良書は、甘いぶどうでいっぱいのぶどうの木、食欲をそそる料理でたくさんの食卓、かぐわしい花で香る園、武器のつまった武器庫、約束と美の虹である。
良書を読んでそれに心を留めるなら、それはあなたを幸いにし、養い、暖め、新鮮にし、休ませてくれる。良書を売り、貸し、与えるなら、それはあなたの代わりに宣べ伝えて、その著者たちの地位にあなたを立てる助けをしてくれる。「賢い者は大空の輝きのように輝き、多くの人を義に立ち返らせる者は星々のようになって永遠に至る」(ダニエル十二・三)。
これは際立った形で本書にもあてはまる、と筆者は信じる。筆者は、この都市でなされた魂を勝ち取る著者の務めの間、これらのメッセージが天の火のように著者の口から発せられた時、その多くを聞いた。そして、それを出版するのを許してもらって大いに喜んでいる。すでにこれらの真理は、カルメル山やペンテコステにおける「天空からの火」のように、敵を狼狽させ、聖徒たちを喜ばせている。本の形で、これらの真理は、イエスが来臨される時まで、常に熱を増し加えつつ、輝き、溶かし、燃やし続ける、とわれわれは信じる。神とその民が本書をこのように用いてくださり、これまで以上の電流が流れるようになると、われわれは堅く確信しているし、また、そうなるよう熱心に祈るものである。
M.W.ナップ シンシナティ、一八九九年二月