十九 原罪

サンダー・シング

金井為一郎 訳

オリーブ園 編集版

一、子供が親の病気を受け継ぐことはある。しかし、もし親が手や足、目を失ったとしても、子供が必ずしも生まれつき足が不自由だったり、体が不自由だったり、目が見えなかったりするわけではない。原罪もそれと同じである。親の良い性質も悪い性質も、すべてが子供に遺伝するわけではない。子供の人格の多くは自分自身の意識的な行為の結果である。もし子供が親のすべての性質を受け継ぐのだとしたら、自分の行為に対して責任を負うことはできない。能力や性格はわずかに遺伝するにすぎず、その成長や成熟は本人の努力に大きく左右される。

二、何かの物体が光の前に移動すると、影を落とし、暗闇を生じさせる。たとえば、月食は地球が太陽と月の間に入ることで起こる。他の物体の影が私たちに落ちるとき、私たちにその責任はない。影を落としたのは私たちではなく、外部の物体だからである。私たちはその影の範囲内にいることで影響を受けるが、責任はない。しかし、自分の心から雲のように湧き上がって空を漂う邪悪な思いについては、私たちに責任がある。

三、罪とその結果は危険であるが、それらは外的なものではない。神と、神が永遠を授けられた者たちとを除いて、外的なものは存在しない。もし神とは別に独立して存在するもう一つの存在があるとすれば、その存在は神が持つ無限の属性を持っていなければならない。しかし、それは不可能である。なぜなら、絶対者は唯一だからである。

神の存在は、理想的な秩序が永遠に保たれることの保証である。神の性質に反するもの(すなわち悪)は、神の御前に永遠に存在することはできない。したがって、悪と虚無に服従して呻き苦しんでいる全被造物は、やがて腐敗の束縛から永遠に解放され、神の子供たちの栄光ある自由に入れられるのである(ローマ八・二〇~二二)。