ウェールズでの働き

「勝利者」誌読者へのエバン・ロバーツの言葉

エバン・ロバーツ

「勝利者」誌 1910年 第2巻 11月号 初出

しばらくの間、「人々はリバイバルの働きのために特別な訓練を受けなければならない」という思いが私の心にありました。それは、人々がリバイバルの条件を満たし、神の聖霊と協力し、神の神聖で霊的な諸々の法則に従うことにより、リバイバルをもたらせるようになるためです。

四月にウェールズを訪問した時、私は最近のリバイバルで祝福を受けた人たちの間を自由に行き来して、過去六年間の私自身の経験から彼らに助けを与えるつもりでした。しかし、それをするには暗闇の力との戦いがあまりにも激しかったため、私はこの件についてさらに祈り抜くためレスターに戻りました。

「リバイバルの諸々の原則について訓練を受けた人々、聖霊を受けただけでなく、聖霊とその道を知っている人々が現れない限り、リバイバルは決して広域的な形で訪れることはない」という確信が、依然としてますます強まりつつあります。暗闇の力と、神の働きを妨げる彼らの計略、それに、彼らを見破って打ち倒すことを個人的に経験する方法、人々をこの勝利の道に導く方法を知っている人々が必要なのです。

私は八月にウェールズを再訪問し、1904年から1905年のリバイバルで神に祝福された多くの人々と会いましたが、その人々がリバイバルで得た霊的立場を維持することにどれほど失敗しているかわかりました。このことから、特別な訓練を受けた人々が必要であることが再度明らかになりました。リバイバルの多くの回心者たちは、彼らの内にあるを解放するために、今このを必要としています――彼らは自分自身の状況と自分の周囲の状況に関する光に欠けるがゆえに、今、命は流れ出ることを妨げられているのです。

その時、私の知り合いの一人の働き人を、1904年から1905年のリバイバルで神が訪れて下さった一つの場所に遣わす負担を受けました。主の執事の一人の協力により、私はこの兄弟を送ることができ、彼はその地区で十日間費やして主から大きな祝福を受けました。彼の訪問に関して私に書き送られてきた手紙からの抜粋をいくつか示します。もし主の御旨なら、神の導きのままに、私は彼をリバイバルで回心した人たちの別の群れに再び遣わしたいと願っています。

勝利者」誌の読者にお願いします。この件に関するすべての事で、神の御旨がなされるようお祈り下さい。

エバン・ロバーツ

「親愛なる兄弟
あなたが神に従ってT兄弟をここに送って下さったことのゆえに、神があなたを祝福して下さいますように。彼は良い時に来てくれましたし、私たちの信仰を確立するために神の御手の中で用いられました。今は危険な時であり、多くの奇妙な現象が起きています。(中略)かつて私たちが諸々の顕現に熱中していた時、敵は公の場であらゆる種類の欺きの働きを行っていました。リバイバルで生み出された子どもたちは、T氏のような教師を必要としています。明敏かつ冷静で健全な教師が必要です。なぜなら、これらの回心者たちの間で、敵は大きな破壊の働きを行っているからです。それというのも、回心者たちは前進することを願っているからです。」T>

「親愛なる兄弟
私たちの多くが暗闇のすべての力に対する十字架の勝利を目にしたのは、私にとって大きな喜びです。リバイバル以降、私はこの偉大な真理に対して盲目でした。私たちの親愛なるT兄弟は、キリストの福音の豊かさをたずさえて私たちの所に来て下さいました。これらの集会がリバイバルの一つのきっかけになったかどうか、私にはわかりません。
 聖なる御言葉は再び生きたものになりました!ハレルヤ、神に栄光あれ。(中略)悪しき者の働きを暴くために、ウェールズにはこのような奉仕者たちが必要です。私たちは勝利の道を知らずに危険な場所をうろついていました。しかし今日、サタンは私たちの足の下にあることを感謝します。私たちは悪鬼たちの教えに開いていましたが、今に至るまで私たちを安全に守って下さったことのゆえに神を賛美します……」

T氏は彼の訪問についてこう書き記しています――

「主が私を遣わされたこと、私は絶好の時に出かけたことを、私は知っています。神の子どもたちはサタンの激しい攻撃を受けており、戦いにあっています。兄弟姉妹たちは多くの人たちと同じように失望し、戦いの激しさゆえに落胆していました。束縛されて、キリストに祈ったり告白したりする自由のない人もいました。
 第一に、私は彼らに「主は彼らと共におられる」という事実を再確認しなければなりませんでした。次に、私は愛と優しさをもって、彼らが不信仰と確信の欠如のゆえにどこで悪魔に立場を与えてしまったのか示しました。そして、彼らを導いて、彼らの確信と告白と証しを新たにしました。私はこれらの線に沿って進み、ついに最後の晩、神がこれらの点に関して勝利を証しされた時、彼らは攻撃の必要性を見るようになったのです……」