祈りの戦い

祈りの戦士たちへの言葉

エバン・ロバーツ

「勝利者」誌 1909年 第1巻 10月号 初出

現在の一つの大きな必要は、進んだ段階にある信者たちのために祈ることです。彼らが神聖なものを装うサタンの偽物から解放されるよう、祈る必要があるのです。この人たちは「自分は神に明け渡している」と考えたため、悪霊どもに立場を与えてしまったのです*。悪霊どもはこの立場を与えられたので、魂あるいは体にとどまることができ、多かれ少なかれ信者の体あるいは思いを支配することができます。もし、祈りの戦士たちがこの線に沿って祈ろうとしても祈ることができないなら、彼ら自身についても悪霊が何らかの立場を得ている可能性があります。ですから、祈れるようになる前に、彼ら自身解放が必要かもしれません。さもないと、彼らは霊的生活において十分前進することができず、この危険に陥る可能性を理解しないかもしれません。この危険性を理解している人たちは今、「敵の何らかの罠にかかっているすべての信者が完全に解放されますように」と絶えず祈ろうではありませんか――なぜなら、進んだ段階にある人たちが解放されない限り、教会は勝利の中へと前進することができないからです。

* 信者が聖霊で満たされる前は、このような危険に陥ることはほとんどありません。しかし、信者が聖霊で満たされる時、その人の前に広大な霊の世界が新たに開かれます。この霊の世界では、神の霊だけでなく、サタンや暗闇の霊も活動しています。ですから、信者は何が神の霊からであり、何が敵からであるのか、適切に見分ける必要があります。もし、この見分けを怠ったり、それに失敗するなら、自分では神の霊に明け渡したつもりでも、敵に働く立場を与えることになります。今日、これが原因で苦しんでいるクリスチャンたちが大勢います。(訳者注)

次の特別な祈りを祈ろうではありませんか――

どうかキリストの全教会が、罪とサタンと敗北者たちに対して、防御と攻撃の態勢を取ることができますように。

どうか神が、純粋なリバイバルの何たるかを教会に示して下さいますように。

どうか神が速やかに、サタンを教会の足の下に踏み砕いて下さいますように。

エバン・ロバーツ