(あたひ)()(とし)(かず)(すく)なきときはなんぢその(あたひ)(へら)すべし(すなは)(かれ)その()()(せう)にしたがひてこれを(なんぢ)()るべきなり 17(なんぢ)らたがひに(あひ)(あざ)むくべからず(なんぢ)(かみ)(おそ)るべし(われ)(なんぢ)らの(かみ)ヱホバなり 18汝等(なんぢら)わが法度(のり)(おこな)ひまたわが律法(おきて)(まも)りてこれを(おこな)ふべし(しか)せば(なんぢ)安泰(やすらか)にその()(すむ)ことを()19()はその產物(さんぶつ)(いだ)さん汝等(なんぢら)(あく)までに(くら)ひて安泰(やすらか)其處(そこ)(すむ)ことを()べし 20汝等(なんぢら)我等(われら)もし(だい)(ねん)(たね)をまかずまたその產物(さんぶつ)(あつ)めずば(なに)(くら)はんやと(いふ)21(われ)(めい)じて(だい)(ねん)恩澤(めぐみ)汝等(なんぢら)(くだ)し三(ねん)だけの()(むす)ばしむべし 22汝等(なんぢら)(だい)(ねん)には(たね)(まか)(され)(だい)(ねん)までその(ふる)()(くら)ふことを()んすなはちその()のいできたるまで(なんぢ)(ふる)(もの)(くら)ふことを()べし 23()(うる)には(かぎ)りなく(うる)べからず()(われ)(もの)なればなり(なんぢ)らは客旅(たびびと)また寄寓(やどれる)(もの)にして(われ)とともに()るなり 24(なんぢ)らの產業(さんげふ)()(おい)ては(すべ)てその()(あがな)ふことを(ゆる)すべし 25(なんぢ)兄弟(きやうだい)もし零落(おちぶれ)てその產業(さんげふ)(うり)しことあらばその贖業人(あがなひびと)たる親戚(しんせき)きたりてその兄弟(きやうだい)(うり)たる(もの)(あがな)ふべし 26(もし)また(ひと)(これ)(あがな)(もの)あらずして(おのれ)みづから(これ)(あがな)ふことを(うる)にいたらば 27その(うり)てよりの(とし)(かぞ)へて(これ)(あまり)(ぶん)をその(かひ)(ぬし)(つくの)ふべし(しか)せばその產業(さんげふ)にかへることを()28(され)(もし)これをその(ひと)(つくの)ふことを()ずばその(うり)たる(もの)(かひ)(ぬし)()にヨベルの(とし)まで(あり)てヨベルに(およ)びてもどさるべし(かれ)すなはちその產業(さんげふ)にかへることを()29(ひと)石垣(いしがき)ある城邑(まち)(うち)(ぢう)(たく)(うる)ことあらんに(うり)てより(まる)(ねん)(あひだ)はこれを(あがな)ふことを()べし(すなは)期定(さだめ)()(うち)にその(あがな)をなすべきなり 30もし(まる)(ねん)(うち)(あがな)ふことなくばその石垣(いしがき)ある城邑(まち)(うち)(いへ)(かひ)(ぬし)(もの)確定(さだま)りて代々(よよ)ながくこれに(ぞく)しヨベルにももどされざるべし 31(され)周圍(まはり)石垣(いしがき)あらざる村落(むらむら)(いへ)はその(くに)田畝(たはた)附屬(つき)(もの)見做(みなす)べし(これ)(あがな)はるべくまたヨベルにいたりてもどさるべきなり 32レビ(びと)邑々(まちまち)すなはちレビ(びと)產業(さんげふ)邑々(まちまち)(いへ)はレビ(びと)何時(いつ)にでも(あがな)ふことを()べし 33(ひと)もしレビ(びと)產業(さんげふ)(まち)においてレビ(びと)より(いへ)(かふ)ことあらば(かれ)(うり)たる(いへ)はヨベルにおよびて(もど)さるべし()はレビ(びと)邑々(まちまち)(いへ)はイスラエルの子孫(ひとびと)(うち)(これ)がもてる產業(さんげふ)なればなり 34(ただ)しその邑々(まちまち)郊地(かうち)田畝(たはた)(うる)べからず(これ)その永久(えいきう)產業(さんげふ)なればなり 35(なんぢ)兄弟(きやうだい)零落(おちぶれ)かつ()(ふる)ひて(なんぢ)(かたはら)にあらば(これ)扶助(たす)(これ)をして客旅(たびびと)または寄寓(やどれる)(もの)のごとくに(なんぢ)とともにありて生命(いのち)(たも)たしむべし 36(なんぢ)兄弟(きやうだい)より()をも(そく)をも(とる)べからず(かみ)(おそ)るべしまた(なんぢ)兄弟(きやうだい)をして(なんぢ)とともにありて生命(いのち)(たも)たしむべし 37(なんぢ)かれに()をとりて(かね)(かす)べからずまた(えき)()んとて食物(しよくもつ)(かす)べからず 38(われ)汝等(なんぢら)(かみ)ヱホバにしてカナンの()(なんぢ)らに(あた)(かつ)なんぢらの(かみ)とならんとて(なんぢ)らをエジプトの(くに)より(みちび)きいだせし(もの)なり 39(なんぢ)兄弟(きやうだい)零落(おちぶれ)(なんぢ)()(うる)ことあらば(なんぢ)これを奴隸(どれい)のごとくに使役(つかふ)べからず 40(かれ)をして(やとひ)(びと)または寄寓(やどれる)(もの)のごとくにして(なんぢ)とともに(あら)しめヨベルの(とし)まで(なんぢ)(つか)へしむべし 41其時(そのとき)には(かれ)その子女(こども)とともに(なんぢ)(ところ)より(いで)()りその一(ぞく)にかへりその父祖(ふそ)(たち)產業(さんげふ)(かへ)るべし 42(かれ)らはエジプトの(くに)より()(みちび)(いだ)せし(われ)(しもべ)なれば()(うり)奴隸(どれい)となる(べか)らず 43(なんぢ)(きびし)(かれ)使(つか)ふべからず(なんぢ)(かみ)(おそ)るべし 44(なんぢ)()奴隸(どれい)男女(なんによ)ともに(なんぢ)四周(まはり)異邦人(いはうじん)(うち)より(とる)べし男女(なんによ)奴隸(どれい)(かか)(もの)(うち)より(かふ)べきなり 45また(なんぢ)らの(うち)寄寓(やどれ)異邦人(いはうじん)子女(こども)(うち)よりも(なんぢ)(かふ)ことを()また彼等(かれら)(うち)(なんぢ)らの(くに)(うま)れて(なんぢ)らと(とも)()人々(ひとびと)(いへ)よりも(しか)彼等(かれら)(なんぢ)らの所有(もちもの)となるべし 46(なんぢ)(かれ)らを()(なんぢ)らの(のち)子孫(しそん)所有(もちもの)(のこ)(これ)彼等(かれら)(たも)ちてその所有(もちもの)となさしむることを()べし彼等(かれら)(なが)(なんぢ)らの奴隸(どれい)とならん(され)(なんぢ)らの兄弟(きやうだい)なるイスラエルの子孫(ひとびと)をば汝等(なんぢら)たがひに(きび)しく(あひ)使(つか)ふべからす 47(なんぢ)(うち)なる客旅(たびびと)(また)寄寓(やどれる)(もの)にして(とみ)(いた)しその(かたはら)(すめ)(なんぢ)兄弟(きやうだい)零落(おちぶれ)(なんぢ)(うち)なるその客旅(たびびと)あるひは寄寓(やどれる)(もの)あるひは客旅(たびびと)(いへ)分支(わかれ)などに()()ることあらば 48その()(うり)たる(のち)(あがな)はるることを()その兄弟(きやうだい)一人(ひとり)これを(あがな)ふべし 49その伯叔(をぢ)または伯叔(をぢ)()これを(あがな)ふべくその(いへ)(こつ)(にく)(しん)たる(もの)これを(あがな)ふべしまた(もし)(よく)せば(みづか)(あがな)ふべし 50(しか)(とき)(かれ)(おのれ)()(うり)たる(とし)よりヨベルの(とし)までをその(かひ)(ぬし)とともに(かぞ)へその(とし)(かず)にしたがひてその()(しろ)(かね)(さだ)むべしまたその(ひと)(つか)へし()(ひと)(やと)ひし()のごとくに(かぞ)ふべきなり 51(もし)なほ(のこ)れる(とし)(おほ)からばその(かず)にしたがひまたその(かは)れし(かね)(てら)して(あがな)(かね)をその(ひと)(はら)ふべし 52(もし)またヨベルの(とし)までに(のこ)れる(とし)(すくな)からばその(ひと)とともに計算(けいさん)をなしその(ねん)(すう)にてらして(あがなひ)(かね)(これ)(はら)ふべし 53(かれ)のその(ひと)(つか)ふる(つか)(とし)(やとひ)傭人(やとひびと)のごとくなるべし(なんぢ)()(まへ)において(かれ)(きびし)使(つか)はしむべからす 54(かれ)もし()(あがな)はれずばヨベルのの(とし)にいたりてその子女(こども)とともに(いづ)べし 55(これ)イスラエルの子孫(ひとびと)(われ)(しもべ)なるに()彼等(かれら)はわが(しもべ)にして()がエジプトの()より(みちび)(いだ)せし(もの)なり(われ)(なんぢ)らの(かみ)ヱホバなり

第二十六章

1(なんぢ)(おのれ)のために偶像(ぐうざう)(つく)(もく)(ざう)雕刻(きざむ)べからず(はしら)(ざう)(たつ)べからずまた(なんぢ)らの()石像(せきざう)(たて)(これ)(をが)むべからず()(われ)(なんぢ)らの(かみ)ヱホバなればなり 2汝等(なんぢら)わが安息日(あんそくにち)(まも)りわが聖所(きよきところ)(うやま)ふべし(われ)はヱホバなり 3汝等(なんぢら)もしわが法令(のり)にあゆみ()誡命(いましめ)(まも)りてこれを(おこな)はば 4(われ)その時候(ときどき)(あめ)(なんぢ)らに(あた)ふべし()はその產物(さんぶつ)(いだ)田野(はたけ)樹木(きぎ)はその()(むす)ばん 5(ここ)をもて(なんぢ)らの(むぎ)(うち)葡萄(ぶだう)(あつむ)(とき)にまで(およ)(なんぢ)らが葡萄(ぶだう)(あつむ)(こと)種播(たねまき)(どき)にまでおよばん汝等(なんぢら)(あく)までに食物(しよくもつ)(くら)(なんぢ)らの()安泰(やすらか)(すむ)ことを()べし 6(われ)平和(へいわ)(くに)(たま)ふべければ汝等(なんぢら)(やすん)じて(ねむ)ることを()汝等(なんぢら)(おそ)れしむる(もの)なかるべし(われ)また(たけ)(けもの)(くに)(うち)より(のぞ)(さら)(つるぎ)なんぢらの(くに)(ゆき)めぐることも(あら)7汝等(なんぢら)はその(てき)(おは)彼等(かれら)汝等(なんぢら)(まへ)(つるぎ)(たふ)るべし 8(なんぢ)らの五(にん)は百(にん)()(なんぢ)らの百(にん)萬人(まんにん)(おふ)あらん(なんぢ)らの(てき)(みな)(なんぢ)らの(まへ)(つるぎ)(たふ)れん 9(われ)なんぢらを(かへり)(なんぢ)らに()(うむ)こと(おほ)からしめて汝等(なんぢら)(まし)(なんぢ)らとむすびしわが契約(けいやく)(かた)うせん 10汝等(なんぢら)(ふる)穀物(こくもつ)(くら)(うち)にまた(あたら)しき(もの)()てその(ふる)(もの)(いだ)すに(いた)らん 11(われ)わが幕屋(まくや)(なんぢ)らの(うち)(たて)(わが)(こころ)(なんぢ)らを(いみ)きらはじ 12(われ)なんぢらの(うち)(あゆ)みまた(なんぢ)らの(かみ)とならん(なんぢ)らはまたわが(たみ)となるべし 13(われ)(なんぢ)らの(かみ)ヱホバ(なんぢ)らをエジプトの(くに)より(みちび)(いだ)してその奴隸(どれい)たることを(まぬか)れしめし(もの)なり(われ)(なんぢ)らの(くびき)(よこ)()(くだ)(なんぢ)らをして眞直(ますぐ)(たち)(ある)(こと)()せしめたり 14(され)汝等(なんぢら)もし(われ)(きき)したがふ(こと)をなさずこの(もろもろ)誡命(いましめ)(まも)らず 15わが法度(のり)蔑如(ないがしろ)にしまた(こころ)にわが律法(おきて)(いみ)きらひて()(もろもろ)誡命(いましめ)をおこなはず(かへつ)てわが契約(けいやく)(やぶ)ることをなさば 16(われ)もかく(なんぢ)らになさんすなはち(われ)なんぢらに驚恐(おそれ)(かうむ)らしむべし癆瘵(らうさい)熱病(ねつびやう)ありて()(ほろぼ)霊魂(たましひ)(つかれ)(はて)しめん(なんぢ)らの(たね)(まく)ことは徒然(いたづら)なり(なんぢ)らの(てき)これを(くら)はん 17(われ)わが(かほ)をなんぢらに(むけ)(せめ)(なんぢ)らはその(てき)(ころ)されんまた(なんぢ)らの(にく)(もの)(なんぢ)らを(をさ)めん(なんぢ)らはまた(おひ)ものなきに(にげ)18(なんぢ)(もし)かくのごとくなるも(なほ)(われ)(きき)したがはずば(われ)(なんぢ)らの(つみ)(ばつ)する(こと)を七(ばい)(おもく)すべし 19(われ)なんぢらが勢力(ちから)として(ほこ)るところの(もの)をほろぼし(なんぢ)らの(てん)(てつ)のごとくに()(なんぢ)らの()(あかがね)のごとくに()20汝等(なんぢら)(ちから)(もち)ふる(こと)徒然(いたづら)なるべし(すなは)()はその產物(さんぶつ)(いだ)さず(くに)(うち)()はその()(むす)ばざらん 21(なんぢ)らもし(われ)(てき)して(こと)をなし(われ)(きき)したがふことをせずば(われ)なんぢらの(つみ)にしたがひて七(ばい)(わざはひ)(なんぢ)らに(くだ)さん 22(われ)また()(じう)(なんぢ)らの(うち)(おく)るべし是等(これら)(もの)(なんぢ)らの子女(こども)(とり)くらひ(なんぢ)ちの家畜(かちく)(かみ)ころしまた(なんぢ)らの(かず)(すくな)くせん(なんぢ)らの大路(おほぢ)(とほ)(ひと)なきに(いた)らん 23(われ)これらの(こと)をもて(こら)すも(なんぢ)(あらた)めずなほ(われ)(てき)して(こと)をなさば 24(われ)(なんぢ)らに(てき)して(こと)をなし(なんぢ)らの(つみ)(ばつ)することをまた七(ばい)おもくすべし 25(われ)(つるぎ)(なんぢ)らの(うへ)にもちきたりて(なんぢ)らの(はい)(やく)(あた)(かへ)さんまた(なんぢ)らがその邑々(まちまち)(あつま)(とき)(なんぢ)らの(うち)(われ)疫病(えきびやう)(おく)らん(なんぢ)らはその(てき)()(わた)されん 26(われ)なんぢらが(つゑ)とするパンを(うち)くだかん(とき)婦人(をんな)(にん)一箇(ひとつ)()にて(なんぢ)らのパンを()(これ)(はか)りて(なんぢ)らに(わた)さん汝等(なんぢら)(くら)ふも(あか)ざるべし 27(なんぢ)らもし(かく)のごとくなるも(なほ)(われ)(きき)したがふことをせず(われ)(てき)して(こと)をなさば 28(われ)(なんぢ)らに(てき)(いか)りて(こと)をなすべし(われ)すなはち(なんぢ)らの(つみ)をいましむることを七(ばい)おもくせん 29(なんぢ)らはその男子(むすこ)(にく)(くら)ひまたその女子(むすめ)(にく)(くら)ふにいたらん 30(われ)なんぢらの崇邱(たかきところ)(こぼ)(なんぢ)らの(はしら)(ざう)(きり)たふし(なんぢ)らの偶像(ぐうざう)(しかばね)(うへ)(なんぢ)らの死體(しかばね)(なげ)すて(わが)(こころ)(なんぢ)らを(いみ)きらはん 31またなんぢらの邑々(まちまち)(ほろぼ)(なんぢ)らの聖所(きよきところ)(あら)さんまた(なんぢ)らの祭物(そなへもの)(かうば)しき(にほひ)(かが)32(われ)その()(あら)すべければ(なんぢ)らの(てき)其處(そこ)(すめ)(もの)これを(あや)しまん 33(われ)なんぢらを國々(くにぐに)(ちら)(つるぎ)をぬきて(なんぢ)らの(あと)(おは)(なんぢ)らの()()(なんぢ)らの邑々(まちまち)(ほろ)びん 34(かく)その()(あら)はてて(なんぢ)らが(てき)(くに)(をら)んその(あひだ)()安息(あんそく)(たのし)まん(すなは)(かか)(とき)はその()やすみて安息(あんそく)(たのし)むべし 35(これ)はその(あれ)てをる()(あひだ)(やす)まん(なんぢ)らが其處(そこ)(すみ)たる(あひだ)(なんぢ)らの安息(あんそく)(この)休息(やすみ)()ざりしなり 36また(なんぢ)らの(うち)(のこ)れる(もの)にはその(てき)()において(われ)これに恐懼(おそれ)(いだ)かしめん彼等(かれら)木葉(このは)(うご)(おと)にもおどろきて()げその(にぐ)(こと)(つるぎ)をさけて(にぐ)るがごとくまた(おふ)ものもなきに顛沛(こけまろ)ばん 37彼等(かれら)(おふ)ものも(なき)(つるぎ)(まへ)にあるが(ごと)くたがひに(あひ)つまづきて(たふ)れん汝等(なんぢら)はその(てき)(まへ)(たつ)ことを()38なんぢ()はもろもろの(くに)(うち)にありて(ほろび)うせんなんぢらの(てき)()なんぢらを(のみ)つくすべし 39なんぢらの(うち)(のこ)れる(もの)はなんぢらの(てき)()においてその(つみ)(うち)(やせ)(おとろ)へまた(おのれ)()につけるその先祖(せんぞ)(たち)(つみ)(うち)(やせ)(おとろ)へん 40かくて(のち)(かれ)らその(つみ)とその先祖(せんぞ)(たち)(つみ)および(おのれ)(われ)(もと)りし(とが)(われ)(てき)して(こと)をなせし(こと)懺悔(ざんげ)せん 41(われ)彼等(かれら)(てき)して(こと)をなし(かれ)らをその(てき)()(ひき)いたりしが(かれ)らの割禮(かつれい)(うけ)ざる(こころ)をれて(ひく)くなり(あま)んじてその(つみ)(ばつ)(うく)るに(いた)るべければ 42(われ)またヤコブとむすびし()契約(けいやく)およびイサクとむすびし()契約(けいやく)追憶(おもひいだ)しまたアブラハムとむすびしわが契約(けいやく)追憶(おもひいだ)(かつ)その()眷顧(かへりみ)43彼等(かれら)その()(はな)るべければ()彼等(かれら)(これ)()(もの)なくして(あれ)てをる(あひだ)その安息(あんそく)をたのしまん彼等(かれら)はまた(あまん)じてその(つみ)(ばつ)(うけ)(これ)彼等(かれら)わが律法(おきて)蔑如(ないがしろ)にしその(こころ)にわが法度(のり)(いみ)きらひたればなり 44かれ()(かく)のごときに(いた)るもなほ(われ)(かれ)らが(てき)(くに)にをる(とき)にこれを(すて)ずまたこれを(いみ)きらはじ(かく)(われ)かれらを(ほろ)ぼし(つく)してわがかれらと(むす)びし契約(けいやく)をやぶることを()ざるべし(われ)(かれ)らの(かみ)ヱホバなり 45(われ)かれらの先祖(せんぞ)(たち)とむすびし契約(けいやく)をかれらのために追憶(おもひいだ)さん(かれ)らは(さき)()がその(かみ)とならんとて國々(くにぐに)(ひと)()(まへ)にてエジプトの()より(みちび)(いだ)せし(もの)なり(われ)はヱホバなり 46是等(これら)はすなはちヱホバがシナイ(やま)において(おのれ)とイスラエルの子孫(ひとびと)(あひだ)にモーセによりて(たて)たまひし法度(のり)條規(さだめ)律法(おきて)なり

第二十七章

1ヱホバ、モーセに(つげ)(いひ)たまはく 2イスラエルの子孫(ひとびと)につげてこれに()(ひと)もし誓願(せいぐわん)をかけなばなんぢの估價(ねづもり)にしたがひてヱホバに献納(をさめ)(もの)をなすべし 3なんぢの估價(ねづもり)はかくすべしすなはち二十(さい)より六十(さい)までは(をとこ)には(その)()聖所(きよきところ)のシケルに(したが)ひて五十シケルに(つも)4(をんな)にはその()を三十シケルに(つも)るべし 5また五(さい)より二十(さい)までは(をとこ)にはその()を二十シケルに(つも)(をんな)には十シケルに(つも)るべし 6また一箇(いつか)(げつ)より五(さい)までは(をとこ)にはその()(ぎん)五シケルに(つも)(をんな)にはその()(ぎん)三シケルに(つも)るべし 7また六十(さい)より(うへ)(をとこ)にはその()を十五シケルに(つも)(をんな)には十シケルに(つも)るべし 8その(ひと)もし(まづし)くして(なんぢ)估價(ねづもり)(たへ)ざる(とき)祭司(さいし)(まへ)にいたり祭司(さいし)估價(ねづもり)をうくべきなり祭司(さいし)はその誓願(せいぐわん)(しや)(ちから)にしたがひて估價(ねづもり)をなすべし 9(ひと)もしそのヱホバに禮物(そなへもの)として(ささぐ)ることを()すとこるの牲畜(けもの)(うち)()誓願(せいぐわん)(もの)となしてヱホバに(ささぐ)(とき)(その)(もの)(すべ)(きよ)10(これ)(あらた)むべからずまた(よき)(あしき)(あしき)(よき)(かふ)べからず()牲畜(けもの)をもて牲畜(けもの)(かふ)ることをせば(それ)(それ)(かへ)たる(もの)ともに(きよく)なるべし 11もし(ひと)のヱホバに禮物(そなへもの)として(ささぐ)ることを()ざるとこるの(けがれ)たる(けもの)(うち)ならばその(けもの)祭司(さいし)(まへ)(ひき)いたるべし 12祭司(さいし)はまたその(よし)(あし)にしたがひてこれが估價(ねづもり)をなすべし(すなは)ちその()祭司(さいし)(つも)るところによりて(さだ)むべきなり 13その(ひと)(もし)これを(あがな)はんとせばその(つもれ)()にまた(これ)が五(ぶん)の一を(くは)ふべし 14また(ひと)もしその(いへ)をヱホバに聖別(きよめ)ささげたる(とき)祭司(さいし)その(よし)(あし)にしたがひて(これ)估價(ねづもり)(なす)べし(すなは)ちその()祭司(さいし)(つも)るところによりて(さだ)むべきなり 15その(ひと)もし(いへ)(あがな)はんとせばその估價(ねづもり)(かね)にまた(これ)が五(ぶん)の一を(くは)ふべし(しか)せば(これ)自分(おのれ)(もの)とならん 16(ひと)もしその()(げふ)田野(たはた)(うち)をヱホバに(ささぐ)(とき)其處(そこ)(まか)るる(たね)多少(かさ)にしたがひてこれが估價(ねづもり)をなすべし(すなは)(おほい)(むぎ)(たね)一ホメルを五十シケルに(かぞふ)べきなり 17もしその田野(たはた)をヨベルの(とし)より(ささげ)たる(とき)はその()(なんぢ)(つも)れる(ところ)によりて(さだ)むべし 18もし(また)その田野(でんや)をヨベルの(のち)(ささげ)たる(とき)祭司(さいし)そのヨベルの(とし)までに(のこ)れる(とし)(かず)にしたがひてその(かね)(かぞ)へこれに(じゆん)じてその估價(ねづもり)(へら)すべし 19その田野(たはた)(ささげ)たる(もの)(もし)これを(あがな)はんとせばその估價(ねづもり)(かね)の五(ぶん)の一をこれに(くは)ふべし(しか)せば(これ)はその(ひと)()せん 20(され)(もし)その田野(たはた)(あがな)ふことをせず(また)はこれを(ほか)(ひと)(うる)ことをなさば(ふたた)(あがな)ふことを()21その田野(たはた)はヨベルにおよびて(いで)きたる(とき)(なが)奉納(をさめ)たる田野(たはた)のごとくヱホバに()して(きよ)(もの)となり祭司(さいし)產業(もちもの)とならん 22(もし)また自己(おのれ)(かひ)たる田野(たはた)にしてその()(げふ)にあらざる(もの)をヱホバに(ささげ)たる(とき)23祭司(さいし)その(ひと)のために估價(ねづもり)してヨベルの(とし)までの(かね)推算(かぞふ)べし(かれ)(なんぢ)(つも)れる(かね)(だか)をその()ヱホバにたてまつりて聖物(きよきもの)となすべし 24ヨベルの(とし)にいたればその田野(たはた)(うり)(ぬし)なるその本來(もと)所有主(もちぬし)(かへ)るべし 25(なんぢ)估價(ねづもり)はみな聖所(きよきところ)のシケルにしたがびて(なす)べし二十ゲラを一シケルとなす 26(ただ)牲畜(けもの)初子(うひご)はヱホバに()すべき初子(うひご)なれば何人(たれ)もこれを(ささぐ)べからず(うし)にもあれ(ひつじ)にもあれ(これ)はヱホバの所屬(もの)なり 27()(けがれ)たる(けもの)ならば(なんぢ)估價(ねづもり)にしたがひこれにその五(ぶん)の一を(くは)へてその(ひと)これを(あがな)ふべし(もし)これを(あがな)ふことをせずば(なんぢ)估價(ねづもり)にしたがひて(これ)(うる)べし 28(ただ)(ひと)がその(すべ)(もて)(もの)(うち)より(とり)(なが)くヱホバに(をさ)めたる奉納物(をさめもの)(ひと)にもあれ(けもの)にもあれその()(げふ)田野(たはた)にもあれ一切(すべて)(うる)べからずまた(あがな)ふべからず奉納物(をさめもの)はみなヱホバに至聖物(いときよきもの)たるなり 29また(ひと)(うち)(なが)奉納(をさめ)られて奉納物(をさめもの)となれる(もの)(あがな)ふべからず(かなら)(ころ)すべし 30()の十(ぶん)の一は()產物(さんぶつ)にもあれ()()にもあれ(みな)ヱホバの所屬(もの)にしてヱホバに(きよ)きなり 31(ひと)もしその(ささぐ)る十(ぶん)の一を(あがな)はんとせば(これ)にまたその五(ぶん)の一を(くは)ふべし 32(うし)または(ひつじ)の十(ぶん)の一については(すべ)(つゑ)(した)(とほ)(もの)(だい)(ばん)にあたる(もの)はヱホバに(きよ)(もの)なるべし 33その(よし)(あし)をたづぬべからずまた(これ)(かふ)べからず(もし)これを(かふ)(とき)(それ)とその(かへ)たる(もの)ともに(きよ)(もの)となるべしこれを(あがな)ふことを()34是等(これら)はヱホバがシナイ(やま)においてイスラエルの子孫(ひとびと)のためにモーセに(めい)じたまひし誡命(いましめ)なり