小川

エバン・ロバーツ

勝利者誌 一九〇九年 第一巻 五月号 掲載

小川が岩の固い心に向かって尋ねました、「先へ進んでもよろしいでしょうか?」。

「どうぞ!どうぞ!」と岩は快く答えました。「先へどうぞ。先へ進みなさい!」。

どこまで進むのでしょう?まず、歌うことです!歌は岩の口から発し、海の深みに至ります。谷間を昼も夜も歌で満たし、音楽の滝を造ります。その音楽に人は耳を傾け、その生ける、新しい、優しい旋律を聴きます。

どこまで進むのでしょう?土地が柔らかくなるまでです。小川は不毛の地を潤し、木々の根をも貫いて眠りから呼び覚まします。そして、潤った地から生じた命に柔らかい葉の枝々をまとわせます。それは、春の女王が自分の宮殿を訪れる時、彼女の臣下たちが裸でいることがないようにするためです。

どこまで進むのでしょう?小川は進んで、無数の鳥たち、多くの小羊や羊たちの渇きを和らげます。先へ進んで、確実に自分自身を離れます。先へ進んで、豊かさのただ中へと入ります。先へ進んで、大海の中に失われます。

この「岩」は人の心であり、この小川は神の命です。

エバン・ロバーツ