診断 その十

エバン・ロバーツ

(1)人を恐れることから完全に解放される秘訣は何でしょうか?家で自由に話すことができないのです。(2)大声で祈ることは敵を利することになるのでしょうか?
(「勝利者」誌 一九一一年 第三巻 五月号 初出)


神に祈って、あなたが人に対する恐れに捕らわれている理由を理解できるようにしてもらいなさい。また、その理由があなた自身によるものであれ、あなたの周囲によるものであれ、その原因(単数または複数)を取り除いてくださるよう神に求めなさい。もしかすると、あなた自身、あなたの霊の中にもっと力を必要としているのかもしれません(エペソ三・一六)。あるいは、あなたの魂があなたの霊から分離されなければならないのかもしれません(ヘブル四・一二)。あるいは、背後で邪魔しているサタンに対抗して祈らなければならないのかもしれません。この質問の背後には、真の必要、真の問題が横たわっているのかもしれません。悪魔に対して完全に勝利する道は何でしょう?明らかに、あなたは「肉や血」と格闘しています。しかし、実はこの戦いは暗闇の勢力に対するものなのかもしれず、この「人への恐れ」が現れるときはいつでも、あなたは暗闇の勢力に対抗して祈らなければならないのかもしれません。これを試してみて、さらに助けが必要なら再び手紙を書いてください。

あなたの二つ目の質問について。時として、人を静かに祈らせることは敵の策略です。なぜなら、敵の策略の一つは口を閉ざすことであり、こうして霊を閉ざすことだからです。「大声で祈ることは敵を利することである」という思いは、あなたを静かに祈らせるためにサタン自身から来ているものですらあるかもしれません。なぜなら、あなたが敵に対する大きな戦いの中にある時、キリストがラザロの墓で死の君と戦った時そうだったように、あなたは「大声」で祈る必要を覚えるかもしれないからです。パウロもまた、ルステラの足なえに向かって、「あなたの足でまっすぐ立ちなさい!」(使徒一四・一〇)と大声で言いました。霊の力によって発せられた「大声」は、激しい霊の格闘のしるしであり現れです。ですから、敵が大声を消して、そうして霊を抑圧することがないよう、私たちは警戒しなければなりません。語ったり祈ったりする時、霊的活力を示すことを恐れてはなりません。なぜなら、そうすることはあなたの霊が突破して敵を支配することだからです。しかし、この活力が人工的なものや肉体的なものにならないよう注意しなければなりません。

エバン・ロバーツ