序文

A. B. シンプソン

祈りの生活――偉大な聖なる主題です!これは私たちを至聖所・いと高き方の隠れ場に導きます。これがまさにクリスチャン生活であり、これは神ご自身の命に触れることです。

私たちはひざまずいてその聖なる部屋に入ります。私たちは自分の言葉と思いを静めて言います、「主よ、私たちに祈ることを教えてください。私たちにあなたの聖なる願いを知らせて、私たちの祈りをあなたのみこころのまさにこだまとしてください。私たちの内なる弁護者としてのあなたの御霊を私たちに与えてください。私たちの目を開いて、天におられる私たちの大祭司・弁護者を見せてください。そして、私たちが彼の中に住むのを助けてください。また、私たちが自分の望むものを求めて、それをかなえてもらえるよう、私たちが彼の御言葉を私たちの中に住まわせるのを助けてください」。そして無知と弱さの中で、私たちがこのきわめて重大な主題についてあえて話したり考えたりする時、「私の口の言葉と私の心の黙想が、あなたの目に適いますように、おお主よ、私の力、私の贖い主よ」。そしてこの小著の中の真実な言葉と思想がみな、話し手と聞き手にとって生ける経験となり、そうして私たち全員の生活で祈りの生活に役立ちますように。それは、少しでもあの祈りをかなえてもらうためです。その祈りはあらゆる祈りの中でも最大の祈りです。その祈りと共に冒頭の章が始まりますし、その祈りに本書は献げられています。その祈りとは「天におられる私たちの父よ、御名があがめられますように」という祈りです。

A. B. シンプソン